2017年6月20日火曜日

日本企業のM&Aはうまくいかないのか? 意外なあの企業はM&A上手です。経営者次第でしょう



東芝のウエスティングハウス、日本郵政のオーストラリア物流会社など海外M&Aで大きく減損を計上することがクローズアップされ、どういうわけか「M&Aの大半はダメ」的な論調が流れているような感じだ。



一流評論家の山崎氏はおそらくM&Aについてそれほど知見がないと思います(注:かつて、山崎氏の転職関連の本は擦り切れるほど読んで、普段は大変尊敬しています)。


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経営者次第でうまくやっている会社とそうでない会社との「格差」があるものM&Aだ。

例えばみなさんご存知の、日本電産(6594)ですね。同社はM&A上手な会社だと思います。

アメリカのコンサルティング会社ベイン&カンパニーは、アメリカでもM&Aが成功するケースと失敗するケースがあるのを調べたところ、「慣れ」だと結論付けている。


私はかつて、日経新聞の方から取材を受けて、「M&Aが上手な日本企業を教えて」と言われたので、まさに

トヨタです」

と答えました。理由は後述しますが、頻度が多くない割に、非常に上手にM&Aを行っていると確信していたからです。

しかし、それでは先方の企画に合わないようだったので、結局紙面にはメタウオーター(9551)が掲載されました。確かに同社は毎年のようにコツコツとM&Aで業績を伸ばしていました。

トヨタがなぜM&A上手なのか?

ダイハツ
日野自動車
ミサワホーム

トヨタから見れば小粒でも、買収前後の各社の業績などは段違い平行棒なみに改善されていると直感でわかりませんか? 「なくまで待とうホトトギス」的なM&A戦略ですね。

特に、私は関西人なので、ダイハツの業績改善ぶりには本当にすごいなあ、の一言です。ほとんど潰れかかっていたといってもいいような軽自動車メーカーだったんですが、今やスズキを追い越して軽自動車シェア1位になっています。

そして、そのスズキも、鈴木会長が豊田社長に後事を託すようなことがありました。

読売onlineより

「提携」と言っているが。。。この提携の図式を見ていると独禁法に抵触しないのかなあ、とも思いました。

但し、今回の豊田社長のM&A発言は、シェア拡大のための水平型M&Aというよりは、自動運転やIOTを睨んだIT技術などの取り込みを狙った垂直型M&Aを志向しているように感じました。

国内では「トヨタだぞ」と言えば、どんな企業でも従うし、M&Aもすんなり成功しやすいのかもしれません。海外でどこまで「トヨタ方式」が通用するのか、しかもシリコンバレー的なベンチャーが相手の場合は、、興味がそそられます(それでもテスラの株では非常に大きなリターンを得て、電気自動車のノウハウも得たようでしたね)。

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