2013年8月6日火曜日

北米「非在来型エネルギー」と投資戦略 その10 シェールガス・石油が米国経済に及ぼす影響

おなじみのこのシリーズ。上手くまとまっている、と思われるレポートがあったのでご紹介しておきます。



いろんな書籍も出ていますし、いまさら感もあるこのテーマ。しかし、北米でシェールガス、シェールオイルを始めとする「非在来型エネルギー」の生産・流通が本格化するのは早くて2014年半ば、2015年以降と考えられています。

シェールガスやシェールオイルの生産が本格化したのは2009年以降。この勢いを見て、産業界が本腰を入れ出したのは、経営者が景気の底入れを考え出した2011年ごろから。そこから企画、商談などを重ねて、構想をまとめ上げ、着工・完成までに数年かかる、したがって2015年以降。

断片的な知識しかない人で、興味のある人は、こういったので整理しておくとよいかも知れません。



エネルギーが高騰して、このままでは持続できそうにない、と騒ぎだすと、太陽光発電とか風力発電とかいろいろ出てくるのですが、結局はこういったいわゆる化石化燃料に依存することになるのでしょうか?歴史は繰り返す。

しかし、エネルギー価格が高騰するからこそ、(コストの高い)新技術が資金化されるとも言えるので、悩ましい側面もあります。

私の保有するEnbridgeやかつて保有していたTransCanadaといったカナダのパイプライン会社では風力や太陽光発電に投資しています。ただし、現時点ではガス・石炭の補完的な位置づけの様です(カナダは移民のおかげで人口が増えて、エネルギー需要も一定割合で増加しますので)

また、エネルギー価格が上昇するからこそ、採掘予算が取れて、今まで獲りにくかったところの資源を取ろうとするインセンティブが出るとも言えます(エクソン・モービルは北極海の海底油田開発なんて言っていますね)。

結果的に供給過多になって、値崩れすると80年代の繰り返しになるけど…。

日本語でも探せば、わかりやすいレポートはたくさんありますので、私もあっちこっちググっているところです。
伊藤忠のレポートは、米国経済見通しが、比較的、リーズナブルな分析(これまでの推移を上手く分析しているし、比較的建設的な見通し)であり、よく参考にしています。

また、証券会社のレポートばかりをアテにすると、どうしても前のめりになりがちですが、商社や専門調査機関のレポートを参考にすることで、より多面的に見る(冷静に見る)ことが出来ると思います。

私の場合は、エネルギー分野では、おそらくいずれも政府機関の外郭団体だと思いますが、専門調査員のレポートはいつも参考にしています。




いずれも日本語です。

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