2015年10月18日日曜日

「株は新高値で買いなさい」 ふりーパパ著 を読んで

当ブログで12を争う? おすすめ本の日本人著者 ふりーパパ氏(もう一人は竜谷大の竹中教授)の新著が出ました。
さっそく読みました。

第一弾はこちらをご参照


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新著は株式投資に絞って書かれています(前回はふりーパパの投資履歴のような本で不動産投資が混じっていました)。
彼が唱える、「テクノファンダメンタル」投資にフォーカスしています。
どのような株を、どのように買って、どのように売るのか」が具体的に書かれています。
特にリーマンショック後の相場で個別具体的に、

このような銘柄の株をこの時期に買って、この時期に売って、これぐらい稼いだ。なぜこの銘柄を買ったのか、どういうタイミングで買ったのか、どういうタイミングで売ったのか、ということが書かれています。

また、成長株投資とは、リーダー株とは、上昇相場・下落相場・ボックス相場とは、など本の中での用語の定義づけが明確になっており、誤解を招かないよう気配りされています(この辺は米国系企業で勤務されていたからでしょう)。

ひふみ投信の藤野氏の本より、投資方法はシンプルで、かつ、具体例が豊富です(注;藤野氏の本はおそらく、自分の投信のPRを兼ねているので、いろいろなことが書かれている可能性がある)。

ふりーパパ氏は、複雑な相場をできるだけシンプルに考えて、的を絞って投資をするような感じで投資をやっていらっしゃいます。

本を読むと、一見簡単そうに感じてしまいます。実際、彼の投資塾から億り人が出ているそうですから、再現可能性も高そうです。
しかし、彼のバイブルともいえる、ウイリアム・オニールの「成長株発掘法」をふりーパパ氏は100回以上読んだ、とか、会社四季報は「読書を楽しむように読む」などしっかり勉強されています。

また、これは前著のことで彼の投資生活の初期のことですが、カードローンで借金して株を買った、と言っていました(個人的にはこれはお勧めできない)。

さらに、勉強と実践を繰り返して経験を積め、と指摘しています。テクノファンダメンタル法で銘柄が見つかっても、当てが外れることのほうが多い、とも言っています。
この本を読むとなんとなく自分でもできそうな感じになりますが、本当にこの域に達するには、勉強と実践による経験(要するに試行錯誤)が必要でしょう。

要するに、「ローマは一日にして成らず」ではないでしょうか?

それでも成長株投資をやってみたい人はおすすめ本です。

個人的には、連続増配株投資で初期の目標を達成できれば(税引き前の予想受取配当金が公的年金支給予想額を超えたら)、成長株投資をやってみたいと思っています。やっぱり夢がありますねえ。
ふりーパパ氏の本と、を参考にしながら。
ただし私にとって、株式投資の目的は安定的なインカムの確保なので、まだしばらく先の話ですが。


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