たまたま休みを取った日に、株主総会をする会社があったので、出席してみました【18日】。
参加者は700人程度でしょうか。品川プリンスホテルの別館で、会場はさすが、と言った感じです。
お土産もないのですが、どなたか「株主総会に行こう」という趣旨でブログを書いていらっしゃる方もいて、総会に行けば会社の違いがある程度わかる、という事をおっしゃっておられたので、行くことが可能であれば、行ってみようと思っていました。
(たぶん、何十社の株主総会に行けば、個社ごとの違いが分かって、投資判断に役立つ、というご主旨だと思います。私は株主総会への参加回数や社数が少ないので、あまり参考になるか、ビミョウです)
KDDI個社の業績に関して言えば、スマートフォンのデータ通信料の伸びと固定回線とのセット販売によるスマートバリュー戦略などが軌道に乗っており、さらにはJ-COMの連結子会社化も寄与し、絶好調という感じです。
大きく増配も実施し(増配自体は12期連続)、株主総会が荒れる理由はどこにもありません。
片道1時間かけて、品川まで出向いて、「シャンシャン総会」で30分程度で終わったら、味気ないなあ、という思いがありました。
一方、ライバルNTTがフレッツ光を卸販売する、と発表し、事実上NTTドコモ(ドコモショップ)でフレッツ光を販売する意向を表明し、スマートバリュー戦略が快晴から晴れのち曇り?あるいは、にわか雨?大雨洪水注意報?といった不透明感もあります。個人的にはこの辺に対する経営陣の考え方に興味がありました。
また、イオンスマホやEモバイルの格安・割安スマホプランなど、過剰機能のスマホから、「身の丈プラン」のようなものが出ないのかなあ、という期待も個人的にはありました。
さて、総会そのものは2時間ぐらいを要し、各議案は可決されました(利益処分と役員・監査役の選任程度ですが)。
30分程度で会社側の業績報告は終わって、質疑応答になった。数名の個人株主の方が質問されていました。
中には質問というより、お願いのようなものもあって、ちょっとほほえましかったのですが(自分の住んでいる地域のケーブルテレビ局は料金が高いので、J-COMで買収してほしいとか、ソフトバンクと比較してお土産がないとか出席者が少ないとか)、好調な業績と好調な増配志向のおかげで、悪意的な質問はありませんでした。
それが原因か否かわかりませんが、議長である社長さんの議事進行もなかなかの手腕に見えました。
さすが京セラとトヨタの血が入っている会社だけあって、しっかり運営されている、という印象でした。個人的には、コアビジネスでしかM&Aをやっていかない手堅い手腕を気に入っております(稲森イズムが浸透しているんでしょうかね?コストにもうるさそうですし)。
白い通信会社は、大博打のような強振がウリで、かっこいいけど株主として見た場合はドキドキハラハラです。
赤い通信社は、未だに規模は小さいとはいえ、野菜通販会社やTVショッピング会社の買収など???のつくようなM&Aでお茶を濁しており(しかし、最近5000億円で自社株買いをして、「お遊び」に使うお金と決別したんじゃないのか?)、大丈夫かなという心配がありました。
さて、気になっていた、NTTの卸販売に関しては、総務省に一社独占の弊害の懸念を表明しているとのことです(元々70%のシェアを持つNTTが卸販売で事実上同じ競争上の土俵に上がれば、シェアが増加して、公正な競争にならないといった趣旨だそうです)。
こういった表明がどこまで効くのかわかりませんが、総務省がNTTに注文を付けて、できるだけNTTの参入時期を遅らせるような効果はある程度あるのかもしれません。
(しかし、ドコモの総会で、卸販売の参入を今度はドコモ側からも表明していました)
さらに、スマートフォンの「身の丈プラン」(例:高齢者向け簡単スマホや機能制限による低料金化プラン)については、「検討している」らしいです。
私はスマートフォンに乗り換えて、まだ1年も経っていないので、今Eモバイルに乗り換えると、スイッチングコストが膨大で、思案していましたが、待ってみます。
NTTとKDDIの両社の株主である私個人の意見としては、両社でつぶし合いをせずに、赤字会社の業績立て直しとさらなるM&A(私はTモバイル買収は政府当局に否定されると思う)のため、アメリカ出張に忙しい白い会社の牙城を崩すことに注力していただきたいものです。日本でもロボットごっこに忙しそうで隙があるんじゃないか。
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