2013年7月11日木曜日

自家製の毎月分配金ファンドを作る

このところの株高や相次ぐ著名投資評論家たちの攻撃により、グロソブ系のいわゆる「毎月分配金ファンド」というのは一時の勢いが失せたように思われます(多分)。

毎月何らかのインカムが入金されるという点について、そのニーズはよくわかります。私も同じような思いがあります。だから配当金目当ての株式投資をしているということになります。

日本の場合、企業の決算が3月に偏っており(一部12月決算に移行する企業もある)、配当も6月と12月の年2回というのがお決まりのパターンとなっています。なかなか株式で「毎月配当金」を組むのも容易ではありません(配当の入金月をメインにポートフォリオを組む人もそう多くはないだろう)。

一方、米国株の場合(注:欧州株は一般的には日本同様年2回配当が多いようです)、年4回配当が一般的であり、配当される月も企業によってマチマチです。日本の場合、利益処分は株主総会で決定されることが一般的であり、米国の場合は取締役会の決議だけで配当が決められるので、何かと機動的になっています。

(日本でも定款を変更して、利益処分等の配当を取締役会決議で行う修正を株主総会の特別決議で行えば、取締役会で決議できますが、いまさら特別決議を取るのも簡単ではないケースが大半)
したがってアメリカ株を数銘柄持てば、簡単に「毎月配当金型」ポートフォリオが組めます。

私の場合ですと、一例ですが

1月、4月、7月、10
フィリップモリス、アルトリアグループ
2月、5月、8月、11
プロクター&ギャンブル、AT&T
3月、6月、9月、12
J&JIBM、マクドナルド

となっています。

極端な例ですと、フィリップモリス、AT&TIBM3銘柄だけで、「毎月配当金ファンド」が出来上がってしまいます(何となくセクター分散もされている)。

2回と年4回で配当の絶対額が変わるのか、といわれると、比較が難しく、結局は同じかも知れませんが、恋愛と同じようなものなのか、マメにCareしてもらっている、と実感できた方がいいですよね?

その程度の違いですが、案外それが大事なのかもしれません。そんなものなのです、だから毎月分配金ファンドが売れるのでしょう。


但し、こっちは正真正銘の利益処分による配当金なので、投資元本を食いつぶす様なことは、ありえません。連続増配株で、過去は皆素晴らしいリターンを投資家に提供しています。

マールボロ(フィリップモリス)、ジレットやパンパース(P&G)、バンドエイドやワンデイアキュビュー(コンタクトレンズ;J&J)、マクドナルドハンバーガーを知らない日本人はほとんどいないと思います。

シンプルな企業へのシンプルな投資で長期的には素晴らしいリターンの実感を味わえます。


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2 件のコメント:

  1. 素晴らしい。とても参考になりました。目から鱗です。
    感動にも似た気づきを得させていただきましたので
    コメントを残させていただきます。
    これからも応援しています。

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    1. sanksさん、コメントありがとうございます。
      これからもよろしくお願いします。

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