2014年4月14日月曜日

KDDIを買い増し 







先週の木曜日にKDDIを買い増ししました。
KDDIも日本では少ない連続増配株の1つだと思います。



KDDIIR資料です。
最近13年間は連続して増配しています。
配当性向30%と言っていますが、グローバルスタンダードでは低いと思います(電話会社なら50%は欲しい)。
四季報の業績予想はこんな感じです(単位:百万円)。

来期はまだJ-COM効果で2ケタ成長が期待できます。
それ以降が、はっきりしませんが。また、スマホも成熟化してしまって、顧客獲得競争が激化してしまって、販促費の増加懸念などがあるようです。
したがって、買うタイミングがちょっと早まってしまったかな、と感じていますが、長期で見れば同じかもしれません。

四季報の15.3期予想PERでは11倍程度、14.3期だと13.5倍程度です(20%を超えるEPS予想)

KDDIに初参戦したのは、13年の5月頃。日経平均が一気に15,000円に達し、その後一気に12,000円台に急落調整したころです。確か、通信障害で社長が記者会見でゴメンナサイをやった日です(注:KDDIの子会社である沖縄セルラー電話には、11年ごろから参戦していました)。
4,200円ぐらいで買いました。その後グングン上がって、ついていけなくなって、傍観していたら、今回の急落で、買い増ししようと思いました(5,200円で指値していました)。

相場全体感は、まだ下がりそうな感じがありますね。


日本株も大型株を中心に買っていますが、これまでの社会人経験で、オーナー経営者のいる会社はあまり好きになれません。オーナーはせいぜい2030%しか株を保有していませんが、会社の中ではまるで300%株式を保有しているかのような絶対君主制を強いている会社が大半です。

俺のものは俺のもの、会社のものも俺のもの」と言ってはいませんけど、そんな感じの人が多い。

本来なら、経営者と株主が同じ立場にあれば、株主にとっても喜ばしいのですが、日本のオーナー経営者は株主の利益よりも、自分が社内外で絶対君主の地位を守ることに重きを置く人が多く、株主利益をあまり考えません(だから買収防衛策なんて入れたがる)。


この前も、BS上の現預金をたんまり持っているにもかかわらず、M&Aに自社株を使いたいという経営者さんの話を聞きました。なんでも自社株買いをした株を金庫株に持っていて、アナリスト等市場から、
「そんな株は消却してしまったら?」
と提案されていていましたがご本人は

M&Aなど成長投資に使うのだ」
と言い張っていて、ある売りに出ている会社を自社株で買いたいといったそうです。

しかし、売り手は時価総額2300億円程度の中堅会社の株をもらっても正直仕方がないようです(ボラティリティも大きいし、あんまり上がりそうにない株だった)。


また、自社株で買う、ということは結局市場に出回る株が増えてしまい、既存株主は持分が希薄化してしまいます。EPSも買収対象企業と買値次第では、下がる可能性もあります。

自社株で買収しても、POで新株を発行しても、既存株主に対する効果は同じです。
したがって、たんまり保有している現預金で即金買いをするのが、株主のためには、あるべき買収手段だと思いますが、それは嫌なようでした(BSのキャッシュは「株主もの」という発想は受け入れ難いようでした)。
今のところM&Aのリリースがないところを見ると、買収は成功しなかったかもしれません。既存株主にとっては朗報だったと思います。

しかし、こんな簡単なロジックを部下の人も教えていない(教えられない)、そのくせ買収防衛策を導入しているような「裸の王様」が社長の会社の株を私は買う気になれません。
(自社株でM&Aをすれば、持ち分の希薄化になるのに、買収防衛をしたいって矛盾)


その会社は、バリュー投資家の間ではよく保有されている会社でした(社名は出しませんが)。
確か時価総額のうち1/31/4ぐらいは現金になっていますね。


もちろん大企業も「ずさんな経営管理」ってよくマスコミに叩かれて、重役が雁首そろって「ゴメンナサイ」を行う風景は、今や日本のカイシャの一種の風物詩と化している面もあって、どっちもどっちかもしれません。


リターンがよければ気にしない、という感じになれないんですね。


ただ、グローバルに競争が過熱している企業(注:営業面のみならず、株式投資においても、私の様に「KDDIを買おうか、AT&Tやベライゾンを買おうか」なんて思っている投資家は世界中にいる)は、企業統治もグローバル化の影響を逃れられず、「裸の王様」化は回避できそうです。

KDDINTTも配当を増やしていく、という動機ややる気は持っているようです。



一方、アメリカのオーナー企業の代表格はKinder Morganでしょう。オーナーのRichard Kinderさんは、KMIの株の20%ぐらいを保有しています。自社内での自分の役員報酬は1ドルです。自らの収入はKMIがもたらす配当しかありません。

したがって、いかにKMIの配当を長期にわたって持続的に増やすかを考えています。株主の利益とまったく一致しています。


ご存じ、ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハザウェイも、ほとんどオーナー企業と同じですけど、株主の利益をよく考えてくれますね。


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2 件のコメント:

  1. 立川です。

    凄い増配ペースですね。気が付きませんでした。調べてみたいと思います。

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    1. 立川さん
      こんばんわ。沖縄セルラー電話のほうが利回りは高いと思います。
      (ただし、配当性向が高いので、増配ペースは落ちるかも)
      業績ドライバーはどっちもスマートバリューですが、NTTとドコモにも解禁になるといううわさもあるので、留意点です。

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