2017年1月25日水曜日

IBM16年第4四半期決算からみるドル高のインパクトなど

IBMの第4四半期決算、通期決算そして2017年のガイダンス発表がありました。
これらの数値は、皆さんもうご存知でしょう。
決算カンファレンスの議事録を読んで、思ったことなどを。


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相変らず、アナリストの質問にまともに答えられない。

アナリストの何人かは、「売上高の回復」や「レガシービジネスの下げ止まり」あるいは「Gross Marginの改善は」といった事業全体の改善を望んでいて、それにかかる質問をしていましたが、
CFOからは、
「税引き前利益は2016年比成長できる、それがすべてだ」
という回答に終始していました。

あれだけリストラ(Workforce Rebalance)をやっても、「新規ビジネス(Cognitive Business)に関する投資」などに費やして大きく貢献しているようではないように感じました。

IPの特許収入が結構あるようで、これが税引き前利益の成長に寄与するようです。

Operating EPS13ドル台なんて、投資したときでもこのくらいあったよなあ。株数は2016年でも▲2.5%も減っている。毎年2%~3%減っている。にもかかわらず、EPSが成長しないって。。。


さて、IBMIR資料からみるドル高の度合いです。

これは為替レートが118日のレートで今後推移した場合にIBMの売上高がどれくらい影響を受けるのか、という見方で良かったはずです。

FY17でマイナス1%~2%の影響を受けるようです(注:IBMの売上高のざっくり40%~45%は米国内売上高と思われます。

FY164Qでは、Americasというのは、米州のことで、カナダ・ブラジルなどが含まれています。欧州中東アフリカ、つまりユーロ高が効いているようですね。
 
FY17はトランプ旋風でドル高になってしまったので、また逆風のようです。

つまり、米国のグローバル企業で、米国での売上高が50%弱、欧州・中近東・アフリカで30%、アジア太平洋で20%ぐらいの地域分散だとすれば、売上高がほぼ同じとすれば▲1から2%程度ドル高の影響を受けそうです。

思ったほどでもないか。

IBMCFOの話を聞いていると、Cognitive Businessの売上高がレガシーを上回りそうな話ですが、まだレガシーの落ち込みが全体の足を引っ張るような感じを受けました。

IBMへの先入観は、Marginの伸びと自社株買いでEPSが成長するというものでしたので、残念でした。

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