2017年12月9日土曜日

外食産業の値上げは続くのか? 鳥貴族、すかいらーく、おまけでマクドナルド




子供名義ですかいらーくと日本マクドナルドHDを保有しています。優待目的だったのですが、特に中国事件の直前ぐらいに買ったマクドナルドの株価は倍近くになってしまいました。すごいなあ。

10月にすかいらーくと鳥貴族は値上げを実施しました。10月は週末に台風が何回か重なったため、あまり参考にならず、11月が前年同期でどうだったのか見てみます。


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すかいらーく

11月は既存店売上高が▲1.2%、客数は▲3.4%でした。客単価が+2.3%は値上げ効果と思われます。

同社全体では、客単価を引き上げている反動か、客数がジリジリと減っているのが多少気になりますね。

行けばわかると思いますが、ガストはかつての面影なく、アメニティがあふれています。メニューを見ても、おいしくなりましたが、「ちょっと高くないか?」とか「ハンバーグが小さくなっていないか?」など感じます。

この辺が、かつてのガストのコア客にそっぽ向かれている可能性もあります。

すかいらーくは店舗歴が古い店が多いため、既存店売上高はかなり実態を表すと思います。

(一般論ですが、既存店って、普通は開業後12か月程度経過した店舗を指します。新しい店の売上高のピークは24か月~36か月ぐらいに来るケースが統計上多いとされており、新しい店が多い企業は既存店売上高でよい数値が出る傾向があります。上場したばかりの外食企業の数値がいいのは、こういったバイアスがあります。チェーンの小売りでも同じような「傾向」があります)


鳥貴族です
ここは焼き鳥屋ですが、全品(確かビールも)同一価格のメニューが売りで、関ジャニの大倉君の実父がオーナー社長ということや、大倉社長の方針として、若者がワイワイガヤガヤしながら働ける店づくり、ということもあり比較的若い客層になっています。

我が家では、妻がジャニーズの大ファンなので、最近家族の外食のメイン会場になっています(笑)。

客数はこれまでおおむね+1%ぐらいで増えており、客単価は逆に減っていました。若い人たちに値上げはきついのでしょうね(若くなくてもキツイけど)。

10月に値上げを実施し(280円→298円、税抜)、客単価は+4%ぐらい上がっていますね。単価自体が確か6%アップだったので、買い上げ点数が減っているのだと思います。

11月の客数が+0.5%にとどまっており、根強い人気があるのかと思いましたが、2016年は30周年記念ということで1日営業日が少なかったそうで、これを考えると実質マイナスの可能性が排除できません。
鳥貴族決算説明資料

最後にマクドナルドです。

既存店売上高にフォーカスしています。上段3年の売上高・客数・客単価の推移は同社HPから拾いました。

下段の4年分は、仮に2014年の売上高を100とした場合、過去3年の売上高はどうだったかを表しています。

確か中国の問題は2014年だったと思いますので、一応、どん底を取り戻したといえるでしょう。

この間、客単価もすんなり上昇している点が目を惹きます。メニューの改定や新メニューなどで新鮮さを打ち続けているからだと思います。

値上げ、客単価を引き上げるには?

客単価の上昇には、値上げ以上にメニュー開発や店・ブランド力などが重要なのでしょうか? それとも景気回復に伴い、財布のひもが緩んできたからでしょうか?

働き方改革で、最低賃金アップ、人手不足でアルバイト賃金アップ、など労務費のアップをどうやって吸収できるか。

それにしても、やっぱりみなさんマックが好きなんですね。

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