2015年10月20日火曜日

三井のマンションの偽装事件に関する雑感

同じ売主の物件に住む住民として、単に戦々恐々としている、というのが率直な感想。

横浜の物件に関する件は、こちらの(住民の立場に立った)マンション分析専門家ブログでもご参照いただくのがいいでしょう。


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最後のブログのharubooさんには2回ほどお会いしたことがある人で、自称「マンションオタク」というだけのことはあります。本当に詳しい人です。
そのオタクの方がさらに注目されているブログが上の2つです。

これまで、私はマンションの理事なんてやったことがないので細かいことはわかりませんが、うちの物件の管理会社(三井の子会社ですが)の対応はまずまずではなかったかと思います。

住民が文句を言えば、それなりに折れてくれる姿勢や、修繕積立金の見積もりなど(注:ただし、買ったときには思いつかなかった東京オリンピックの開催とアベノミクスで工事単価が上昇している点は想定外だったが)、良心的なように思えました。

ただ、問題の根っこは三井だ、旭化成だ、という問題で済む話でもなく、日本を代表する大企業が消費者を誤魔化していた。また、誤魔化し方のレベルが半端じゃない、という点ではないかと思います。

横浜の住友不動産の物件でも建て替えを前提とした瑕疵担保責任になった事件があった話や、もう10年前になるのか、ヒューザーの耐震設計偽装事件、古くは欠陥住宅問題など、現代版「手抜き工事」の話は形を変えて出てきます。

マンションだし相手が個人だから誤魔化せると思っていたのでは、と考えるのは早計だと思う。

住民はシロウトに見えるかもしれませんが、住民一人一人はゼネコンや設計事務所に勤務したり、弁護士や裁判官だったりする人も中にはいて、そういう職業を退職された方が理事になったりすると、デベ側も対応が面倒?だし、三井レベルじゃそんなことも理解しているはずなので、「個人だから誤魔化せる」と売主側が最初から想定していた、いう甘い考えはない、と考える方が妥当だと思う(思って「いた」)。

うちのマンションにも弁護士とか上場企業の子会社の元社長クラスの方がいて、総会ではマンションの規定や危機管理には結構意見具申されていた記憶がある。

にもかかわらず、旭化成のような偽装(東芝では「不適切」だったのですが、こっちは「偽装」といきなり出ましたね)があったのは、本当にただ・ただびっくりするだけです。

当面、横浜事件の経緯を見守ると同時に、自分のところはどうなんだ、くい打ち以外にも大丈夫なのか?などと言った疑問に三井側にできるだけ早く答えてほしい、というのが率直な感想。おそらく管理組合さんはそのように動いてくれていると思います。

ただ、分譲マンションだから、という問題で済むのか?という疑問もあります。
高層オフィスビルは大丈夫か? 賃貸物件は大丈夫か?(最悪出ていけばいいのだろうが、ファミリー層などだと簡単に引っ越すというわけにもいかない可能性もある) 戸建の場合、支持層まで杭を打つことはないのですが、必要な深さまで売っているのか? くい打ち以外は大丈夫なのか? など疑いだすとキリがない状況であることも確かだと思います。
ゴキブリは1匹出ると、何十匹もいる」と言いますので。

とは言っても、東日本大震災では幸いにも大きな被害もなかったので(と言っても2センチのずれを見分ける能力もないけど)、不安ながらも(今のところは)信じている・いや信じたい、という感じです。ただし、資産価値的にはどうしてくれるんだ、と言いたい心境です。


あまりお役立てできる記事ではありませんでした。

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