Altria Group(MO)を買い増ししました(少しですが)。
タバコ銘柄比率を抑制する方針ですが、MOほど投資目的に合致した銘柄もなく、最近割安だと思ったので買いました。
MOがどのような会社であるかについては、以前の記事をお読みください。
このMOへの現時点での期待は、当時の記事と同じで、毎年7~9%の連続増配を今後も継続してくれることです。
昨日(今朝未明)に、2013年度も9.1%の増配を発表しました。
買った直後に偶然増配の発表があり、その時点では約5.7%の配当利回りだった計算になります。5.7%の配当利回りは、一般的なJ-REITよりも優れています。
一方、私のMOに対する平均購買株価に対する配当利回り【Yield on Cost】は、9.7%に達します。仮に昨日買い増ししなければ、10%を超えていたと思います(注:米ドルベースです。正確に為替を計算すれば、YOCは確実に10%を超えると思います)。
もちろん、2009年ごろは、超悲観相場だったので、MOは配当利回り7~9%前後で売っていましたが…。
しかし、私が初めてMOを買った2009年1月頃のDPSは$1.32ぐらいでしたので、昨日の発表では$1.92になりますので約4年半で45%の増配を行っていることになります。おおむね年率9%のペースですね。
連続増配株は、投資家はその株を持てば持つほど配当キャッシュフローが膨らんでいきます。
不動産投資に例えるなら、毎年家賃を7~9%引き上げるようなものです。
ただし、初めの発射台(買った時の配当利回り)によっても、将来の受取配当の総額が変わってきますので、できるだけ高い配当利回りの時に買うように心がけています。つまり、株価が割安な時に買うということですね。
上の表は、1000の投資資金で、配当利回りが各々2%、3%、5%、8%のを買ったとして、その後、配当が何%の成長をすればいくらになるのかをシミュレートしたものです。
オレンジのハイライトは、配当利回り3%の株を買って、その配当が年率7%の増配をした場合を指しています。これは、私がポートフォリオ全体で、一つのめどとしているラインです。PF全体で配当利回り3%とし、毎年7%の増配が予想できるように売買していきます。
(本当は10%ぐらいの成長率がほしいのですけどね…。)
本来、配当利回りの高さと、DPSの成長率は相反することが多いです。経営者は、事業の成長が簡単ではないと感じるからこそ、配当で投資家を引き付けようとしますね。
しかし、MOはやや特殊で、たばこ産業というCash Cowな業界に所属するため、あまり将来の成長資金を必要とせず、利益の85%を株主に配当で還元する政策をとっています。したがって、PERの割に配当利回りが高く出てしまいます。
しかし、コスト削減や値上げ等で、毎期着実な利益アップもありますので、増配ができる、という感じです。
上の図ではブルーのラインをイメージしています。
一方、不動産などへの投資は、初めは高い利回り(家賃―諸経費)÷物件価格をたたき出しますが、どちらかと言えば家賃は人口減少やデフレの影響を強く受けていますので、将来の受取配当(家賃―諸経費)はダウンサイドプレッシャーが強いと思います。
(家賃―諸経費)÷物件価格=8%というのは、不動産投資でも中の上の部類だと思います。
特に諸経費は管理費以外にも修繕費や固定資産税などもかかるので、表面利回り(空室なしの満室事家賃÷物件価格)が、12%~15%ぐらいの物件になると思います(構造によりますが)。さらに、1年365日満室であるとも限りません。
また、借り入れで不動産投資を行った場合は、8%の配当から借り入れの元利金返済があります。
しかし、レバレッジを用いれば、少ない手元資金で大きな投資ができますね。そうすれば80のキャッシュフローは比率は同じでも、絶対額を大きく膨らませることができますね。
ただし、MOにも独特のリスクもありますので(昨年の私の記事をご参照)、こういったCFの特性が似たような銘柄を分散して保有することが、ヘッジになると思おいます。
もっとも、ロリラード、レイノルズタバコなどタバコ銘柄以外で、同じような効果のある銘柄を探すのは容易ではないですけど…。
私は当面、フィリップモリス、ジョンソンエンドジョンソン、マクドナルド、シェブロン、プロクターアンドギャンブル、IBM、MO、シスコといった米国ブルーチップに、NTT、花王、セブン銀行、キヤノン、KDDIといった日本株を織り交ぜて、平均利回り3%、配当金の成長率7%を目処のコアポートフォリオ構築の基盤を固めていきたいと思います。
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