初めて話を聞いたときに、びっくりしました。元銀行員として、銀行員の不正は数多く聞いていたが、貸金庫の中身を盗む、というのは初耳だったからです。
(これまで、顧客の定期預金の横領や取引先と通謀して不正融資の引き出しや、契約書を勝手に修正して融資額をかさ上げするとか、連帯保証人の意思を確認しないとかはしばし発覚していた)
私の銀行員時代(90年代がメイン)、貸金庫はすでに全自動となっていて、ざっくり不動産権利書が入る大きさで、20センチ程度の幅、の箱がブースで暗証番号操作すれば、自動で運ばれてきて、誰にも見られずにものを出し入れできる、という感じでした。