12月23日でした。
当社は我がポートフォリオの中でももっとも不安な1社だったので、ぜひこの目で確かめて、今後の投資継続可否を判断しようということになりました。
2011年の年初来のわるいパフォーマンスでは
MTI ▲36.3%(買値から)
フォード ▲34.78%
HSBC ▲24.55%
となっています。
フォードとHSBCは、まあ腐っても鯛といいますか、自力はあるし、業績が悪いわけでもないし、業界ポジションもよい。株価が悪いのは、経営が悪いからではなく、景気・環境が悪いから、と(忸怩たる思いがあるものの)比較的割り切ることも出来る。
しかし、これらの企業と比較して、時価総額のゼロが2から3個も小さいMTIの場合は、非常に気になっていました。
当社はミュージックダウンロード(Music.jp)や女性向け健康管理サイト(ルナルナ)を中心とした携帯サイトを会員向けに発信しており、会員料が収入源となっています。
従いまして、サイト内容を充実化させて、会員数を増やすことが生命線となります。
これらのサイトの価値は男性の私にはわかりませんが会員数が900万人もいます。
これまでは、いわゆるガラケー対応だけでよかったので、会員数が右肩上がりで増えてきましたが、スマートフォンとなって、ガラケーからスマホへの会員の移行がスムーズに行かないということで、会員数が減少に転じて、そのことが株価の暴落要因に直結してしまいました。
今をときめく、サイバーエージェント(これはPCから携帯に進出)やグリー、DeNAといった勝ち組には大きく差をつけられた印象です。
説明を聞くと
- スマホ向け対応を充実させたので、会員数は下げ止まりの感触が得られた。スマホ会員の増加スピードにも加速がつきつつある。
- Mopitaというスマホ専用のアプリのポータルサイトおよび代金決済機能を充実させつつあり、収入源に育つ目処がついた。
- 一方、当面、スマホ対応への先行投資が嵩み、増益はお預け。
といった悩ましいものでした。
未だガラケーの私には、あまり理解できていませんが、スマホになるとガラケーでのアプリ登録がいったんやり直しになるようで、その辺のスムースな移行を行う環境が、まだキャリア側にもないようです(価格も上がるんじゃないのかな。私はガラケーでWSJの日本語版のダイジェスト版のようなものを月300円程度で見ていますが、スマホになるともっとあがるはず)。
一応、自社株買い等CFには問題がなさそうな点と、比較的まじめな会社であるという印象を持った点(BSに無駄が無い点)、株価もボトムラインに近づきつつある点、などもう半年ほど猶予を見てみようという結論にしました。
ただ、業績以上に気になった点は、社外監査役に新しく就任される女性が、資生堂でバリバリだった方というのはいい点なのですが、現役の東京電力の社外監査役ってのが・・・。・
なぜ今この時期に東電に関係ある人を起用する必要があるのかって非常に気になったのですが、監査役だし、反対しても仕方ないしなあ。
とりあえず、一連のテコ入れの結果が出始める、第三四半期決算(来年の夏)ぐらいまでは我慢してみることにしました。
前期まで6期連続増配で、今期はちょっと厳しそう。来期以降に再増配路線が期待できそうか、が継続可否判断の基準となりそうです。
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