2018年5月22日火曜日

スルガ銀行が刑事告発される「いつか来た道」「歴史は繰り返される」




シェアハウス破綻、スルガ銀行を刑事告発へ (TBSNEWS Yahoo! より)

以下抜粋

大半のオーナーに融資をしていたのが静岡県のスルガ銀行ですが、ローン審査に使う通帳の預金残高が水増しされるなど改ざんが行われていて、銀行側は社内調査の結果、数十人の行員が改ざんを把握していた可能性があるとしています。

オーナーの弁護団は、自己資金が足りず、本来ならばローンを受けられないオーナーでも審査が通るよう、スルガ銀行の行員がシェアハウスの販売会社と協力して資料を改ざんした疑いがあるとしていて、22日午後、有印私文書偽造などの疑いで警視庁に刑事告発する方針です。

抜粋終わり

私文書偽造ですね。今に始まった話ではなく、バブルの時代からありました。


スポンサーリンク


私がいた銀行や私の周りでは聞いたことがありませんでしたが、確か、旧富士銀行を退職した職員が暴露本で、バブル時代は例えば1億円の不動産売買契約書を2億円と書き換えてコピーを取って、稟議に回す、といったことが書かれていた本を読んだ経験があります。

私文書偽造ではありませんが、融資には不動産担保を必要とするケースが多かった。融資する人が担保不動産を所有していれば、そんなに問題にならないが、不動産の所有者が自分の実の親・兄弟の場合で、そういった人の了解を取らずに、筆跡を変えて、担保提供者として勝手に銀行に担保として差出し、不良債権となった後、銀行が真の不動産所有者に連絡すると、「そんなことした覚えがない」と言われるようなケースは実際耳にしたことがあります。
(実印を勝手に持ち出して押印している)

私が引き継いだ取引先で、バブル時代に担保不動産を時価総額約25億円と評価して、融資していたのですが、バブル崩壊後の1998年~1999年ごろ、私が担当者となって再評価したところ、3億円程度しかなかった、ということがありました。

よくよく調べると、25億円を融資するために担保価値を逆算して評価した節があって、卒倒しそうになりました(上司に報告すると機嫌が悪くなるので、ものすごく嫌だった記憶がある。こんなことUncontrollableなんですけど、、、)。

融資金額ですか? 20数億円残っていましたよ。当時は「要注意先」でしたが、その数年後、債務整理にあってしまったそうです。本業を売却して会社は清算されたそうです。

しかし、多分、バブルの真っ最中は、それに乗っからないと、「営業がダメなやつ」と烙印を押されてしまうのでしょう。そうなると、職場で居場所がなくなってしまいます。

銀行の経営はなかなか難しいものです。異端的なことをやると、その時は「先進的」と注目されるのですが、その後数年で、今回のスルガ銀行のようになってしまうケースが多いように思われます。

古い話ですと、住友銀行の「向う傷をかえりみるな」という有名な言葉がバブル時代、もてはやされていて、その結果がイトマン事件という悲惨な結末を生んでいました。

銀行という業務は、自己資本が薄いため、ちょっとでもリスクを取り過ぎると、たちまちのうちに財務基盤が緩んでしまいます。

一方、某三菱系や某静岡の地銀のように石橋をたたいても渡らない、と言われるような経営ですと、硬直的な組織になってしまい、サラリーマンとして働いていてロマンがなくなりそうです。

「いつか来た道」「歴史は繰り返される」とはよく言ったものです。

しかし、今後はフィンテック等で益々銀行の存在が希薄化していくことが予想され、歴史が変わるかも?

応援お願いします。
にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ

スポンサーリンク








2 件のコメント:

  1. 損得より人間的な正しさを強調すべきだと思います。

    返信削除
    返信
    1. 永野様、貴重かつ、まっとうなコメントありがとうございます。

      ただ、私自身に限って言えば、人間的な正しさをサラリーマン組織で貫くことが出来るほど私は強くありません。情けないですけど。

      削除