2015年10月22日木曜日

ツタヤ図書館に対する雑感

レンタルビデオ等でおなじみのツタヤの書店。自治体の図書館を民間活用により財政負担を軽減化する一石二鳥のスキームだったはずだったのに。批判や白紙撤回する自治体まで出る始末。
今のところマスコミの見出しからフツーの人は、ツタヤ図書館が悪者かのような扱いに感じそうなものが多い。


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しかし、実態をよく見ると、ツタヤ(カルチャーコンビニエンスクラブ;CCC)に業務を丸投げしていた自治体に責任があるような感じだ。

個人的には福井県のツタヤ図書館が地元にできれば賛成だと思った。
書籍の内容を比較していないので、足りないといわれている「図書館らしい蔵書」がわからないのがアレですが、スタバ併設図書館って、行ってみたいなあ。

棚卸時期以外は年中無休とか、借り手の多い本の蔵書数を増やすとか(人気図書の順番待ちがものすごい)、思い切って電子書籍化してレンタルするとか、自治体側が「決められたことをやるだけ」の存在から、「こんなサービスはいかが?」という提案型行政になっていけば、消費税増税への不満も少しは和らぐだろう(増税に反対する声の本質は、行政が役に立っているという「実感」*がないからだと思う)。

これを機に、自治体は住民のニーズをもっと多面的に吸い上げるようなノウハウを得てくれるとありがたいですね。

本件はCCCから出てきた提案を精査する能力がなかった、ということでしょう。精査するためには、実際出来上がった後のイメージを想像する力が必要だと思うのですが、「決まったことをこなす」人たちに想像力がなかったのか、提案を住民にヒアリングしてみるとか、いろいろありますね。
CCCへの委託を白紙にした自治体って、単にメンツが悪いって思っているだけじゃないのか?(「次の選挙」によくないとか)

投資も同じですけど、何事も「試行錯誤」がより良いものを作るので、民間の力を活用する行政サービスについては、全国の自治体でも懲りずに頑張ってほしいです。

例えば水道局の民営化って、結局どうなったのだろう?

*注:ただ、「実感」というのは個人差がある厄介な指標ですけど。
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