2024年1月13日土曜日

刺激と安定

なんのこっちゃ、とお思いかと。

自分の今後についてです。


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これまでの自分を振り返って、やはり、自分のがん体験は大きな影響を与えました。

(自分ががんだったことを意識する機会が減って来たと思えば、最近がん告発する人が増えて、嫌でも意識が強くなってしまう)

 

悪性リンパ腫の治療を行ったのは2014年の3月から9月、この間会社を休職(傷病休暇という制度があったので有給)していました。

(血液がんは抗がん剤治療ですが、最初の2週間以外は、外来治療でした。当時としてはきわめて合理的なシステムでした)

 

治療中は自分を見つめなおす時間が「たっぷり」あったので、悔いを残さないように生きよう、と決めました。多少の副作用はありましたが、それを除けば、毎日がメンタル面を除けば、体は日曜日のような日々でした。

 

しかし、がんはいったん寛解(とりあえずがん細胞が医学上は見当たらなくなる)しても再発(再燃、つまり医学上見えなかったがん細胞が再増殖し、例えばCT検査などで見つかってしまう)する例が多く、また自分の場合、子供が中学生、小学生など育ち盛りだったので、自分のわがままだけを通すことは無理でした。

 

また、万が一、再発すれば治療はさらにハードなものになるため、最悪勤務先を退社せざるを得ない可能性もあり、とりあえずサラリーマンを継続し、生活優先となりました。

 

ここは難しいところで、再発して死んだ場合は、団体信用生命保険で住宅ローンが返済できるため、残された家族は、ローン無しの自宅が相続でき、かつ、私がそれまで運用していた株式資産も相続でき、生命保険もあったので、子供2人を大学に通わせることは不可能ではなかったのです(自宅を売却して、妻の実家に住むなり、賃貸に住めばキャッシュは余裕)。

 

しかし、再発して、入院・治療・退院、その後再再発などを繰り返すと(そういう人もいる)、治療費がかさむのに加え、治療中の所得減少に見舞われ、その後の生活に心身・経済的にも支障をきたすのでは、と考えていました。

再発して治療を繰り返す闘病より、死んだ方が家族には有利かもしれない、とわかった時はマジでショックでした。

再発せず、今日まで生活できているのは幸運以外のなにものでもありません。

 

そういうこともあり、医学上再発の可能性が低いとされる2019年(5年経過後。がん種により10年の場合もある)以降は、早期リタイアをして、自分の時間を確保したいと思うようになりました。

 

自分の人生を振り返ると、30代でキャリアアップを夢見て転職を繰り返し、刺激のある仕事をたくさんやって来ましたが、だんだん安定を求めるようになってきました。

 

しかし、その思いとは裏腹に、副業などにトライして、再び刺激を得ると、新鮮さがあって、なんとなく体というか、気持ちが刺激を求めているような気がします。

 

悔いなく生きたい、という思いは、ゆっくり安定した時間を過ごすことを意味するのか、何らかの刺激を求めて挑むことを意味するのか、自問自答しています。

  

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