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2018年3月6日火曜日

株式相場雑感 2018.3.6




2~3月は調整局面があって、今後金利上昇に対して、どこまで市場が織り込めるかを見定める、ということかもしれない。

自分自身の立ち位置と言えば、あまり株式投資に回す予算がない、というのが正直なところ。

さらに、相場は天井だろう(と言っても、S&P500をベースとすれば、まだ+10%内外の上昇可能性は残っていると思っている)、と感じているので無理はしない方針であることは変わりない。

また、そういった全体感もあってか、イマイチ株式投資には現時点では、貪欲な姿勢が芽生えてこない、という感じ。

2017年12月23日土曜日

ジャパネットたかた創業者 高田明氏「伝えることから始めよう」を読んで




ジャパネットたかたの創業者である高田明氏の著書「伝えることから始めよう」を読みました。感想文です。投資本ではありませんが、お勧めいたします。

世の中、成功する人または成功するためのアプローチとして、ゴールを先にセットし、逆算してコツコツと小さな目標をクリアしていくパターンと、ゴールや目標なんてどうでもよく、ただ目の前で起こっていることに懸命に取り組んで、気が付いたら成功していた、というパターンがあるのではないか、と思います。

前者のゴールセッティング方式?は、よく欧米の書物でコンサルティング的なアプローチでわかりやすく、取り組みやすいです。連続増配株投資もどちらかと言えばゴールセッティング方式ですね。

しかし、この高田明さんは、後者だったそうです(売上高をガンガン伸ばそう、というのはありましたけど、そのための具体的なステップなんてたぶん考えていなかった)。

とにかく、「どうやって売上高を伸ばすか」この一点を試行錯誤しながら頑張ってこられたさまが書かれてあります。

2017年6月25日日曜日

「生涯投資家」 村上世彰著 を読んで 



10年ちょっと前、「村上ファンド」で日本中が大騒ぎしました。その村上世彰氏本人が書いた本、しかも、今、この時期に、というとで、本屋で目にしたその瞬間、スマホから電子書籍を買いました(その場ですぐに本屋で買わないところがイイね!)。

村上氏がどんな人物かを、今更説明する必要はないかもしれないが、このブログの読者の方は30代の方も多く、最近投資を始めた方も多いようなので、少し触れておく。

2016年11月19日土曜日

50才目前のおじさんでもわかる?フィンテック 

最近お騒がせのフィンテック。自分でもわかっているのか、わかっていないのか、よくわからないので、少し調べてみた。個人的にはこの分野には絶対何らかの形で投資して絡んでいたいと思っている。

2016年10月20日木曜日

ダイヤモンド zai 12月号に紹介されました ぜひご覧ください

この度、マネー雑誌、ダイヤモンドzaiさんから取材を受け、投資法が紹介されました。
このブログで書いていることの焼き回しかもしれませんが、是非購読の上、ご一読いただければ幸いです。

今後とも当ブログをよろしくお願いします。

2015年11月17日火曜日

「グーグル検索だけでお金持ちになる方法」午堂登紀雄著 を読んで

丸の内の丸善での圧倒的な陳列を見て立ち読みして、買った本。
前から少し気になっていた本ではあったが、見過ごしていたという感じでした。

午堂氏は以前から比較的有名な方のようでしたが、私はこの人の本を読むのは初めてで、先入観とかはありませんでした。

2015年10月18日日曜日

「株は新高値で買いなさい」 ふりーパパ著 を読んで

当ブログで1、2を争う? おすすめ本の日本人著者 ふりーパパ氏(もう一人は竜谷大の竹中教授)の新著が出ました。
さっそく読みました。

第一弾はこちらをご参照

2015年8月10日月曜日

「日本株はバブルではない」 藤野英人著 ダイヤモンド社 を読んで


早速読みました。感想文を書いてみたいと思います。
まず、株式投資家(個別株や投信の人)は読むべき本だと思います。参考になる点がたくさんあります。

2015年6月13日土曜日

「明解 医薬品産業」漆原良一(野村證券 アナリスト)著 を読んで お勧めです!


明解医薬品産業
著者:漆原良一
価格:1,620円(税込、送料込)

結論として、是非ご一読をお勧めします。

特に、

  1. 医薬品業界に対して、難しく、分かりにくく、とっつきにくいと考えている人
  2. 業界に対する知識の整理・整備をしたい人
  3. この業界への株式投資を考えたい人
は確実に、いや絶対に役に立つ本です。この本が役に立たない人は、全く業界に興味がない人か、医薬品オタクかいずれかです。

2015年5月14日木曜日

外国株投資と為替について 良書で為替リスクに備えよう





「外国株投資には、為替リスクがある」と一般的に言われています。

しかし、日本株にも為替リスクはあります。日本株を買えば、円建てなので、為替リスクはありませんが、日本株の主人公である各企業は輸出・輸入を行っており、海外の拠点はその国の中で生産活動や営業活動を行っており、さらにその拠点から第三国と取引を行ったりと、要するに日本企業はグローバル化しています。

したがって、「外国株投資には為替リスクがある」というのは、物事の一面だけを見たいい方であり、「株式投資には為替リスクがある」というのが正しい言い方ではないかと思います。
円高になれば、多くの輸送機器関連(自動車)や電気機器関連の企業は輸出や海外取引が多いので、決算に打撃を与えます。

円安になると、食品産業をはじめいわゆる内需型企業は原価高に見舞われ打撃を受けます。
したがって、為替リスクが外国株投資のリスクである、と言っているような書籍はその瞬間その本を捨てたほうがよいと思います。

個人的な意見ですが、株式投資を本格的にやってみよう、とお考えの方は是非外国為替についても勉強されることをお勧めします。

(注:外為相場は市場取引ですので、短期的なボラティリティは激しいですが、長期的にはそれなりの理論のレンジ内に収まっている、という事実がある。これまでのところ、その理論は有効性があると思う)

書籍で勉強すると、株の本は株の事だけ、FXは外国為替の事だけを書いていて、こういった事柄を横断的に取り扱う書籍はなかなかありません。下記の書籍は、これに金利動向に対することも書かれているので、株・外国為替・金利(そしておまけで不動産も)を網羅的に詳しく書かれていますので、是非ご一読をお勧めします。



特に「今こそ知りたい~」は、発売された時点で読んで、その時点で実行していれば、資産は軽く2倍になったと思います。私がそうですから(ただし、次の円高局面で被害を最小限に食いとどめることができればという条件付きですが)。

目下のところ、結構円安に振れてしまっているので、次の円高局面にそろそろ心の準備をしようかな、と思っているところです。本格的な対策は2016年になってから講じる予定ですが。





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2014年10月14日火曜日

「サラリーマンがゼロから純資産5億円を築いた私の投資法」ふりーパパ著 を読んで








著者のふりーパパ氏は、実際にお会いしたことはありませんが、ちょっと憧れる存在の方で、エンジュクという投資日記サイトで連載されているブログはここ数年毎日欠かさず読んでいます。


その方が本を出版する、というので楽天で予約して、先日到着して早速読破しました。

ふりーパパ氏(当然ペンネーム)は、大学卒業後リース会社(東京リース?)に就職され、そこで金融の実務に携わり、その後、会社の元先輩から外資系証券会社(たぶんクレディ・スイスじゃないか)にヘッドハントされ、脱サラ後、今は悠々自適の投資ライフを送っていらっしゃいます。確か2014年からはニュージーランドに移住されている、という方です。

年齢はおそらく50代半ばだと思いますが、サラリーマンに疲れた人なら、うらやましく思う経歴ですね。

株式、不動産、FXを重ねて投資歴合計30年で5億円という事のようですが、初めの数年間はやはり浮き沈みがあったようです。

この本は、そんなふりーパパ氏(You Tubeからは実物が拝見できます)がこれまでどのような投資を行ってきたかが書かれています。

この本を読むと、彼が大学を卒業した1984年から今まで、政治経済的に何が起こったのか、その結果景気がどのように変動したのか、そういった中、どのように仕事や投資に向き合っていったのか、などが書かれています。

これからバブルが始まる、バブルの絶頂、湾岸戦争前後、バブル崩壊後(住専問題、地下鉄サリン事件)、日本の金融恐慌、小泉政権時代の好景気、リーマンショック、東日本大震災などなどといった時事的な出来事が出てきます。バブル前後は実に詳しく記載されているので、ちょっと懐かしかったですね。

彼の株式投資手法は、1990年過ぎから、ウイリアム・オニール氏の成長株投資にテクニカル分析を加えた「テクノファンダメンタル投資法」(とふりーパパ氏が名づけている)がメインです。
経営上のエポックメイキングな出来事により、新高値を取った株式を追いかけて、半年から1年で2から5倍の株式リターンを狙うようなイメージです。

彼が成功した株に

シマノ(1992年ごろ)、ニチハ(93年)、ユニ・チャーム(93年?)、メイテック、ローム、村田製作所(94年)、フルサト工業(96年)、カッパ・クリエイト(98年)、AOL(99年)、NOVA(03年)、レインズ(焼肉の牛角ですね)、シノケン(03年)、サイボウズ(05年)、EMシステムズ(06年)、ワッツ(06年)、鬼怒川ゴム工業(10年)、スカイマーク(10年)、JIN(11年)

等が上がっています。

よく見れば、今保有していても十分イケそうな銘柄(例、シマノ、ユニ・チャーム、村田製作所)も入っていて、興味深いです。




彼は、自分の型にはまった株を買って、利が十分乗ったら売り切るパターンですので、景気がピークになったり、株価が高値圏にあるときには、株に手を出さないようです。

これがまさにリスク管理と思いました。

そして相場が暴落すると、手に持っているキャッシュで、不動産を買い漁る(当然不動産市況も底値になっている)、給与収入の余剰や不動産の家賃収入でまた株式投資を再開する、というのがパターンの様です。

私のようなBuy & Holdタイプの投資家は、株価が下がれば、ミスターマーケットと心中しかないな、と半ば覚悟しているのですが、ふりーパパ氏の様に、市場にいるときといないときがはっきり分かれるように自分ができるかは非常に疑問です。

但し、新高値を追いかける成長株投資法というのは再現性が高いようで、彼がエンジュクで主催する投資塾の受講生の反響はものすごくいいようです。今ではエンジュクの看板講座のようになっていることから、株の初心者でも結果が出しやすいのかもしれません。この投資塾から億り人が出たそうです。

ふりーパパ氏は自らの投資歴をこの本で、サラッと書かれていますが、カードローンで数百万円引き出して、信用で株を買ったなど、かなりギャンブラーな側面も持ち合わせているようです。このような側面はブログでは全く想像つきません。

また、かなり投資の勉強に時間を費やしていたようにも思われます。
不動産投資に踏み切ったり、外資系証券に転職したり、ニュージーランドに移住をしたりと、結構行動力もおありです。


その辺のところを勘案して、自分の参考にすればいいと思います。成功した投資家の話って、やっぱり面白いですねえ。読む価値は十二分にあると思います。

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2014年5月27日火曜日

「株で富を築くバフェットの法則」 その2


前回、参考になることがあまりなさそう、などと大言壮語をはいてみたものの、2回目に読み直すと、やっぱり参考になることが多かった。全然無知でしたね。
 
それは、
後半部分のポートフォリオ管理や心理学的なところ、特に忍耐力ですね。

グレアム・ドット村のバリュー投資家が長年にわたり、市場平均を打ち負かしてきたのは有名な話ですが、調査した期間(おおむね15年以上)の間、約25%から35%程度の間は、市場平均以下の成績だったが、最後に逆転し突き放すようなリターンであった点です。

チャーリー・マンガ―、ビル・ルーアン、ルー・シンプソンといった面々がそうだったというのは意外でした。

投資した期間の約3割の間は市場平均より低いパフォーマンスに甘んじながら、それでも自分の投資哲学を貫いていたようです。やっぱり正しい、と信じたことを貫くと結果も出てくるようです。 
合理性を持って、忍耐強く、時間をかければ、最後にバリュー投資は勝つ、そんな感じのことがさまざまな例や具体的な分析結果をもって書かれています。

言われてみれば、わかっちゃいるけど、難しい部分ですね。

特に、忍耐力でしょうか。ある程度、自分のポートフォリオ雪だるまが大きくなれば、我慢しながら投資する、というのもわかりますが(焦らなくても、それなりの資産が出来ているから)、まだ目標まで距離がある場合は、まず先に・・・と思ってしまいがちですね。


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株で富を築くバフェットの法則最新版
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著者:ロバート・G.ハグストローム
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2014年5月23日金曜日

「株で富を築く バフェットの法則」(最新版)を読んで

株で富を築くバフェットの法則最新版
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著者:ロバート・G.ハグストローム
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これはロバート・G・ハグストロームの本で、翻訳初版は1995年に出版されており、新版が2005年、そしてこれが第三版となるようだ。私はこれまでこの本は読んだことはなかった。

バフェットに関する本はまあまあ読んでいる方だと思っているので、今更参考になるようなことがあるのだろうか、という思いで買ったが、一つだけ今までの本ではあまりかたられていなかった切り口があった。そこが一番参考になりました。

 それは、彼の経営者の見方の一つなのですが、

「組織の習性に屈しない(縛られない)経営者か」

という点です。

これまでのバフェット本では、この辺は単に、「株主本位の経営者か否か」とか、「資本配分がしっかりでできているか、意思決定が合理的か」とか、「株主に率直かつ誠実な人物か」といったような表現が多かったように思います。読んでいても、特に感心することもあまりなかった。

しかし、この本では、多くの企業の経営での資本配分に関する意思決定に関し、合理的に考えればシンプルだが、実際の資本配分がひどいのは「組織の習性」と呼ぶ見えない力が働くからだ、とバフェットが看破したと記載されています。

「組織の習性」が働くと、①組織が従来の路線を変えようとしない、②余剰資金を使うためのプロジェクトや買収計画を作り出す、③リーダーが惚れ込んだ事業は、馬鹿げたものであっても、部下が利益率や戦略を細かく分析してサポートする、④(買収や役員報酬など)同業他社の行動を何でも無批判に模倣する、などが起こるが、みんながやっているからそれが正しいとは限らない、と言っています。

従来とは異なる意思決定や方向転換をするのは容易ではないが、経営者は短期的な利益をあきらめても、長期的に良い方向へ転換することを株主に納得させなければならない。

組織の習性に抵抗できないのは、企業のオーナーよりも、経営者が根本的な変化を受け入れられない時に多くみられる。経営者が大きな変換の必要性を理解しても計画の遂行は難しくてできないことが多い。

などなど…。

バフェットが未だに日本企業に簡単に投資しない理由がよくわかったような気がします。日本では株主が企業のオーナーだと、頭でわかっていても行動が伴いませんからね。経営者はむしろ組織の代表という暗黙の了解があるような気がします。

経営不振に陥っている日本を代表する東西のAVメーカーなんてのは、まさしくこのパターン。

それと永田町と霞が関も結局これと同じだろう。太平洋戦争に突っ込んだ旧日本帝国海軍も同じような思考回路だったんだろう。

もっともバフェットが言いたかったのは、経営不振の企業よりも(彼は基本的に経営不振企業に興味がない)、経営がよくとも、他社のまねをして、高いプレミアムで買収を行うような経営者だったり、ノンコアビジネスにしがみつくような経営者のことを指していると思います。

バフェットは経営者を見て投資する、とよく言われますが、一方で、経営者はいずれバカな奴に交代するから、ビジネスモデルがしっかりした企業を買え、ビジネスモデル(経済の濠が深い企業)がしっかりしていると、多少経営者がバカでもそれなりにやっていける、とも言っています。どっちが本当なのだろう?

コカコーラはゴイエスタやキーオのあとはちょっとイマイチの経営者だった時期もあったなあ。彼らの前の1970年代のコカコーラも多角化で失敗したが、それでもそれなりの利益率でしっかりした会社だったよなあ。
良い経営者がよいビジネスを経営している時に買う(かつ割安)のが一番なんでしょうね。



一方、ウエルズ・ファーゴのように、大株主になってしまえば、「彼らの経営は素晴らしい」とけん制して、企業が投資銀行業務やトレーディングに過度な業務拡大を未然に防ぐサウンド効果もあったりするのかな、と思ったりします(バフェットは、経営陣の仕事を誉めながらも、暗に商業銀行業務に専念しろ、と言っているのではないか。結局それが正解だったのですが…。)。

この本では、バフェットがどのような経緯で、バーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道を買収したのかが知りたかったなあ。あの買収は見事だった。一方、私も同じだが、IBMは苦難が続いていますね。

ダイヤモンド社の本で、1800円だったら、時間がゆするのなら読んでみてもよいか、という感じだろう。私はお風呂の中で読むための本、という位置づけで買った。

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2013年7月14日日曜日

どんな投資本を読むのか お勧め書籍 その4 富者の集中投資、貧者の分散投資

富者の集中投資貧者の分散投資
富者の集中投資貧者の分散投資
著者:フレデリック・R.コブリック
価格:2,940円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る

これはしばし、ブログでお見かけします。
もっとも、私は分散投資派です。
 
著者のフレデリック・コブリック氏はハーバードのMBAを卒業後、ウエリントンマネジメントという名門投資信託会社(バンガード創立前のジャック・ボーグルや逆張り投資家のジョン・ネフも在籍)に在籍後、もう1社投信会社を経て、独立。今は何をやっているのか、残念ながらちょっとわかりません。1971年にウエリントンにアナリストとして入社し、2004年ごろまでファンドマネージャーとして活躍されていたようです。したがって、オイルショックも強気相場もITバブルもみな経験されています。

著書で書かれている実績は目を見張るものがある。ウォーレン・バフェットが買わなくて(あるいは利食いを早まって)後悔した銘柄を買って、大きな実績を上げている点は特筆ものだと思います(ウオルマート、マクドナルド、ディズニー、インテルなど。バフェットはインテルを後悔していないが、設立時に出資依頼があったのに断っている)。
 
また、ピーター・リンチはテンバガー(10倍株)がポートフォリオに1つあれば市場平均を上回る、と言っていたが、コブリックは10倍なんてチョロく、50倍、100倍まで上がった株を多数保有していた(転職や独立をしているので、何十年もホールドすることはなかったかもしれないが)。
 
NIKE、サンマイクロシステムズ、デル、シスコ、マクドナルド、フェデックス、アマゾンドットコム、ガースナーがCEOになったIBM、ギャップ、ホームデポ、アムジュン等。こういった銘柄がもっとも成長していた時期に(成長する前から)保有していたというのだから、素晴らしい、のただ一言。
 
業種は何でも来いで、特にITバブルで上手く稼げたようだ(もっともITセクターには80年代から注目していたので彼は、IT企業への目利きも確かなものがあった)。

IPO時にシスコの株を買って、ITバブルの前に売り抜けたという、多分こういった人は世の中に2人はいないだろう(但し、筆者もシスコ売却代金を他の小型IT株に分散投資した後にITバブルが崩壊して、結局かなり資金を失ったようだ)。
 
しかしながら、日本では?(アメリカでも?)その名声はウォ―レン・バフェット、ピーター・リンチ、ビル・ミラー、ジム・クレイマー、ジョン・ネフ、ジョン・テンプルトンといった面々よりも低いのがやや謎である(アメリカでは彼のマネージするファンドが何度も優秀賞を獲得しているが)。

もし、コブリックが、テンプルトンやネフの様に同じファンドでずっと運営を継続していたなら、その生涯リターンは彼らとよい勝負になるのではないか、と想像してしまいます。

(逆張り系と成長系では同じ土俵になりませんが・・・)
 
 
この本は、会社の経営を全体的に把握して、投資ストーリー重視の銘柄選択アプローチと売買に必要な心構えというか、ルールについて、自らの投資体験談を上述の「偉大な企業」を基にケーススタディとしてまとめています。銘柄を選択するための本です。成長株投資を志向する人に、化ける会社の見分け方を教えてくれます。繰り返しますが、IPO時にシスコを買って、ITバブル崩壊前まで保有していたんですよ!!! アムジュン、ホームデポ、デルもIPO時に買ったそうです。

 
彼の言う「偉大な企業」にはBASMのルールがあって、その選択基準をクリアした銘柄を保有し続けるそうです。以下は私の見方も混じっていますが、こんなことを言っています。
 
1;B:Business Model(ビジネスモデル;どうやって効率的に利益を稼ぐ事業なのか)

2;A: Assumption(市場分析。特に経営者が市場をどう見ているか)

3;S:Strategy(その市場で効率的に稼ぐための方法)

4;M:Management(良いアイディア、テクノロジー、戦略を実行できる力。またそれらを再現していくことで、持続的な成長が実現できる能力。つまり、自分で自分の運命を決めることができる企業に育成できる経営者か?)
 
そして、知識、忍耐、規律を持って、シンプルなベンチマークで銘柄をモニタリングして、決して感情やマーケットタイミングにとらわれずに売買を行うべし、とアドバイスしています。
 
知識というのは、その企業で何が起こっていて、なぜそのようなことが起こったのか、それは彼らのBASMに照らして妥当な判断や結果だったのか、ということを常識に照らし合わせて考える、といった感じ。如何にその企業のことを理解できているかが問われる。

これは、成功した投資家(例:ジム・ロジャーズ、ウォ―レン・バフェット、ピーター・リンチ等)が皆、「投資対象をよく理解すること」と言っているのと表面的には同じだが、コブリックの知識はもっと奥が深い。

1970年代前半にマクドナルドを取材した際に「琥珀の間」という部屋に通されて、なぜこんな部屋を作ったのか、と問いただすと、琥珀色の空間の中で物事を考えると、想像的で斬新な考え方が出やすいと心理学者が言ったから、という回答が返ってきたそうです。それで、この会社は偉大な戦略を実行するための努力を惜しまない本物の会社だ、と思ったそうです。

当時のマクドナルドの戦略は今やチェーン店では当たり前になった、マニュアルに基づく業務運営品質を徹底的に管理して、大量出店で安いハンバーガーを届ける、というビジネスモデル・経営戦略でした(今もマクドナルドの基本戦略は同じですね)。それをどのように展開していくのかを琥珀の間で考えていたんでしょうねえ。

 
また、シスコやマイクロソフトでは、「顧客は最高の技術を望んでいるのではなく、最高でなくてもいいから、使い勝手のいい製品(適切なテクノロジー)を望んでいるはずだ」という顧客のニーズを突き止め、テクノロジー以上に顧客との信頼関係に重心を置いた経営戦略を高く評価していました(日本企業が聞くと、いまでも耳が痛い話ではないでしょうか?)。

こういった企業の戦略やビジネスモデルの根幹を理解したうえで、株を保有し続けているので、多少株価が下がったところでも、売らずに、出来ることなら買い増しを行って、利益を増やすことが出来たそうです。

また、こういった「顧客重視」の考え方で成功していた種子会社やコネクター会社の成功を80年代から知っていたので、成功する企業の共通事項(つまりBASM)をみつける成功体験をたくさん積んでいたことがITブーム時にうまく投資出来た基礎となっているようです。つまり、経験を積んで(成功や失敗を積み重ね)、学んだことを次に生かす、という長期投資のもう一つの側面を強調している様に思いました。
 
忍耐とは、いったんこれと決めた会社には数年(3から5年)は見守って、経営者が投資家と約束したことが出来るか見極めよ、というのが趣旨(もちろん、投資早々に経営者がダメとわかれば売ってもよい)。

NIKEに投資した際、あのマイケル・ジョーダンをCMで起用して、「エア・ジョーダン」シリーズを発表して大々的なマーケティングを行ったため、一次的に費用がかさみ、利益が落ちたことがあったそうです。しかし、NIKEはナンバーワン・スポーツシューズメーカーになる野望があるし、実行力もあると判断して保有し続けたら、ご存じのとおりの今のNIKEになりました。この時も株価は利益が落ちたので、一次的に40%ぐらい下がったそうです。逆に下がった時に買い増ししたようです。今なら、納得感がありますが(ジョーダンがどんな選手か知っていますからね)、当時の基準からすれば、どうだったのか、やはりリスクがあったのではないでしょうか?
 
規律とは、売買の時にあらかじめ原則を作っておき、その原則に抵触したら売買をとりあえず考えるというもの。原則である以上例外もあるのですが、例外を如何に採用するかは、経験次第なので、すぐに真似するのは難しそうです。
 
利益が落ちた時、成長率が低くなった時、経営者が言ったことを実行できなかったり、更迭された時が「売りの規律」で、原則株を売却する。
 
IPO時にどの会社が偉大な企業になるのかは、区別が難しいので、とりあえず少し買って、上記のポイントを基準に観測して、特に常識に照らし合わせて、これはダメだな、と思えば売る、という感じだそうです(基本は経営者が、自らの業績や経営方針をわかりやすい言葉で伝えることが出来ない、要するに投資家をけむに巻くようなことや、約束が果たせなかったら売る)。
 
したがって、知識・忍耐・規律がしっかりしていれば、決して一時の感情に流されずに売買が出来るはずである、と言っています。熱狂で買ったり、ヤケクソで売ったりするとお金を失う。
 
マーケットタイミングとは、相場はいつもボラティリティが激しく、いつ株価が上がるのか、下がるのかを事前に知ることは不可能なので、相場を読んで株を売買してはいけない、と言っています。ちょっと耳が痛いですね。
 
こういった投資が出来ればいいなあ、と憧れるファンドマネージャーの一人です。
 
 
この本は何度読んでも、「ああそうだったのか」と思わされる本です。この本に書いてあることが自然に出来るようになるまで、さらに時間を空けて何度でも読み返していく予定です。私にとっては、そういった本です。つまり株式投資の教科書の一つ。

これをマスターするには、それなりの経験が必要になると思います。しかし、知っているのと知らないのとでも差がつくと思います。つまり、できそうなことは、できる範囲から真似ることかと。
 
彼は、投資家に大きなリターンをもたらす「偉大な企業」は、「初めての商品発売・初めてのテクノロジー」とか「最高のテクノロジー」を持つ企業ではなく、ビジネスモデル・経営戦略を適切な前提で、優秀な経営陣が実行し、その成功を再現でき、結局は自分の会社の運命を自分で決めることができる企業である、と何度も本書で述べています。

 
マクドナルドはハンバーガーを発明したわけではありません。スターバックスもコーヒーショップを初めて開いたわけではないのは、みなさんご存じでしょう。

NIKEはジョギングシューズ・スポーツシューズを発明していません(NIKEの創業者である、フィル・ナイト氏は、NIKEのビジネスを始める前はアシックスのアメリカ代理店を経営していたのだ!!! したがって、2社の差は商品とか技術ではないという日米企業の典型例なように思いました)。

 (日本にも、しまむら、とか、良品計画などいい企業はありますが、株価が高い・配当利回りが低い、など投資基準になかなか合致しない。よい会社はすぐにFull Valueされる)

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2013年6月16日日曜日

「稼ぐ経済学」を読んで

稼ぐ経済学
稼ぐ経済学
著者:竹中正治
価格:1,575円(税込、送料込)
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この春に何冊か読んだ投資関連本の一つ。著者は現在、龍谷大学教授の竹中正治氏。

竹中氏の著書はこれまで以下の3冊を読んだ。これが4冊目。

  1. 今こそ知りたい資産運用のセオリー
  2. なぜ人は市場に踊らされるのか
  3. 外国為替はこう動く

本人が記載する通り?本書は上記1や2の続編に位置する。しかし、それプラス竹中氏が週刊エコノミスト他雑誌のコラムで記載したことの総集編といった感じだろう。

この本をマスターすると、どんな効果があるか?

(たぶん)あなたもプチ・ヘッジファンド・マネージャーになれるだろう!!!(注:筆者の意図とは違うと思います)。


学者には経済や資本市場に対して、あーだ・こーだ言っていて、投資をやったことが無い人は沢山いる(そういう奴ほどマスコミ受けするから始末が悪い)。しかし、竹中氏は、

  1. 経済学者として、数々の景気の局面をしっかりした分析に基づき、当てている(エコノミスト)
  2. 東京銀行の為替ディーラーと言えば、プロ野球でいえば、巨人でレギュラーだったと言っているに等しい)。外国為替の元プロ。
  3. ディーラー出身のエコノミストとして、ドル円相場に関する理論は一貫していて、しかも大局的に当たっている。FXもお手の物(ご本人はディーラー業と長期の為替見通しは関係ないと言っているが、素人が見れば、なんとなく説得力がある)。
  4. 米国債投資経験があり、債券投資の読みは当たっている
  5. 株式投資経験があり、成果が出ている
  6. 不動産投資経験があり、成果が出ている。


つまり、複数のアセットクラスに、経済の大局的な流れを把握しながら、正しく投資して、それなりの成果を出している。なおかつ、円安局面で、ドルを売って円を買う、というヘッジ取引でも実績がある。

つまり、ヘッジファンドプロフェッサー と言っていいような感じの人です(但し、不動産以外の正確な投資リターンは非公開である)。

もっとも、アメリカの破たんしたLTCBM(ノーベル賞をもらった学者のヘッジファンドで98年に破たん)の様に、誰にもわからない複雑な理論ってことはなく、ある程度のサラリーマンなら理解可能な範囲内のロジックなのでご安心を。

こういった実績から、各所で評価されて、出た著作であろう。しかし、このタイトルはぴったりですね。手に取った瞬間思わず、「おおっ、まさにぴったり」、と唸った。

さて、ヘッジファンドプロフェッサーの教えは、資産の正しい評価を行い、当該資産の割安局面で買って、割高局面で売ることでリターンを得なさい、というもの。

いつ、割高で、いつ割安なのか、という点については、行動経済学的になりますが、そこは元プロのディーラーであり、市場の行動原理とその盲点を詳細に教えてくれています。

そして、ここが最大の付加価値だと思いますが、日本人の資産運用に今や不可欠となったドル円レートの理論的な考え方は他の投資本では、まずお目にかかれない(為替だけを専門的に語る人はいるが、ドル円レートの変動を利用して資産運用を安定化させようというアドバイスには出合ったことがない)。

最も筆者は、長期スパンでの投資しか教えてくれないので、短期の鞘抜き志向の方は直接的には役立たないでしょう。但し、ドル円レートの考え方は知っておいて損することはないと思います。

尚、ちょっと不満があるとすれば、ご本人の経験なのだろうが、株式投資はインデックス派なのに、不動産投資は個別物件にこだわっておられ(注:REITへの投資経験もあるが、不動産は原則、都心・駅近・中古ファミリーマンションへの限定)、株式投資の個別銘柄派の私には賛成できない面も残った。

不動産はこだわりのある立地・条件の物件を悲観局面で買って、楽観局面で売るという前提なのに、株式投資はインデックスを長期の年平均IRRで評価している。不動産投資についてはなかなか透明性のあるリターンの統計がないのは事実だ。

ちなみに掲載されている不動産投資モデルにおいて、売却するときの不動産価格の経済耐用年数分の減損を織り込んだリターンでは、外国株の株式投資のインデックスとあまり変わらない結果となっている(不動産投資がうまくいけばIRR9%台でダメな場合は6%台となっている)。


株式投資は個別銘柄で投資しても、市場平均にはどうせ勝てない、というのは(悔しいながらも)わかりますが、個人の資産運用は個人の目的に沿っていればいいはずであり、気にする必要性はないと思う(もちろん、市場平均に勝ちたい誘惑は常にあるし、勝ったほうがいいに決まっている)。

また、株式は市場のボラティリティが激しく、資産価値が不安定である、というのは理解できるが、まさにその凹んだ時に投資しなさい、という教えではないだろうか?

不動産投資のリターンはLeveraged Buy Outの原理と同じであり、賃借人のキャッシュで借金を返済し、はっきり言えば、賃借人の家賃の累積で返済した借金の総額がValue Up(投下資本に対するリターンの源泉)となる仕組みである(もちろん企業も借金で自社株買いをすることがあるので、似ている点があることは否定しない。不動産の賃貸派と所有派で、賃貸派にこだわっている人は不動産投資家に実はフリーランチを与えているともいえそう。所有派は帰属家賃で自分の借金を返済しているのに対し、賃貸派は他人の借金の返済のために賃貸を活用している)。

したがって、自分の期待できる賃借人を付けられるのか、が勝負になる。

株式投資は、賃借人にあたる部分が企業のCEOのようなものかもしれない(事業の競争優位性というのは不動産の立地条件にほぼ等しい)。

賃借人を連れてくる自分の能力とプロの経営者とどちらがうまく自分にバリューをもたらしてくれるかだろう。

しかし、何に投資するかは最終的に個人の選択であり、好みや目的の問題であるから、そんなことは大した問題ではなく、「悲観で買って楽観で売る」、「数年単位の長期で運用を考える」、「アセットの基本的な評価方法」、「長期のドル円レートの論理的な考え方」ということに興味がある人なら、是非一読をお勧めします。

そして、FXや不動産あるいは債券投資を上手に活用できれば、あなたもプチ・ジョージ・ソロスです(もっとも当面債券投資に適した時期は到来しないでしょうが…)。

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