少し遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
12月28日付の記事で概算を示しましたが、30日付で再計算。
総資産、+5.4%ですが、これは新規資金が投入されているからであり、新規資金を投入しなかった場合は▲5.9%となっています(配当込)。
従いまして、本当の意味でバイ・アンドホールドした場合は▲5.9%だったという結果になります。
簡単に言えば、全店売上高が+5.5%、既存店売上高は▲5.9%の小売業者の業績に似ている。
小売業者で言えば既存店売上高、REIT風に言えば内部成長、アメリカ的に言えばOperational SalesまたはOrganic Growthがなければ、資産運用でも手放しで喜ぶわけにもいきません。
といいつつ、基本バイ・アンドホールドなので、自分でコントロールできるのは、含み損を抱えた銘柄に対し、如何に損切りするか、復活を待つのかを見極めるだけですが…。結局はミスターマーケットに「あなた任せ」なんですね。
なお、米国株は+0.9%、日本株は+4.5%、J-REITは▲22%とJ-REITが昨年とは打って変わって足を大きく引っ張った。ドルベースで+0.9%だった米国株(一応S&P500をアウトパフォーム)は▲5.7%の円高もあって、円ベースでは約▲3.5%のマイナス(配当なし)。
2009年からの投資効率の推移。
中長期的な投資効率の成果を見極めるためのもので、結局、いくら投資して、いまいくらになっているのか、という推移ですね。
2008年末までの投資資金を100とした場合の投資資金と時価評価額の推移。
投資資金とは、証券会社に振り込んだお金で、売買手数料、外為手数料、海外送金手数料等を含んでいます。
評価額は証券会社で表示される評価額とFirstradeの残高について評価額(Account Value)に為替レート(NYの終値)を掛け合わせて算出。
受取配当金は投下資本には含まれず、評価額に含まれます。
予想受取配当金増加率
2010年末時点における各社発表済みの予想一株配当金×保有株数を100としています(注:REITのETFに関しては過去1年間の分配金実績で評価)。
2011年で+32.2%もの増加になりました。インデックスファンドから個別配当銘柄への移行、増配、受取配当金による再投資、新規株式購入などが増加要因ですが、内訳を分析できるほどトラックレコードがありません。今年分以降、この内訳を分析していくようにしたいと思います。(注:税前です)
今月はフォードの5年半ぶりの配当再開発表が大きく寄与しました。ゼロから一気に増加した。AT&Tも+2.3%の増配発表、28年連続増配ですが、インフレ率程度でした。
尚長期での増加目標は年率+10%程度の増加ラインとしています。減る年もあるでしょうし、年々増加額の絶対金額のハードルも厳しくなると思いますので、あまり無茶な計画にしておりません。2030年に現状の公的年金並みの受取配当とするために2010年まで逆算した場合は+9.4%です。
Yield on Cost
予想受取配当金総額 ÷ 投資元本 のことです。
投資の効率性を示すために目安としています。
2010年末段階で4.15%、2011年末では4.65%となりました。2030年までに10%ぐらいになればいいなあというつもりで測定しています。
これを引き上げるためには、持ち株が増配すること、より高い配当利回りの株を買うこと、です。
配当株をバイ・アンドホールドする人が、そうでない人と対等に株式市場でリターンを競うためには、他人がビビっている時にサクッと買う、という単純な?逆張りでしか勝てません。中長期的なYield on Costはその辺をよく表すモノだと思います。
ちなみにYield on Value (時価ベースの配当利回り)は3.88%となっています。
はじめまして。
返信削除ポートフォリオのほう興味深く拝見させていただきました。
一つ疑問があるのですが、米国株のYield on Costは税引き前かつドルで計算されているのでしょうか?
それとも円換算されているのでしょうか?
ポートフォリオ全体の手取り(税引き後、円ベース)のYield on Costの推移も記していただけるとありがたいです。
それでは失礼します。
ymさん、はじめまして。
返信削除>一つ疑問があるのですが、米国株のYield on Costは税引き前かつドルで計算されているのでしょうか?
それとも円換算されているのでしょうか?
ポートフォリオで記載しているものはドルベースです。毎月の日本株を含めた定点観測時点では円ベースで表示しています。
税制がコロコロ変わったりする点や、外国株特別控除などの計算を考えると、いちいち税引きで計算するのは容易ではなく、かつ、個人的に目標とする額は税込みでもよいので、税前で表示しています。
税前のYield On Costは毎月表示しておりますので、それをご参考いただければと思います。
今後ともよろしくお願いします。