さて、今回は私のポートフォリオ株でもあるマクドナルド(アメリカのマックです、念のため。日本マクドナルドは当社の連結子会社)をご紹介。39年連続増配中です。
業務内容は紹介するまでもないでしょう。早速財務分析を。今回、私も少し気合を入れてみました。
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また、売上高もアナリスト予想を超えました。これを受けて株価が急騰し、マクドナルドが復活する、という期待が一層高まりました。
したがって、株価はTurnaroundを先取りするかのように高くなってしまい、まあまあいい水準になりました。もっとも、MCD株は業績不振と言われ続けながらも、ここ1年ちょっとは、しぶとく高値で張り付いていたので、みんなの期待とブランド力のすごさを感じました。
あれだけ、ダメだ、ダメだ、と言われ続けていましたが、業績は高水準で横ばい、株価も横ばいで推移し、改めてその強さを感じました。
言い換えると、このぐらいの横ばい飛行でも、CEOが首になってしまうのは、日本の基準と比較すると(日本と比較すること自体が馬鹿と言われそうですが)、厳しいものですね。
2011年から業績は横ばい、2014年は日中の仕入先関連の「事件」やドル高の影響を受けていると思います。
FCFは強力で、毎年約40億ドルを稼いでいます。売上高に占めるFCFの比率は14%~15%に達します。
いいですか、税金を払って、設備投資をした後のCFが売上高の14%~15%もあるのですよ‼ 売上高のうち14%は経営陣の好きなように決められます(もちろん借入金はロールオーバーしないといけませんが)。
40億ドルはすかいらーくやゼンショーHDの売上高より多いはずです。
経営陣はFCFの全てを株主に還元する、と言っています。したがって、発行済み株数も毎年2%程度減っています。実に株主フレンドリーです。
会社側は、SSSが苦戦しているものの、マクドナルドが投資すべき方向性は顧客の利便性を向上させて、店に足を運んでもらって、メニューはもとよりシステム全体に満足してもらえるように施策を打つことが一番の投資だ、と言っています。
MCDは2000年代前半に一度躓きましたが、2004年ごろから2011年まで復活を遂げた、と言われています。
この間、SSSの年平均成長率が5.6%だったそうです。このSSSの成長がMCDの営業利益率(Operating Margin)を13%改善した、とMorningStarのレポートでは分析されていました。
こう考えると、やはり外食産業や小売店において、いかにSSSを高めるのがいいかがよくわかります(最も、MCDの場合、直営店舗をFC化したり、その逆を行ったりなどもしていますけど)。
借入金水準は、まだまだ余裕があると思います。SSSのトレンドが底打ちした、というイメージがついた場合、MCD株の行方に投資家が期待するのは、こういった流れだからじゃないでしょうか。なんだかんだ言っても、ダウ平均構成銘柄ですし。
これはFCFの推移と売上高の対前年成長率の推移を表しています。2つに特に相関があるわけでもありませんが、参考までに。
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