最近お騒がせのフィンテック。自分でもわかっているのか、わかっていないのか、よくわからないので、少し調べてみた。個人的にはこの分野には絶対何らかの形で投資して絡んでいたいと思っている。
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実際、PayPal、MasterCardそしてウエルネットに投資している。
要するに、ITを活用した革新的な金融サービス事業を指すのだが、ベンチャー企業が既存の金融機関の持つ機能あるいは持っていない機能を提供し、既存金融機関の存在を脅かそうとしている動き、となっている。
こういったベンチャー企業は、利用者の利便性の極大化のみを追求し、なおかつクラウドコンピューティングなどの安価なシステムにより参入する。さらに、ベンチャー企業であり、既存のエスタブリッシュメントされた金融機関と違い、今の若い人に「ウケ」がいいらしい。
(ゴールドマンやJPモルガンはリーマンショックの張本人で、庶民から金を巻き上げて、自分たちだけリッチになっていて非難されるべき存在、と今のアメリカの若い層・ミレニアム世代は思っているようだ。おじさんである私はただただ彼らがうらやましかっただけでしたが・・・)
FinTech企業の一例として、レンディングクラブのように、ネットを通じて、直接預金者(投資家)が資金需要のあるものに資金を提供できる仕組み、とか、ペイパルのように個人間の資金移動を銀行を介さずともできてしまうようなことを指しているようだ。
他にもユニークで斬新なサービスを提供する企業が米国、日本に存在するのだが、ここではフィンテックの大きな流れを確認したい。
FinTechの発展ステージが1.0→4.0に向かっていく(現在は2.0と3.0が同時進行していると思われる。4.0も一部ある)。
1.0~4.0の各フェーズのコンセプトがそれぞれ示される。
アンバンドリングとは、バンドリングの反語で「分解」を意味する。例えば銀行の持つ機能(預金、貸出、為替送金)をそれぞれ別個に提供する企業が出現。PayPalは原則送金だけ、レンディングクラブは預貸のあっせん、等。この前投資したばかりのウエルネットも銀行窓口で送金処理していた取引をコンビニで代行するためのシステムを提供しているので、銀行機能の便利屋代行支援といった感じ。
APIとはApplications Programing Interfaceの略。既存のソフトウエアの一部を他のサービスで使えるようにするような技術で、簡単に言えば、飲食店のHPを見て、店の位置を当該HPに居ながらグーグルマップで確認できるようにするための技術とのこと。
ツイッターやFacebookに登録してある個人情報を援用すれば、新しいアプリの登録が自動でできたりするサービスもAPIなんじゃないだろうか? 何かの申し込みをWebで行うとき、氏名住所といった部分をGoogleアカウントで行えば、サクッと省略されたりしますよね?(非常に便利)
リバンドリングとは、こうやって、銀行機能をバラバラにしてしまったFinTech企業を再結集させて、一つの低コスト便利金融機関として統合する動きを指しているそうです。
FinTechベンチャーが提供するサービスは非常に便利で低コストなわけですが、このサービスは当初はニッチな顧客の間ではやっていきますが、徐々にマス層に広がっていくことで、サービス提供企業にも企業体力がついてきます。そうすると、さらなる成長のために買収・合併などが起こり、また大企業化していく、という感じです。
こういった一連の企業の栄枯盛衰?(既得権益大企業→FinTechベンチャーの挑戦→ベンチャーがのし上がる→のし上がった「元」ベンチャーが制覇していく)を生物の食物連鎖のようにたとえて、「エコシステム」と言っているようです。
現時点では、IT業界のエコシステムの頂点に立とうとしているのは、Apple、Google、Facebook、Amazonなどですね。
ライフログとは、SNSで我々がアップデートしている様々な個人情報や書き込みからの思考、嗜好、交友関係などをビッグデータに溜め込んで人工知能などで解析して、より精緻なマーケティング戦略のためのデータ、といった感じのものだそうです。
いっとき、Facebookで友達が何人以上いれば、それを見たリンクトインのヘッドハンターや人事担当者が採用候補者にする、とか言われていた時期がありましたね。
さらに、ライフログや信用スコアリングシートなどで、レンディングクラブが金を借りたいあなたを「格付」して、適用金利を決める、なんてことがあるようです。うかつにツイッターやブログで悪口が言えなくなりますね。
銀行関連FinTechはこんな感じでしょうか? 我々オジサンには用語そのものが難解だ(笑)。
投資判断は、個人でお願いしますね。
応援お願いします。
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