2017年10月26日木曜日

アメリカ、製薬業界でさらなる業界再編 コア事業に集中する




製薬業界は再編の歴史を繰り返します。

今回は、
イーライリリーが動物薬事業を売却、スピンオフ、IPOなど本業から切り離す
という話と
米イーライリリー、動物向け医薬品事業の分離を検討 (日本経済新聞)

ファイザーがコンシューマー向け事業(大衆薬とか)を売却する、
という話です。
ファイザー:コンシューマーヘルスケア事業売却を検討-1.9兆円規模 (ブルームバーグ)

いずれも、株価、事業とも好調でカネになるうちに売ってしまおうという発想でしょう。
ちなみにいずれも配当貴族ではありません。


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イーライリリーの動物薬事業売却、というのは、以前ファイザーが同事業をやはりスピンオフしました。

ファイザーのコンシューマー向け事業売却というのは、以前メルクが同様のことをやっていました。メルクの時はジョンソンエンドジョンソンが競り落としたはずです。

先日のテレフォンカンファレンスでアナリストが「ファイザーの件も買収に向かうのか?」と質問していました。JNJの回答は当然ながら「リターン次第かも」という感じでした。

かつて、ボブ・マクドナルドがCEOだったP&Gもファイザーの同事業に関心があるようなことを言っていました(しかし、P&Gは今、Organic Growthに専念するといっています)。

日本でも、海外の医薬品メーカーと比較すると遅いですけど、日本の他のセクターと比較すると、ノンコア事業を売却し、本業の処方薬の研究開発に専念する、という企業は多いかもしれません(アステラス製薬、武田薬品工業、エーザイ、田辺三菱製薬など)。

売却がすぐに株価に効いてくるとは限りませんが、日本では意思決定とその実行にはかなりパワーがいると思いますので、そういった企業は長期的によくなっていくと信じたいものです。

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