2015年3月3日火曜日

格差問題あれこれ

このブログでは(というより普通の株式投資家なら)、ピケティの話は「それがどうした?」という反応で、何を騒いでいるのかという感想になると思います(著書も読んでいないのですが)。

自分の収入より、資産運用増加率のほうがいいのは、特に株式投資なら当然かと思います(わからない人は、堀古英司氏著の「リスクを取らないリスク」を読んでください。簡単に言うと、株は2倍にもなるし、半分にもなる。しかし、給料は半分に減ることはそう簡単にない、という点です)

しかし、景気がよくなるとマスコミは「格差問題」を持ち上げて、(私の印象では)低所得者はアンフェアな状況に置かれていて、高所得者ばかりが潤うのはズルい、という論調が繰り広げられます(繰り返しますが、私見です)。

そもそも、その人が低所得(あるいは生活が苦しい状態)に甘んじている原因はなんなのでしょうか?

病気・けがで、本来の能力が発揮できない
親の介護で、やむなく拘束時間の少ない職に就いた
リストラ? で再就職が難しい
強盗に逢って無一文にでもなった?

勉強や努力をしないで、流れるままに人生を歩んでいる?
政治が悪い?

何らかの理由(この正当性を証明するのはやや難しいものの)で、本来の能力を発揮できなかった人と、そもそも「本来の能力」を磨いてこなかった人では立場が大きく違うと思います。
(注:これ以外にも例があるかもしれませんが、想像力が乏しくて、今はわかりません)

前者が公的な補助を受ける権利はありと思いますが、後者には?と個人的に思います(憲法で保障される程度はありだと思いますし、制度上もその程度までの保護のはずではないかと)。

私も高所得と言えるほどでもありませんが、サラリーマンの平均年収は超えているのですが、それなりに勉強やら努力はしてきたつもりです。
今の職場は数回にわたる転職の末、ゲットした職です(と言っても、思ったほどもらえないので、やや不満もあるが)。
株式投資にしても、人に聞いたり、何十冊もの本を読んだり、勝ったり負けたりを繰り返して、今は相場の運もあって(これが一番の要因だったりするが)、それなりに結果を残しているだけです。

それが、社会保険料の負担増だったり、子ども手当(児童)が削られたり、医療費も優遇されなくなったり(高額療養費制度の最低負担額が今年から上がる)、「また負担する側か」と感じることが多いです(理屈は分かりますが、議論のプロセスを見たり聞いたりしていると)。

確か証券会社の試算では、消費税率10%で、社会保険料の負担率がアップして、年間数十万円の可処分所得の減少になるようなことを読んだ気がします。
 
(したがって、消費税率のアップは不公平感解消には本来、好ましい政策だと思いますが、別に消費税を上げなくともやっていけるのなら、上げる必要性はない、という立場)

転職歴があるので、きっぱり言えると思いますが、「そんなに低所得が不満なら、もっといっぱい給料をもらえる仕事についたらどうですか?」と言ってやりたいです。
私も宅建取引主任や税理士試験(科目合格に留まるが)、中小企業診断士、TOEICなど20代後半から30代半ばぐらいまでは、セッセと資格勉強に精を出しました。
40代からは株式投資に精を出していますけど・・・)

もちろん、大金持ちに生まれた人が、親が大金持ちだから子孫がずっと大金持ちで(例:元民主党の首相)、一度ダメだった人がやり直せない、というのは解消すべきだと思います。
しかし、私の知人で、過去に会社を民事再生して、個人も自己破産した人がいますが、今は立派にスポーツクラブを運営している人もいます(自己破産すると、それまでの蓄えもなくなりますが、過去の債務も清算できるので、かえってやり直しがききやすいし、なんといっても本人のマインドが前向きだった)。

もちろん制度上、やり直しがきかない場合もあるかもしれません。

73の法則」というのがあるようです。3割の人は放っておいても自発的・積極的に物事に取り組んで、残り7割は何もしない、ということのたとえだそうです。
 
健康に意識する人も3割の人は積極的に情報を集め、実践し、他人が何も言う必要性がないぐらいバッチリな人だそうです(そういう人ほど「健康フォーラム」といったイベントで必死に勉強するらしいです)。
残りの7割は、検診で「医者に行って再検査してください」といっても放っておく人だそうです(その人がその後医者に来るのは、「手遅れ」になったときだそうです)。

こういったことは、いろんなことに当てはまりそうな気がしますね。結局、格差は所得だけでもなく、健康も格差が付きそうですし、ITリテラシーも同様でしょう。スポーツでも必死に練習する人、しない人がいます。イチローも松井も必死で素振りの練習をしたと聞きます。仕事も営業職のような場合、やった人とやってない人では差がついていると思います。
個人の自覚の問題でしょうか?

「自覚格差」?
マスコミは不満のハケ口として「格差問題」を利用しているだけなんでしょうね(と個人的に思う)。政治家もそれを利用して(?)、お金を地元に引っ張っている。割を食うのは中堅サラリーマンと高所得者層、っていう感じでしょうか?

(上場企業の平均給与ランキング上位は総合商社かテレビ局なのですが、そのマスコミが格差問題でも高給を得ているという構図が、何とも言えませんね)

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1 件のコメント:

  1. おっしゃるとおりだと思います。

    差はあって当然で、
    問題は、自分がどう在りたいかだと思います。

    マスコミも政治家も「格差社会」という言葉を
    都合よく利用しているように思えてなりません。

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