2013年6月23日日曜日

サッカー日本代表を考える


株式相場はあまり書くこともないので、サッカーのお話。技術的なことは書けませんが。

 
コンフェデレーションカップが終わりました。3連敗です。

私はブラジル戦、イタリア戦の敗戦で、監督を解任すべきか、考えるべき時期、とツイートしたら、「負けるとすぐ監督解任論が出る」と批判されました。

まず、Wカップで日本は何を目指すのかはっきりしないといけないと思います。本田選手がいうように優勝なのか、グループリーグ突破なのか、ベスト8ぐらいなのか。

さすがにコンフェデの結果を見て「優勝」を口にすることは憚れるでしょう。

ザッケローニ監督就任後の日本代表の成績表をサッカー協会のHPから拾ってみました。

 


 
単純に数値だけを総括すると、41戦、2588分けで、得点71、失点34という数値が残りました。1試合の単純平均は1.7得点、0.8失点です。

ちなみに、ハイライト部分はアジア代表を決めたオーストラリアと韓国で、それ以外のハイライト部分はWカップ出場が予想される、いわゆる強豪国です。

ハイライトされた部分(ブルー+オレンジ)では(つまりWカップ出場国)
12642分けとなり、得点15、失点17となります。さらに、ここからブルーの部分(Wカップで対戦する可能性が予選では確実にない)を除くと、

734敗となります。得点7、失点13となります。つまり、Wカップ強豪国との対戦成績は1試合平均1得点2失点なのです。

(フランスに勝利した金星???も含まれるが、南アフリカW杯直後のあまり意味のないパラグアイ、アルゼンチン戦の結果も含んでいる)

もっとも2度のブラジル戦で0-40-32試合合計で0-7と大敗していることが非常に大きい(しかし、2戦合計で12-0と圧勝したタジキスタンも全体の成績に含んでいる)。

キシコとは(選手が違うのであまり参考にならないが)ロンドンオリンピックでも完敗しています(1-3)。

ブラジルとはドイツワールドカップともグループ予選で当たっている(1-4)。この時も3試合目は事実上ガス欠状態でしたね。3試合をどう戦うのかという点も考え直さないといけない。

 
ブラジルとは今回同じ組にあたる可能性は十分あります(ちなみに過去10試合の対戦成績は02分け8敗です。ちなみに6得点28失点

ブラジル代表との対戦成績)2006年の玉田選手のスーパーゴールが直近獲得した唯一の得点になる。

願望や精神論で気安く「優勝」を口にするより、現実的な予選突破が課された目標となるのではないでしょうか?ブラジルに勝てなくとも、この辺の第一シードの国との対戦では、0-1ぐらいにしておかないと、得失点差などにも影響すると思います。

仮に本番の組み合わせが、ブラジル、メキシコ、欧州国(例ブルガリア)、日本だと心理的に絶望感がありますね。

 
ポイントは、何がダメで、どうすべきであるのかを工夫している点が見られないところです。先発と控えの差が大きい、というのは監督自ら招いた事態であり(確かに本田不在のパフォーマンスの差が大きいが)、そういった点も含めてザッケローニにこの能力があるのか否か、ない場合代替案があるのか、真剣に考えておくべきだと思います。

ザッケローニは、「準備期間が少なかった」と言っているようですが、ブラジルは別として、イタリアやメキシコと準備期間は変わらないはずであり、選手のコンディションは他のチームも条件が同じなので、言い訳にしかならない。むしろ、吉田や清武はクラブチームでは終盤戦の出場をコンフェデに備えて控えていたという話だったと思う(それでも吉田は万全ではなかった)。

普段から新しい選手を試していないためチーム内競争がないツケとも取れよう。来年のワールドカップでも同じようなスケジューリングなので、これを敗戦の弁にしてほしくない。


なぜか海外のマスコミが日本の健闘をたたえる記事が目立ちますが、言い換えれば「日本がそこまでやるとは思っていなかった」ということの裏返しであり、戦前の日本代表はブラジルかイタリアのいずれかから少なくとも1勝したかったはずであり、主観と客観のギャップがあったことを言っているにすぎません。ただしこれはイタリア戦のことです。

ソニーやパナソニックのように大赤字になってから再建するのは容易ではなく、多少黒字で余裕のある時からリストラしておかないと、企業も競争力が維持できません。最近のプロクター&ギャンブルの社長交代劇(別に赤字になったわけでもなく、単に市場の期待値以下の業績だったことが原因)など見ても言えそうです。今回も期待以下の成績ですね。


ドイツワールドカップの時は、コンフェデでまあまあの成績だったことがかえって災いした可能性がありますので、過去の失敗を生かしてほしいと思います。

ザックジャパンはドイツの時のジーコジャパンのイメージに近いですね。ジーコの時は、川渕チェアマン肝いりのジーコ監督容認だったので、解任を言えない雰囲気がマスコミにあったのですが、政治のみならず、スポーツでも 権力のポチ に成り下がっていますね。盛り上げて視聴率と新聞が売れればそれでよいと短期的な売上高にこだわっており、長期的成長を望むジャーナリズムの視点が欠落している。

 
ザックは同じチームで2.3年以上監督を継続していなかったはずでもある。政権末期には大敗を喫する傾向がある。

岡田さんのように、本番で奇跡的に快進撃するケースもわずかながら残っているので、判断が容易ではなさそうですが、コンフェデの総括をしっかりしてほしいですね。同じブラジルに2試合合計0-7が象徴的な気がします。


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2 件のコメント:

  1. はじめまして こんばんは いつもブログ拝見しております。
    今回のグラフ色分けしてあってわかりやすかったです。完全に黒星先行ですね。
    確かに直近の成績を見ますと解任論が出てきて不思議でないとと思われます。実際にアジア予選ではオーストラリアに勝てていないいないわけだし
    イラク戦だって何とか勝ったという印象があります。 
    でも、せっかくコンフェデへきたわけだしこの3戦全敗という結果を受け止めて今後の方針を協会に打ち出していただきたいものですね。
    あと1年、いえあと1年しかないんですよね  まにあいますか~~~不安(*´Д`)=3ハァ・・

    あと自分のTwitterです @95203kwf

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    1. みるこさん、コメントありがとうございます。
      投資に例えると、営業利益100億円の業績見通しだったのに、終わってみれば営業赤字100億円だったという決算を突き付けられた気持ちです。
      ザックに改善能力があるのか、わかりませんが、原部長のコメントはダメですね。
      何が目標だったのか、それに対して、出来たこと・修正すべきことをはっきり打ち出して欲しいですね。

      みるこさん、ちなみに私はJならアントラーズファンですが、内田の移籍は別として、3連覇しても代表にほとんど縁がなかったのはがっくりです。

      元アントラーズ監督のオリベイラ辺りだと、選手掌握術が完璧なんですけどねえ。

      代表選手がマスコミにしゃべりすぎ。長友・本田。発言内容に責任持ってほしい。長友はけがを完全に治療せずにコンフェデに来たのならプロ失格。

      愚痴ってばかりです…。

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