2016年11月10日木曜日

まさか、まさかのトランプ大統領の誕生と今後の投資戦略2016.11.10

大方の予想に反して、ドナルド・トランプが大統領選挙で勝ってしまいました。
ヒラリーさんのメール疑惑がトランプ氏のセクハラ会話よりもアメリカ人は嫌がったようです。


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っていうより、「大方」というのは(私も含めて)一部の人で、「予想」ではなく単なる「願望」だった、というのが今となっては正しい見方かもしれません。

トランプ氏は確か90年代の不況時に不動産投資で失敗して、チャプターイレブンだったか破たんしています。そんな人が大統領になるなんて、って私は勝手に思っていました。

一方、楽天講演会におけるメーン演説者である堀古英司氏は1月の新年講演会で「トランプ氏と実際に話をすると、誠実でよいビジネスマンという印象を持った。大統領選挙関連の彼の発言はメディア戦略で、選挙におけるメディアの重要性をうまく利用しているに過ぎない」と言っていました。


堀古氏のトランプ評も、暴言を吐いているが、非常にしたたかでビジネスの考え方は優れている、と言っていました。と言っても、あれだけ吐いた暴言を全く実現させないのもあり得ないので、妥協がありながらもそういう方向に政策が向かうのでしょう。
(軍事費は増えると思う。共和党は常に戦争したがりますから)

実際、勝利後の演説では、(あれだけ対立発言をしておいて、って思うが)「アメリカは一つになろう」って呼びかけていました。

本当にメキシコに国境を作らせるのか、日米同盟に悪影響があるのか、TPPは破談になるのかわかりませんが、財政赤字拡大懸念(トランプ氏は個人・法人とも大幅減税を主張)による金利上昇によって、円安に振れるという「予想外」(期待外?)に今のところはなっています。

アメリカの金利が上昇する円安に振れる輸入物価の上昇アベノミクス2%のインフレに好影響?で黒田さんが九死に一生を得る?

面白いのは、トランプ当選の後、中国はかなりへりくだったコメントを発表していました。あいつらも長いものに巻かれるんだなあ(トランプ氏は中国からの輸入に関税をグッとかけると明言していましたから)。

政治家経験がない、というのがロナルド・レーガンと違うため、政権発足から12年は混乱が生じるかもしれない点が要注意でしょうか?

肝心の投資戦略ですが、日米実質金利差がこのままならやはり円高気味、縮小するのなら円安気味で強気、という感じです。

アメリカ株に関しては、配当株の下落と工業株の上昇でチャラぐらいでしょうか(EPSの成長とPERの下落でチャラ)? 金利が上昇に向かう中で株価(特に配当利回りが高い株)が上昇するとは想定しづらい。 EPSの成長仮説が正ならばDPSの成長も見込めるわけですから、下落した良い配当株をタイミングよく(狙っている個別株の配当利回りで判断するしかない)拾って行ければなあ、と思っています。

しかし、マックやスタバを見ても外食産業とか客足が鈍っているので、その辺は気になるところ。


ここまでお読みいただいて、結論ははっきりと強気にも弱気にもなれない中途半端な感じ。したがって、無理は禁物、ありきたりだなあ。

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