ジャパネットたかたの創業者である高田明氏の著書「伝えることから始めよう」を読みました。感想文です。投資本ではありませんが、お勧めいたします。
世の中、成功する人または成功するためのアプローチとして、ゴールを先にセットし、逆算してコツコツと小さな目標をクリアしていくパターンと、ゴールや目標なんてどうでもよく、ただ目の前で起こっていることに懸命に取り組んで、気が付いたら成功していた、というパターンがあるのではないか、と思います。
前者のゴールセッティング方式?は、よく欧米の書物でコンサルティング的なアプローチでわかりやすく、取り組みやすいです。連続増配株投資もどちらかと言えばゴールセッティング方式ですね。
しかし、この高田明さんは、後者だったそうです(売上高をガンガン伸ばそう、というのはありましたけど、そのための具体的なステップなんてたぶん考えていなかった)。
とにかく、「どうやって売上高を伸ばすか」この一点を試行錯誤しながら頑張ってこられたさまが書かれてあります。
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これだけだと、ただの?(と言ったら怒られますが)成功した商売人のお話なのですが、それはあの高田さん、本を読んでいると、まるで、ジャパネットたかたのテレビショッピングを見ているような感覚で吸い込まれていきます。書き方が面白いのです。
さらに、(ひときわ)頑張った商売人+面白い内容の本に加えて、人生指南的な奥の深い教えのようなものもあって(高田さんって、世阿弥の「花鏡」「風姿花伝」など教養が深いんですよ)読んでいて飽きません。
会社もあっさり長男に譲って、今はご自分で講演活動とか別のことをやっておられます(地方のいいものを伝えていくようなことをやっておられます)。これもすごいですねえ。会社の経営を完全に譲った事業承継もなかなかできないことです。
印象に残ったところ抜粋
「私は大きな会社を作ろうとか、日本一の販売会社を作ろうとかそんな夢を抱いたり、目標を持ったりしたことは一度もないんですよ。毎日毎日、その日しなければならないこと、その日できることを、一生懸命、自分の力の300%を注ぎ込んで走り続けてきた。その日、その時をただ「今を生きてきた」。それだけだったんです」
「私はただ、自分が素晴らしいと思った商品を、どうすれば売れるかな、お買い上げいただくためには商品の魅力をどんな風に紹介すればいいのかなと、そればかり考えてはあれこれ試し、誠心誠意、一生懸命紹介してきただけでした」
「しかし、みなさん、ここが大切なところですよ。『伝える』と『伝わる』は違うんです」
「伝わらなければないも同じ」
(彼は長崎県平戸のカメラ屋の次男坊でした)
「カメラ屋さんだから最初はカメラを売るでしょ。そしたら今度はビデオカメラがでてそれも売る。ソニーがワープロを売り出したらそれも売るという風にしてどんどん扱う商品が増えました。今を一生懸命生きていると、売れるものや時代の流れが見えてくるようになるんですよ」
実際、彼は、ビデオカメラをお客さんの家に上がり込んで、そこの子供をビデオカメラで撮影し、その場でテレビに接続し、子供の動画をテレビで再生したそうです。そしたら我が家の子供がテレビのヒーローになるもんですから、ほとんどの家庭でビデオカメラを買ってもらえた、と書いてありました。そういう営業をやっていたそうです。家庭用のハンディカムが出たばかりの80年代終わりから90年代前半の話しだったと思います。
カメラ屋でフィルムの現像・プリントを取り扱っているので、家庭の家族構成がすぐにわかるから、上記の子供あるいは孫がいる家庭がどこにあるかすぐにわかったそうです。
「やらなかった失敗はあっても、一生懸命やった失敗はない、と思っているんですよ。やってうまくいかなかったときは修正していけばいい。結果に一喜一憂するのではなく、数字を見ながら修正して数字を挙げていく。その繰り返しだと思います」
「なぜ『失敗はない』と思えるかといえば、毎日300%の力で物事に取り組んでいるという自負があったからだと思います」
「私はうまくいかなかったことに劣等感を持ったことも、成功したことで優越感を抱いたりしたことも全くありません。失敗をばねにと思ったこともなければ、うまくいって天狗になったこともないんです。ただ、目の前のことを一所懸命にやってきただけです」
「過去を悔やんで、未来を悲観して生きても仕方ないです。そんなことより、好きなことを一生懸命にやり続けていれば、今を生きていれば、人生は絶対に拓けるようになっているんですよ。」
「時代の流れに敏感になって、見聞を広げ、勉強して、常に自己更新していくことが大切だと思います。これは人も企業も同じですよ。人も企業も常に自己更新。今を生きて自己更新を続けることが大切と思っています。」
「何か他人に伝えるときに大切なのは、スキルとマインド、そしてミッションだと私は思います。」「ミッションとは何のために伝えるか」「マインドとは情熱」
「演技でいくら取り繕っても、その人が本当に伝えたい情熱を持っているかどうかは見えてしまうんです」
「その商品をどんなふうに使えば、生活がどのように楽しくなるのか、豊かになるのか」「この商品によって生活はどう変わるのか」といったことが具体的に表現できた時、番組は「楽しい」「面白い」と感じていただける」
(実際、テレビショッピングでビデオカメラを売るとき、社員に商品で自分の子供を撮影してもらって、その動画を映したら、バカ受けして予想以上にビデオカメラが売れたそうです)
「私はジャパネットたかたの仕事はモノを売ることではなく、人々の生活を豊かにするきっかけを提供することだと思ってきました」
ほかにもいっぱいあるのですが書ききれないので、読んでください。高田さんの「話術」に引き込まれるように読めてしまう本です。
ジャパネットたかたの成長物語、そこから示唆される成功の法則、たかたさんの生き方、ユーモアあふれる書きっぷり、などが詰まっています。
また、社長を長男に譲った経緯なども、なかなか素晴らしい内容だと思います、書ききれません。何かの折にご紹介するかもしれません。
さらに、(ひときわ)頑張った商売人+面白い内容の本に加えて、人生指南的な奥の深い教えのようなものもあって(高田さんって、世阿弥の「花鏡」「風姿花伝」など教養が深いんですよ)読んでいて飽きません。
会社もあっさり長男に譲って、今はご自分で講演活動とか別のことをやっておられます(地方のいいものを伝えていくようなことをやっておられます)。これもすごいですねえ。会社の経営を完全に譲った事業承継もなかなかできないことです。
印象に残ったところ抜粋
「私は大きな会社を作ろうとか、日本一の販売会社を作ろうとかそんな夢を抱いたり、目標を持ったりしたことは一度もないんですよ。毎日毎日、その日しなければならないこと、その日できることを、一生懸命、自分の力の300%を注ぎ込んで走り続けてきた。その日、その時をただ「今を生きてきた」。それだけだったんです」
「私はただ、自分が素晴らしいと思った商品を、どうすれば売れるかな、お買い上げいただくためには商品の魅力をどんな風に紹介すればいいのかなと、そればかり考えてはあれこれ試し、誠心誠意、一生懸命紹介してきただけでした」
「しかし、みなさん、ここが大切なところですよ。『伝える』と『伝わる』は違うんです」
「伝わらなければないも同じ」
(彼は長崎県平戸のカメラ屋の次男坊でした)
「カメラ屋さんだから最初はカメラを売るでしょ。そしたら今度はビデオカメラがでてそれも売る。ソニーがワープロを売り出したらそれも売るという風にしてどんどん扱う商品が増えました。今を一生懸命生きていると、売れるものや時代の流れが見えてくるようになるんですよ」
実際、彼は、ビデオカメラをお客さんの家に上がり込んで、そこの子供をビデオカメラで撮影し、その場でテレビに接続し、子供の動画をテレビで再生したそうです。そしたら我が家の子供がテレビのヒーローになるもんですから、ほとんどの家庭でビデオカメラを買ってもらえた、と書いてありました。そういう営業をやっていたそうです。家庭用のハンディカムが出たばかりの80年代終わりから90年代前半の話しだったと思います。
カメラ屋でフィルムの現像・プリントを取り扱っているので、家庭の家族構成がすぐにわかるから、上記の子供あるいは孫がいる家庭がどこにあるかすぐにわかったそうです。
「やらなかった失敗はあっても、一生懸命やった失敗はない、と思っているんですよ。やってうまくいかなかったときは修正していけばいい。結果に一喜一憂するのではなく、数字を見ながら修正して数字を挙げていく。その繰り返しだと思います」
「なぜ『失敗はない』と思えるかといえば、毎日300%の力で物事に取り組んでいるという自負があったからだと思います」
「私はうまくいかなかったことに劣等感を持ったことも、成功したことで優越感を抱いたりしたことも全くありません。失敗をばねにと思ったこともなければ、うまくいって天狗になったこともないんです。ただ、目の前のことを一所懸命にやってきただけです」
「過去を悔やんで、未来を悲観して生きても仕方ないです。そんなことより、好きなことを一生懸命にやり続けていれば、今を生きていれば、人生は絶対に拓けるようになっているんですよ。」
「時代の流れに敏感になって、見聞を広げ、勉強して、常に自己更新していくことが大切だと思います。これは人も企業も同じですよ。人も企業も常に自己更新。今を生きて自己更新を続けることが大切と思っています。」
「何か他人に伝えるときに大切なのは、スキルとマインド、そしてミッションだと私は思います。」「ミッションとは何のために伝えるか」「マインドとは情熱」
「演技でいくら取り繕っても、その人が本当に伝えたい情熱を持っているかどうかは見えてしまうんです」
「その商品をどんなふうに使えば、生活がどのように楽しくなるのか、豊かになるのか」「この商品によって生活はどう変わるのか」といったことが具体的に表現できた時、番組は「楽しい」「面白い」と感じていただける」
(実際、テレビショッピングでビデオカメラを売るとき、社員に商品で自分の子供を撮影してもらって、その動画を映したら、バカ受けして予想以上にビデオカメラが売れたそうです)
「私はジャパネットたかたの仕事はモノを売ることではなく、人々の生活を豊かにするきっかけを提供することだと思ってきました」
ほかにもいっぱいあるのですが書ききれないので、読んでください。高田さんの「話術」に引き込まれるように読めてしまう本です。
ジャパネットたかたの成長物語、そこから示唆される成功の法則、たかたさんの生き方、ユーモアあふれる書きっぷり、などが詰まっています。
また、社長を長男に譲った経緯なども、なかなか素晴らしい内容だと思います、書ききれません。何かの折にご紹介するかもしれません。
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