2017年11月1日水曜日

孫正義氏は投資家になりきれるのか? ソフトバンクのスプリントの件 我々投資家も参考にすべし。




【インサイト】ソフトバンクはゲームやめよ、最善のパートナーは明らか (ブルームバーグ)

孫正義さん率いるソフトバンクは、これまで投資会社としても大成功を収めている。言うまでもなくYahoo! Japan、アリババなど超成功投資事例があります。

今では、ソフトバンク・ビジョンファンドという投資ファンドを設立し、集めたお金はなんと10兆円にも上ります。これらのお金で、携帯通信用の半導体を作っているアーム社(英)(正確には、ソフトバンク本体で買収した資金をファンドに一部付け替えている)を買収するなど、鼻息は荒いです。


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しかし、今では同社の最大の汚点である米携帯通信会社のスプリント社への投資は成功とは言えません。いまだに赤字の模様です。

携帯通信は次の規格である5Gと言われる投資を行わなければなりません(AT&Tやベライゾンクラスの企業になると体力があるので投資負担はそれほど大きくならないが、体力のない当社はキツイ)。

また、スマートフォンもいきわたり、今では米国でも通信料金の事実上の競争もあります。スプリントはここで積極的に安売りを行ってきましたが、元々赤字なので、契約者が増えても持ちこたえられなくなっているようです。

そこで、ドイツテレコムの米子会社であるT-モバイル社を買収または合併でAT&Tに対抗しようとする策を模索していました。

しかし、時価総額ではTモバイル>スプリント なので、ソフトバンクがTモバイルを買収しない限り、Tモバイル有利な位置づけになります。

2年ほど前までは、スプリントがTモバイルを買収するという感じで話が進んでいたと思ったのですが、最近の報道では、スタンドアローンのスプリントをTモバイルとくっつけたいようです。

ソフトバンクとしてはスプリントが「お荷物」化しており、これまでも通信衛星会社ディッシュ・ネットワークに売却報道があったりしていました。

失敗した投資先からの撤退はしんどいです。

あのバフェットも、いろいろ失敗しています。

例えば、バークシャー・ハザウエイの買収に関しては、本人も「最大の過ち」と認めています。

ソロモン・ブラザーズへの投資も失敗だったといっています(同社の会長が虚偽の発言をして、最大株主だったバークシャーのバフェットが取締役議長となって難局を乗り切った)。

バフェットも(今でもIBMで失敗していると思いますが)いろいろ失敗していますが、その時々で株主総会などで、誠実にそのことを株主に説明して、「難局」を乗り切ってきました。

そうです、ソフトバンクに今必要なのは、「損切」です。
明らかに、当初彼が抱いた携帯通信戦略と今の姿は違っているはずです。

この2人の比較に意味があるのかわかりませんが、これらのことから我々下々の投資家へのインプリケーションはどこで損切するか、でしょう。

私も損にはならなかったけど、IBMを全部売りました。最初の意思決定にこだわってしまいます。

ソフトバンクのニュースを見て、自分への戒めとしたいと思いました。


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