金融緩和期から引き締めに移行する過渡期では、相場が一時的に乱高下する傾向にあります。前回のバーナンキショックの時もそれまでスルスル上がっていた配当株が軒並みグダグダになって、逆にGAFAMあたりに資金が流れていったような記憶があります。事実、Appleもバーナンキショックの2013年にいったん下がって、その後ジワジワ上がり始めました。
なぜApple株を例に出したかというと、多分2012年ごろから配当を出す、と言っていたからです。どうしようか迷って見送って、「大後悔」しているからです(笑)。Cisco Systemsは買ったのですけど。
1月の配当です
1月と言っていますが、2月1日に発表があったAT&Tの減配を加味していますので、あしからず。とはいってもこの減配、非常にインパクトが大きかったですね。
1月の取引
【売り】
QQQ 全株 1月上旬にいったん全部売却しました(しかし2月2日に一定数買戻ししている)
【買い】
Black Rock 買い増し QQQ売却代金の一部で買い増ししました。760ドル台だった。
多分2016年ごろ以来に買った。当時はETFの信託報酬の引き下げ合戦で収益が伸びないとか言われて、あんまりパフォーマンスが良くなかったが、さすがにこの株高の恩恵は受けている。
【増配】
Black Rock +18.2% 一気に2年分程度の増配率。EPSも20%近く上昇したので配当も相応だったようだ
Chevron +6.0% 5%以上の増配は久々だと思う。今一番資源高の恩恵を受けている石油セクター。
Gilad Sciences +2.4% 決算は良くなかった。治験の経過もよくない。
1月を閉めればまずまずでしたが、2月に入ってPayPalの決算失望で荒れた月初になっています。
【AT&T】
AT&T(T)は2022年2Qで通信会社のTとタイム・ワーナー(にディレクTVも?)事業を分社させ、後者をディスカバリーと統合させるそうです。
Tの株主は、従来の株数をそのまま保有し、新ディスカバリーの株の約7割の株主となるようです。その代わりT株の配当が約半減される、というもの。
新ディスカバリーのCEOは今のCEOがそのまま引き継ぐようです。同社は無配です。
Tはコア事業である通信キャリアビジネスに集中して5Gやデータセンター他の事業に集中するようです。このことは一応現段階では市場で前向きに評価されています(しかし、元々通信に特化しているVerizonの株価も冴えません)。
個人的には今T株を売るのは早計か、と考え直し、ディスカバーの株を割り当てられた段階で、ディスカバリー株を処分するか否かを考えたいです。
Tは分社後、再度増配を継続するのではないか、と期待しています。