2015年11月22日日曜日

ホワイト企業な配当貴族企業 シンタス Cintas(CTAS)連続増配株 32年連続増配 #20 S&P Dividend Aristocrats その2


創業者のRichard T Farmer
その1では定量的な分析、その2ではやや定性的な分析を行うのが、パターンとなっています。


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当社が供給する企業ユニフォーム市場は、北米で$160億ドル(約2兆円)ですが、非常に分散化されたマーケットのようです。当社はその約25%のシェアでトップを占めているそうです。

MorningStar社の調査では、シェアで2位以下を圧倒しており、G&K以下の企業は中小や地域特化型の企業が400500社ほどあるようです。

また、同社の過去の売上高増加のうち、60%以上は新規顧客や既存顧客の他の事業所や部署へのユニフォームやトイレ用品など他の商品のクロスセリングだそうです。
実際、契約顧客数は2004年が50万で2014年が100万と倍になっているそうです。

なおかつ、この顧客の多くは中小企業のようです。したがって、当社は分散化された市場で小規模な同業のユニフォーム製造・販売あるいはレンタル事業者からシェアを奪っていると推測されます。

これはおそらく、当社の(他の事業者と比較した場合)規模の経済が働いている可能性が考えられます。やはり原油高、綿花など繊維材料の高騰などがここ数年間継続していましたが、そういった中でも競争力あるサービスが提供できたのは、規模の経済が作用していたと推測されます。

また、当社はまだ創業者が名誉会長及びファウンダーとして君臨し、創業家一族で約17%の株式を保有するオーナー系の企業です。
現在のCEOはファウンダーの息子の様です。したがって、企業文化を大事にしているようです。

従業員も会社にとって大切な、パートナーとして認識されているそうです。パートナーにとって大切な誕生日や記念日などには 、会社からcelebrate してもらえるそうです(具体的に何をしてもらえるかはわかりませんでしたが)。
他にも、会社主催の催し物などで従業員の労を労うようなイベントが沢山あるようです。

例えば従業員が50歳になると、レッドカーペットで賓客としてもてなして、その勤続を表彰するような式典があるそうです。

古きよきカイシャを彷彿させる側面を持ち合わせているのは、おそらく創業者の会社経営に対する理念が行き届いていると考えられます。創業者は会社にいまだ影響力を持っていると思われますが、経営の実務は息子以下の人物が切り盛りしているようです。

感想
  1. 文中に幾度と記載していますが、持続可能と思われ、比較的Solid成長力、財務バランスの良さ、株主還元意欲の強さ、事業競争力の強さ、これらを総合した場合の今後の連続増配の確実性など、いい会社だと思います。
  2. 企業カラーも創業者の色が濃く残っていそうな、古き良き企業という感じで、好感が持てる会社だと思いました。
  3. 株かさえもうちょっと安ければな。
  4. やっぱり配当貴族企業はいい会社が多いですね。

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