2011年12月28日水曜日

2011年を振り返る、2012年を展望


同じ事を繰り返しているだけなので、回顧や展望をやっても仕方ない様な気がしますが、今年最後の記事ということで

2011年
2011年は、配当投資色を一段と強めるため、インデックス投資を辞めました。
それまで3年間ほど毎月一定額をMSCIコクサイに積み立てていました。

超下落と超上昇の相場を経験し、いい具合に含み益が出てきて、積立投資のミニ効果を実感していたところでしたが、分配金の少なさに疑問を感じ(1万口につき10円程度じゃなかったか)、同じ金額を株に投資した方が効率いいのでは、と思ったからです。

前半はインデックスから個別株へ、後半に主力ニューマネーを投下、という路線はまあまあ当っていました。特に勝負に出たIBMChevronはパフォーマンスも良かった。IBMはバクシャーさんの大量保有のおまけつき。

外れたのは、自動車、化学、金融といった景気敏感セクターがもう「超敏感」といっていいくらい下落してしまい、タバコやヘルスケアといったディフェンシブなセクターの上げを帳消しにしてしまいました。

また、どういうわけかJ-REITがだらだらと年初来-26%となっており、これが大きく足を引っ張りました(日経新聞では個人の投信の解約が原因とか)。

結果、ニューマネー込の総資産は今のところ+5%程度で推移しています。ニューマネーなしだと-5.5%程度で、配当を考えると実質-8~9%の印象で、さっぱりだったと思います。

配当増加の方は前年比約+31%で落ち着きそうです。12月はフォードの配当再開とAT&T+2.3%の増配発表がありました。フォードはゼロから一気に増えるのでインパクトが大きい。


反省面は、軽い気持ちで買った(3-DSが当たると思った)任天堂が撃沈してしまったことと、更に円高に進んでFXでドル売り円買いポジションを取り損ねたことでしょう。結局為替はずっと裸のままです。


長期といいながら、Citi Group と任天堂は撤退しました。相次ぐCitiのコンプラ事件に嫌気がさしたのと、3DSの事実上の失敗への損切りです。

2012
比較的楽観視しています。中国企業とかはあまり考えていない(なかなか好きになれない)ものの、投資国籍の分散も図りたい(前から言っているくせに全く進まない)。
前年悲観したセクター(金融、自動車、素材、化学とか)に反発余地が残っていると思っているものの、基本的な投資戦略を崩さずに配当重視路線で行く予定です。

結局従来路線を繰り返すことになりますが、資源・エネルギーセクターはウエイトを引き上げて行く予定です。具体的には石油、鉱山、パイプライン等です。

配当利回りの高い銘柄を狙えというのはもう、1年以上も前からいろんな人が言っていることで、面白みもありません(いまさらマネー雑誌で特集が組まれている)。

私も1年半以上も前から、配当利回り 国債長期利回り であり、なおかつそのリスクも 政府 > 企業 であると言い続けてきました。

しかし、ある企業の1株配当金の水準が維持・成長できるのか、という目線で企業を見るようにすると、それは企業分析の総合問題にもなります。この基準でふるいにかけると、長期保有出来そうな銘柄も見えてくると思います。
業績(利益)、効率(バランスシート)、CF、そして株主目線のガバナンス(配当を増やし続けて行くためには経営の意思が必要)、これらをバランスよく推進するには、安定的な競争力ある事業を優秀な経営陣がマネージする必要性があるからです。

今年は年の瀬になっていきなりブログを移転してしまいました。来年は2011年の定量分析と2012年の定量的な目標を記事にした後、グーグルブロガーをより充実させていくべく使い方を学んでいきたいと思います。

2011年はご愛読いただきありがとうございました。2012年も引き続きよろしくお願いします。

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2011年12月25日日曜日

エムティーアイ(9438)の株主総会と近況報告会に出席

1223日でした。
当社は我がポートフォリオの中でももっとも不安な1社だったので、ぜひこの目で確かめて、今後の投資継続可否を判断しようということになりました。

2011年の年初来のわるいパフォーマンスでは
MTI      ▲36.3%(買値から)
フォード    ▲34.78
HSBC      ▲24.55

となっています。
フォードとHSBCは、まあ腐っても鯛といいますか、自力はあるし、業績が悪いわけでもないし、業界ポジションもよい。株価が悪いのは、経営が悪いからではなく、景気・環境が悪いから、と(忸怩たる思いがあるものの)比較的割り切ることも出来る。

しかし、これらの企業と比較して、時価総額のゼロが2から3個も小さいMTIの場合は、非常に気になっていました。

当社はミュージックダウンロード(Music.jp)や女性向け健康管理サイト(ルナルナ)を中心とした携帯サイトを会員向けに発信しており、会員料が収入源となっています。
従いまして、サイト内容を充実化させて、会員数を増やすことが生命線となります。
これらのサイトの価値は男性の私にはわかりませんが会員数が900万人もいます。

これまでは、いわゆるガラケー対応だけでよかったので、会員数が右肩上がりで増えてきましたが、スマートフォンとなって、ガラケーからスマホへの会員の移行がスムーズに行かないということで、会員数が減少に転じて、そのことが株価の暴落要因に直結してしまいました。

今をときめく、サイバーエージェント(これはPCから携帯に進出)やグリー、DeNAといった勝ち組には大きく差をつけられた印象です。

説明を聞くと
  • スマホ向け対応を充実させたので、会員数は下げ止まりの感触が得られた。スマホ会員の増加スピードにも加速がつきつつある。
  • Mopitaというスマホ専用のアプリのポータルサイトおよび代金決済機能を充実させつつあり、収入源に育つ目処がついた。
  • 一方、当面、スマホ対応への先行投資が嵩み、増益はお預け。

といった悩ましいものでした。

未だガラケーの私には、あまり理解できていませんが、スマホになるとガラケーでのアプリ登録がいったんやり直しになるようで、その辺のスムースな移行を行う環境が、まだキャリア側にもないようです(価格も上がるんじゃないのかな。私はガラケーでWSJの日本語版のダイジェスト版のようなものを月300円程度で見ていますが、スマホになるともっとあがるはず)。

一応、自社株買い等CFには問題がなさそうな点と、比較的まじめな会社であるという印象を持った点(BSに無駄が無い点)、株価もボトムラインに近づきつつある点、などもう半年ほど猶予を見てみようという結論にしました。

ただ、業績以上に気になった点は、社外監査役に新しく就任される女性が、資生堂でバリバリだった方というのはいい点なのですが、現役の東京電力の社外監査役ってのが・・・。・

なぜ今この時期に東電に関係ある人を起用する必要があるのかって非常に気になったのですが、監査役だし、反対しても仕方ないしなあ。

とりあえず、一連のテコ入れの結果が出始める、第三四半期決算(来年の夏)ぐらいまでは我慢してみることにしました。

前期まで6期連続増配で、今期はちょっと厳しそう。来期以降に再増配路線が期待できそうか、が継続可否判断の基準となりそうです。


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2011年12月23日金曜日

ブログ開設のご挨拶

このたび、Bloggerでブログを開設することにいたしました。
これまでは楽天で書いており、ブログ歴は通算6年目となります、心機一転、Google Bloggerでお世話になることにしました。よろしくお願いします。

自己紹介をいたしますと、

1991年に関西の某大学を卒業し、今や都市伝説と化した?都市銀行に就職しました。
その後、メーカー、経営コンサルティング会社の3社を渡り歩き、現在丸の内界隈の金融系の5社目で働いております。

キャリアでは一貫して、幅広く業界、企業、プロジェクトそのものの調査・分析作業や経営計画の策定・実行支援が中心です。ただし、証券アナリストはやったことも資格を保有しているわけでもないのでお含みおきを(資格勉強すら縁がない)。

株式投資を始めたのは、銀行が投信の窓販を解禁になったころ(98年ごろ?)に、フィリディティの日本小型株ファンドとアジア株ファンドの2つの株式投信を買ったのがきっかけでした。

ITバブル崩壊とともに、基準価格を見るのが嫌になって、放置プレイのまま数年が経過し、2006年に今の自宅を買う際に、自己資金をねん出するために売却しました。50%程度の利益が出ていました。 とビギナーズラックで多少の利益を得ました。 塩漬けでも儲かりましたぜ!

その後、2008年ごろから、MSCIコクサイのインデックス投資を再開し、少しですが個別銘柄にも投資を始めました。初の銘柄はホンダとTOB狙いでアンハイザーブッシュでした。

リーマンショックで痛い目に合いましたが、そのころから内外の投資本を読みあさるようになり、リーマンショック後は余剰資金を投資に積極的に振り向けるようになりました。

良い企業を見つけることと、投資でリターンを得ることは、竹中平蔵氏流に言うと、植物学者が良い庭師になれないのと同じぐらいのことではないかと思います。
私の周りにも、元証券会社の人や元銀行マンが澤山いますが、株式投資ではヤラレている人はたくさんいます。
従いまして、投資リテラシー?を積極的に身につけるための自己投資は絶対に必要ではないかと思う次第です(日々研鑽中)。

(だから銀行には不良債権が尽きないし、証券会社のアナリストも誤まった推奨を繰り返すのです)

このブログでは、日常的なことも取り上げて行く予定ですが、投資ネタが中心になります。
私の現在の投資スタイルは、ブログタイトルそのものです。

しかしながら、この投資スタイルは、多分、日本人投資家の方が日ごろ日本で手にする投資本にはない、ちょっと変わった投資スタイルだと思います(あっちこっち読みましたが、なかなか見つからない。つまり人気がない)。

Seeking Alpha というアメリカの投資家が投資アイディアを交換し合うサイトがあります(このサイトは「となりのバフェットがやっているすごい投資」という本では、ちょっと否定的な紹介でしたが)。私の投資アイディアの源泉になっています。基本的にDividend Growth Stock(連続増配株)にDividend Re-Investment Plan(配当金自動再投資)と言われる手段を混ぜ合わせて、投資スタイルを模索しております。

配当金で配当金を雪だるま式に増やしていくためにどうすればいいのか、を考えて行くのが投資テーマでもありブログテーマにもなると、今は、思っております。

投資目標としては、サラリーマンを現役引退するまでに、受取配当金を税込ベースで、年金並みにすることにしています(2030年を目処)。しかし、当面は2010年末時点の受取配当金予想額を2倍にすることです。

この水準に達するために、どうしたらいいのか、というのが投資戦略の根っこにある考え方です。

ちなみに、このブログで作る雪だるまは、猛暑でも溶けない頑丈なものにしたいと思っています。

それではよろしくお願いします。


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