日経平均はバブル絶頂時(1989年12月)の38,915円に遠く及ばないものの、2万円が見えてきました。
しかし、株式時価総額はその当時に近づきつつあります。
1989年12月に東証の時価総額は611.2兆円でした。2015年3月20日現在では約590兆円です。あと3.5%増えるだけで追いつきます。
日経平均が約39,000円と19,500円で、時価総額が同じって、なんかよくわかりませんね。
2007年のリーマンショック前は570兆円だったので、リーマン前は更新したようです。
1989年当時のようなPERでもないので、バブルではなさそうな気はします。
それにしても、このジグザグ推移は、大変ですね。ドルコスト平均投資が威力を発揮するのでしょうか?
ちょっと試しに、1989年、2007年そして2015年とどのような銘柄が時価総額の上位にいたのかを調べてみました。
バブル時代に時価総額が上位だったのは軒並み銀行でした。ちなみに、1989年のランキングの下欄に、現在の銀行グループ名と1989年当時の時価総額を記載してみました。
みずほには興銀、富士・一勧に加え安田信託が、三菱UFJは三菱信託と東洋信託がそれぞれ加算されています。
みずほFGは約34兆円だったのが、たったの?5.5兆円に!!、2割以下になってしまいました。
三井住友Gも37%程度に、三菱UFJも38%に縮んでしまいました。
この人たちが、バブル後日本株式相場の「A級戦犯」でしょうか。私が大卒直後に入った銀行も、立派に「A級戦犯」です(笑)。
合併するとシナジーが出るとか言ってるやつ、嘘ばっかり。
NTTについては、ドコモとNTTを足すと18兆円となり、バブル当時とそれほど大きな差がないといえるかもしれません(ホンマかいな)。
あと気づいたこと。
上位20社が時価総額の合計に占める割合は、一貫して変わらない。上位20社で時価総額の約4分の1を占める。
グローバル化の流れでしょうか? 時がたつにつれ、時価総額上位企業にカタカナや英語表記の会社が目立つ(もっとも、NTTは本来日本電信電話だし、JTは日本たばこ産業なのですが)。
2015年では、日産自動車と武田薬品工業、そしてホンダ(本田技研工業)以外は、カタカナや英文字が入りますね。
ソフトバンクはTOP5に入りましたね。すごいですね。ファーストリテーリングやキーエンスもトップ20に入りますね。
今回、エネルギー・資源価格の暴落で総合商社は1社も入りませんでしたね。1989年当時も入っていませんね。
電力会社は見るも無残な結果に。仕方ないですね。
2015年は自動車会社3社、通信キャリア4社(NTTを含めれば)、製薬会社2社、機械系3社(ファナック、キヤノン、キーエンス)、小売2社(セブン、ファストリ)、そして銀行3社と分散化傾向にあります。キャリア・医薬品・小売りとどちらかと言えばディフェンシブな銘柄なので、相場のボラティリティ軟化が期待されますね(と言いつつ、ソフトバンク辺りは日経平均寄与度が高く、ボラも高いのですけど)。
さて、今週は時価総額新記録が達成されるのでしょうか?(ニューヨークを見ているとちょっときつそうな気がするが)