「買いたいのならさっさと買えばいいのに」というご意見はあるかと思いますが、自分はもともと第2.第3四半期の米企業収益はよくない、と想定していたので(決算を見ていると、おおむねそんな感じするでしょう)、今の金融緩和相場は『気持ち悪い』状態なのです。
企業収益が伸び悩んでいるのに、株価だけが上昇しているような感じなので、もう少し調整すれば買う、という感じで見ています(もちろん個別銘柄毎に買い時があるので、一概に言えませんが)。
日本株
1:日本電信電話、つまり、NTTです。
役所のようなこの企業の買い理由は、やっとEPSを経営指標に持ってきたという点。これを6割アップさせるという(具体的方法は11月の決算で発表されるらしい)。9月半ばに早くも自社株買いを発表しています。この自社株買い以降、株価が上がってしまったので、手が出せずにいますが、3600円台で買い増しを検討中です。
狙いは、DPS(一株配当)の上昇、すなわち増配期待です。光対応もLTE対応もひと段落していますし、NTTデータの海外買収も、NTTドコモのクソM&A(なんで電話会社が野菜販売会社を買収するのだ???)ほど稚雑ではなさそうなので、利益横ばい、自社株買いと増配を期待し、そのうち携帯のARPUが底打ち、というのが甘い期待です。
2:ヤオコー
近所にも1か所あるスーパーです。20期連続増益にもかかわらず、PERは10倍、ROEは12.4%と割安な指標です。あんまり配当がよくないのですが(Payout Ratio16%程度、しかし小まめに増配はしている)、株主優待が100株で4,000円ついてきますので、これを合わせると、5,500+4,000=9,500/約300,000=3.16%となります。リーマンショック後とほとんど株価がレンジ内推移ですので、2800円ぐらいで参戦も考えています。
あとはセブン銀行とかIIJ(インターネットイニシアティブジャパン)とか、「あの時買っとけばよかったのに」という後悔銘柄は澤山あります。
米国株 これも後悔銘柄が澤山あります。
3:Enbridge(ENB) または Williams Companies(WMB)
どちらも、Energy & Infrastructure (天然ガス、オイルサンド等のパイプラインの敷設と運営および、それら資源の加工業。天然ガスやオイルサンドの不純物、不要物を抽出し、化学産業等の原材料として売却するなどのビジネス)です。
ENBはカナダのオイルサンドを米国にパイプラインで運搬することがメインのビジネスです。カナダのオイルサンドの半分以上の運搬を担っているようです。大半は米五大湖付近の工業地帯に運ばれます。これをヒューストンまで延長するプロジェクトが成長ドライバー。
WMBは米国内の天然ガスパイプラインの運営、と天然ガスの生産者から集ガス(Gatheringと言っています)加工(加工後、パイプラインで輸送される)、天然ガス液(NGL)を抽出して転売したり、カナダのオイルサンドのOffgas からOlefinsをとり、それをポリプレンやエチレンにして、石油化学業界に売るということを行っています。
ポイントとしては、シェールガスのおかげで米国内の天然ガス相場は暴落しましたが、暴落した故に、従来ガスを材料と考えていなかった業界が注目している点です。端的には電力業界、石油化学業界です。電力業界は石炭火力からガス火力へのシフトが始まりそうです。石油化学は安いシェールガスやシェールオイル(あるいはオイルサンド)からとれる成分で生産できるようになります。
WMBの配当利回りがもう少し上がれば(株価が下落すれば)、買う予定。
魅力は、ENBは2016年までEPS10~12%成長をコミット、WMBは2015年までDPSの年率+20%成長をコミットしている点です。Kinder Morgan IncはFirstradeでしか買えないが、上記2社は楽天証券でも買えます。
米国内エネルギー分野は、現在もっとも投資が盛んではないでしょうか?
4:NIKE(NKE)
ご存じ、Just Do it! のスポーツシューズ&アパレルの大手です。先進国の健康トレンド、中国でのブランド確立、NBLやゴルフのみならず、サッカー等次々に競技領域を増加してゆくマーケティング力、結果として強力なブランド力を確立しています。
家族や周りの人に、「ミズノ、アディダス、ナイキでどれが一番好き?」と聞くと、みなさんナイキと答えていました。創業者のフィル・ナイト氏はナイキを創業前はアシックスの米国販売代理店を経営していたんだってさ!! 日本人としてああ、残念。
幸い??中国での受注残に異変が生じており、株価は軟調に推移しています。しばらく様子を見て、打診買いを行う予定です。
パイプライン会社は、ビジネスを買う、というより、アセットを買う、というイメージですが、NKEはビジネスを買う、という感じになるでしょう。
5:Pfizer (PFE)
今更、ファイザーです。元世界一売れた薬「リピトール」の特許が切れました。日本でも有名な「バイアグラ」も今年特許が切れるでしょう。今後の成長戦略を考える中で、ファイザーは選択と集中を進めています。これまで散々だった新薬開発が結果を伴うようになっており、新薬部門をコアとして、それ以外をノンコアとして本体から切り離す作業を継続中です。
具体的には乳幼児向け栄養補助食品部門をネスレに売却し、いま動物用薬品事業(アニマルヘルス事業)をZoetis(ゾーティス)として、2013年前半にも分離IPOさせる予定です。
私が注目しているのは、アニマルヘルス事業のZoetisです。価値を約110億ドルと見込んでおり、世界最大の動物薬企業となる見通しです。
さらに、Eli Lilly(LLY:イーライリリー)にも同様な事業がありますが、同社も主力製品の特許切れ問題がありますので、手放す可能性(つまり、Zoteisが買収する)があります。
動物薬事業の将来性については、人間様のペットへの傾倒ぶりを見ていると、疑問の余地がないのではないか、と思っています(要調査)。
Zotiesに投資するためには、同社のIPOに応募するか、現在想定されているのは、IPO以外の株はPFE株一株当たり、いくらか割り当てるというものです。したがってZoetisの入場券を手に入れるためファイザーを買う、ということになるでしょう。
これらの新規候補先と既存銘柄の魅力を天秤にかけて、数銘柄買いたいなあと妄想中です。
一方、買うべき銘柄? としてHewlett-Packard(HPQ)が想定されます。理由は、最も好きになれない会社だからですが…。世間の評価のみならず、自分の気持ち逆張りすることが、本当の逆張りではないか、最近そんな気がしてまいりました(ただし、HPQについては、再生可能性をよく見極めなければならない。これも分社する可能性がある)。
ここに挙げた銘柄は個人的な見立てですので、適当にご参考に。
応援よろしくお願いします!
0 件のコメント:
コメントを投稿