ご参考
本来?このセクターは、売上高・利益とも安定していて、結果配当もよく、いわゆる「ディフェンシブ銘柄」として、株価が軟調な時にPFを下支えする存在だった。
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しかし、
パテントクリフ(大型特許薬の特許切れが2010年ごろ一斉にやってくるので、業界全体の業績が危ぶまれていた)
、
オバマケア(米国の皆保険制度導入により、事業者も一定の負担金を強いられるため、目先業績の伸び悩みが心配された)
FDAによる優先審査扱いの影響(治験段階で明らかに画期的な効能が期待できる新薬の承認審査を他の審査より文字通り優先して、取り扱うことを受付段階で取り決める。これにより、約半年近く審査期間が短縮される。例えばアメリカ国内で年間300億円ぐらい売れている薬だと、特許切れ期間が半年伸びることと同義であり、150億円の売上高が確保できると単純試算できる。したがって製薬会社は必死になる。
また、パテントクリフ前後から、業界団体の圧力もあったのか、FDAの審査が甘くなった??ような感じらしい。
パテントクリフ前は有望な新薬がない、と言って、パテントクリフが実現したら製薬業界はお先真っ暗状態の様な予測が支配していたが、いざふたを開けるとバイオブームになっていた!!!(これだからアナリスト予想は当たらない‼! ただし、日本の大手製薬業界には当てはまっているかも?)
そして大統領選挙では、当初有利とみられていた、クリントン候補は、「薬の値段高すぎない?」という主張もあって、またダウントレンドになった。
トランプさんが次期大統領と決まって(開票結果でもめているが一応)、ヒラリー大統領の薬メーカーたたきがなくなりそう、と決まったら、また上昇機運。
しかし、つい先日、有望視されたブリストルマイヤーズの新薬が、治験で良い成績が出せなかったので、また沈みがちなトレンドになりつつある。
とまあ、長々と書きましたが、製薬会社の場合、本来の安定性とは裏腹に、実にボラタイルな数年間でしたね(こういう情報を意識的に集めていたからかもしれませんけど)。
しかし、JNJもAbbvieの業績も順調に推移していますね。日ごろから株価に注意していれば、買い時があったかもしれません。私はAbbvieに追加投資しました。
バイオシミラーに関しては、相変わらず「現時点では大丈夫」といった感じ。
日本では、ジェネリック薬が2016年度の上半期で、ズッコケるような結果となって、私の沢井製薬の株もさっぱりです。
16年3月ごろまでは、もっとジェネリック薬の浸透が進む、と強気で見られていたのですが、ふたを開けてみると、4月以降、そんなに進んでおらず、数量増加を前提に薬価を引き下げたのですが、肝心の数量が伸び悩んでしまったので、単価下落の影響をまともに受けて、業績が伸び悩んでしまっている。
ジェネリックは間違いなく、需要が増加するので、まだまだホールドして我慢するつもりである。中でも沢井は経営管理能力が業界トップで、利益創出に優れている。
ただし、わが師の一人、ケン・フィッシャーはその著書でハイテク株とヘルスケア株は逆相関の関係がある、と言っている点(米国で設備投資が増えれば、ハイテク株への投資も期待されるのでは?)、金利上昇局面ではどうしてもパフォーマンスが劣後する点、などに留意する必要性があると思います。
もちろん、ヘルスケア株のパフォーマンスが良くないことになれば、配当利回りは相対的に高くなりますので、狙い目だ、ともいえると思います。私はどちらかといえばこちらです。
ただし、現時点では、日本の中・小型企業(メディキット、ホギメディカル、DVX、ウインパートナーズ等)へは興味をもって見ていますが、他のセクターとの相対比較では優先度は高くない。
投資判断はご自分で
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こんばんは。
返信削除ディーブイエックスは不整脈事業と虚血事業で国内シェアがとても高いですよね。加えて消耗品のシェアも高い。配当も上場以来これまで連続増配していますし。
4社のなかだとウインパートナーズは知らなかったので今度見てみたいと思います。
こんばんは。DVXのIR資料を読んでいると、メドトロニクスなどがどんな事業なのかわかりやすくなって、少しうれしくなりました。
削除卸事業は全体的に割安ですね。医療分野は売掛金の貸し倒れリスクがほぼない(保険料ですから)点、比較的利益率が高い点、市場の成長はまだ続きそうな点などが、DVXへの投資の魅力だと思います。
あとは種銭を貯めるのみです(笑)。