私はエコノミストではないので、こういった人々が何を根拠に予想されているのか存じませんが、先月がよかったら、今月もその勢いが続くのではないか、とうモメンタムを期待してしまうことは否定できません。
しかし、データで振り返ってみましょう。
上記は楽天証券の米雇用統計のデータを拝借しました。各月の非農業部門雇用者の増加数は発表月の速報値だと思います(単位は万人)。
冬は異常な暖冬だったので、雇用が増加したが、春になってノーマル気温になったので、雇用増加数が減少した(先食い)、と言われています。
しかし、前年同月の記憶を振り返ると、昨年の6月、7月、8月はそれぞれ1.8、11.7、0(万人)に対し、今年はそれぞれ8.0、16.3、9.6といずれの月も増加しています。
昨年はベライゾンワイヤレスで約5万人がストライキを実施した影響で6月、7月はそれぞれ5万人が減少、増加といったイレギュラーがありました。そこから考えると、結構改善しているようにも見えます。
また、リーマンショック後のリストラが特に激しかったのは、2008年の10月ごろから2009年の4月にかけての半年間です。毎月50万人以上の人が職を失いました。
景気回復期に入って、雇用統計の増加数がよかったのも、この辺の月に多いように思います。たとえば、2011年の2月~4月までと2011年12月~2012年の2月までなどは平均すると月20万人以上の増加を記録しています(2006年~2007年でさえその傾向がありますね)。
一方、比較的リーマンショックの波を受けにくかった7月、8月は、回復期の雇用増加数も緩慢な実績になっているように思われます。
発表値は季節変動を調整しているといっていますが、少し疑問に思うところもあります。
では、絶対数で見てみましょう。
ということは当面、1ドル80円前後の為替ということになりますね。あ~あ。
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