2012年2月4日土曜日

1月の投資状況



雇用統計は予想外によかったですね。速報値234千人増加と修正分約60千人を加えると約300千人の増加で、ADPの雇用速報に近づきつつあるという印象です。円高がちょっと後退しました。ADPが中堅から中小企業中心で労務省統計はもう少し大規模事業所の統計が中心と聞いたことがあるので、労務省サイドは速報後に中小企業の数値を拾っていくと修正して増加になる、というパターンではないかと思います。

失業保険の新規申請件数も減っているし、住宅着工件数も上向きなので、期待しちゃいますね。S&P500が年初から先週末までに+6.9%も増加したのは、1987年以来の出来事らしいです。その1987年はなんとブラックマンデーがあった年です。くわばら・くわばら…。
まあ、楽観的にかつ慎重に冷静に投資規律を守る、といった感じでしょうか。

「ニューマネー無し」(小売業者の「既存店売上高」に近いイメージ)ベースでプラスは達成したいと思います。これがマイナスだと、毎月分配金型投信と原理的には変わりませんからねえ(最も持ち株の連結での一株純資産や一株当期利益は恐らく上昇していると確信いたしますが)。

「さすが」市場平均、飛ばしていますね。出遅れています。配当株は景気回復初期局面では、相手にされません。でもまだ1月ですね。

今月の売買
売り:なし
買い:沖縄セルラー電話(JSDAQ 9436:新規)、TransCanadaNYK TRP:新規)、HSBC Holdings plcNYK HBC:買い増し)

いきなり新規銘柄を2社。

沖縄セルラー電話:配当利回り4.7%、連続増配中。沖縄県限定のキャリアでKDDIの子会社です。本体のKDDIには増配余地がたっぷり残っていておいしそうなのですが、株価が高くて(バリュエーションではく…)。昨年ドコモを買ったのですが、もっと早くこっちを買えばよかったですね。
先日も書いた通り、AUiPhoneという「毒まんじゅう」ならぬ「毒りんご」を食べてしまったので、今期は減益。気にせずホールド&買い増し検討中。そのうちDate ARUPが伸びて「解毒」することを期待しています。

TransCanada Corp:トランスカナダはカナダのカルガリーに本社を置く、天然ガス・石油のパイプラインの運営会社です。サブビジネスとして発電事業もやっています。発電事業はカナダの民間会社で最大規模のようです。原子力発電所も1か所あります。インフラ事業への投資。特に北米で盛んな「非在来型エネルギー」をテーマとした銘柄。シェールガス、シェールオイル、オイルサンド、コールベットメタンなどの主要産地をパイプラインで貫通させることが出来るのが良い。

安定的で持続的な利益・CFと配当の成長が見込める投資ストーリーなので参入。
これについては後日何か記事を書いてみたいと思います。「シェール革命」についてあれこれ1年以上知識を薄く拾い上げてきた結果、この銘柄にBetしてみました(打診買い段階ですけど)。

HSBC(香港上海銀行)はナンピン買いですね。昨年度暴落率第三位(▲28%)と散々な成績でした。当社のキーワードとして、欧州の銀行(英国本社)、香港・中国に強い、ドバイにも強い、アメリカのサブプライムローンで一杯食わされた、とくれば売る材料に事欠きません。それでも財務内容(自己資本比率)、事業基盤はStill盤石で、ADR$40は不当に安いと考えました(現在は>$40になりましたが)。
かつて「Global Local Bank」(「世界の地銀」とでもいいますか)を合言葉にして、ドンドンM&Aで事業地域を拡大しましたが、今は得意分野に資源を集中させる戦略で、世界中で選択と集中を進めています(ご存知のとおり、日本でもかなり事業を縮小してしまいました。日本人は香港までツアーで口座を作りにいく人が多そう)。

HSBCの今の戦略の基本は、かつてナイトビンケというアクティビスト(HSBCに対してはカルパースの代理人の様なファンド)が2006年~2007年にかけて経営改善提案したのに沿った形で収益構造を改造しています。

予想受取配当金増加率



1月に買った銘柄の配当利回りは、皆4.0%を超えていますので、前年比+3.4%増加の136.9まで上昇しました。
MIDリートが予想分配金の上方修正を発表しました。REITの分配金予想は保守的過ぎるので、普通株の増配とは性質が違いますね。

Yield on Cost4.77%で前月比+0.21%でした。Yield on Value3.92%となっています。この指標は財務分析に例えると、ROEの様なものですね。レバレッジがかかっていない点、資産が株式である点などを考えると、ROE10%は目標ではありますが、現時点ではこんなものでしょうね。

2月に向けて
1月は少し飛ばしたかもしれないので、予算の関係もありセーブの月となるかもしれません。
雇用が悪いときは企業収益がよく、雇用が回復すると企業収益が横ばい傾向になる、という悩ましい状況になっていますが、PERの拡大期待で株が上昇するのかなあ。S&P500の予想PER12.8X、しかし、過去12ヶ月ベースでは15.1Xです。
ただし、株式益回りは予想ベース7.8%、実績ベース6.6%に対し、10年国債は依然2%を切っており、イールドギャップから見た株価は割安圏内とも言えます。
バーナンキ議長一人にひねられる日本経済(彼が金融緩和と口にすれば、日本経済は束になっても円高でやられる)はどうなるでしょうかね。

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