2013年1月30日水曜日

基本を大事にする

個人投資家の9割は損をする、ということをよく耳にしますが、なんで?と正直思う。

今の段階で、あれこれ言うと、ベテランの方にお叱りを受ける可能性もありますが、
物事、基本に正しく、同じことを繰り返し、時間をかけて取り組めば、ある程度の結果が出る、という原則は株式投資にも該当するのではないか、と思っています。
勿論、運も味方してくれました(私の場合、運とはリーマンショックでした。これで、底値だ、とはっきり分かる大暴落だったので、かえって強気になれた。しかし09年の2月は底なし沼で怖かった)。

株式投資の結果を市場平均に勝利すること、としてしまえば、かなり難易度が高くなると思いますが、個人投資家として、それなりに儲けを出せばよし、とするなら、当てはまるのではないでしょうか。

正しい知識
正しい努力(集中して取り組むと言うべきか)
時間をかける
これらを繰り返す
そして、失敗から学ぶ

スポーツ、勉強、仕事、趣味、どれにも当てはまりそうです。これを徹底するか否かで、さらに大きな差がつきそうな気がしますが…。

投資法は極論すれば、スイングでも、チャートでもいいと思います。それぞれの投資法を十分理解して行けば、そのうち運も味方してくれるのではないかと思います(私はチャートを理解できませんが)。
短期売買で、ものすごい利益を稼ぐデイトレーダーは、正直うらやましいです(但し、自分にはまねできるとも思わない)。
スイングトレードでも、信用売買でも儲けている方のブログを拝見すると、規律や戦略が一貫されていて、やはり根っこの部分は通じるものを感じます。

要するに、真剣に取り組んでいる人ほどそれなりにリターンを挙げている、正直者が報われている、という当たり前のことが株式投資でも、一般的には(中にはビギナーズラックで大金を稼ぐ人もいるでしょうが)言えるのではないかと思います。

そりゃ、資本市場で勝負するんだから、言われてみれば至極当然かなあ。

インデックスファンド(またはETFでも同じ)そのものは、優れた商品であると思います。しかし、インデックスでうまく投資できる人も、インデックスそのものを熱心に研究されていますし、その結果、なぜインデックスやETFが効率的なのかを理解できる資産運用リテラシーをお持ちだと思います(その熱意を個別銘柄に向ければなあ、と思いもしますが、人それぞれ立場も考えもあって興味深いものです)。

それはすなわち、正しい知識を正しい努力で身につけて、時間をかけて継続されているからにほかないのではないでしょうか?

したがって、インデックスで結果を出すにも、個人差はあるにせよ、それなりにリテラシーを身につける必要性はあると思います。

よくわかりもしない商品に、大金をポンとはたいて平気な人は、いかがわしい毎月分配金型のソブリンファンド等に手を出している、というトレンドを周りでよく見ます。

以下は願望に過ぎませんが、そうでなければ、やってられませんなあ。


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2013年1月27日日曜日

株式資産の「急騰」と資産効果


米国株式の購入の際に交換するドルの総平均レートは、20086月に初めて米国株を買って以来、89円程度でした(ちなみに20086月時点でドル円レートは106円だった)。

もちろん、1ドル100円台から70円台の円高に至るまで、我慢し続けてドルを買い続けていたので、ドル円の平均交換レートは下がり続けていました(株式ではこういうのをナンピン買いというようです)。

「アベノミクス」で一気に円高の修正が巻き起こり、私の外国株ポートフォリオは為替レートの上でも「為替差損」は解消しました(現時点ではという枕詞付ですけど)。

 「為替差損」があっても、米国株の株高のおかげで株式総資産は終始プラスの状態を維持することができていたので、為替の解消で一気に円ベースの資産価値が上昇しました。

(その反面、米国株を買うのがやや割高に感じるようにもなりましたが…)。

先週末段階で暫定的に総資産の円ベース金額を試算すると、昨年末比+13%(ニューマネーも含む)となっており、わずか3週間程度で、年間の期待資産値上がり率(私の場合+10%程度)並みの急騰となりました(年末から株をバイアンドホールドしている人は似たり寄ったりのはずです)。

バーナンキFRB議長がQE2を示唆したジャクソンホールの講演会(20108月)から、もちろん追加投資しているので、純増ではありませんが、資産は約倍増しています。


これが「最大瞬間風速」とならないことを祈るばかりです…。

また、株式資産総額 > 住宅ローン残高 となり、家一軒分が私の純資産になりました。

住宅ローンは変動金利(1.2%の優遇金利付き)ですので、住宅ローン減税と合わせると、0.25%~0.50%程度が実質金利となります(年末残高に1%のローン控除がつくので、年間の平残ベースだと0.25%より高い金利になると思います)。

一方、株式投資資産は、1ドル89円ベースだと、時価に対する配当利回りが3.75%、簿価に対する配当利回りは5.7%に達し、配当総額 > 支払利息 が鮮明になっています。

(え?変動金利住宅ローンは、金利上昇リスクがある? 変動金利の根本になる短期プライムレートは日銀の政策レートに連動して決められますので、日銀が利上げしないと始まりません。アベノミクスはインフレ率2%に達するまで、金融緩和を継続するのが基本ですので、インフレ率が2%を超えたらそのラインかもしれませんが、そんな一気にレートを引き上げるようなケースを想定していません。インフレ率以上に金利を引き上げるのは本当に景気が過熱化しているときです。まずは、インフレ率をプラスに持っていて、中央銀行の金利操作が景気に影響を与えるようにするのが目的なので、遠い先の話です。また、3%程度の利上げ程度で家計が破たんするような設計にしていないので、あまり深く考えないでよいと思います。そこまで「順調に?」金利が上がれば、家計も潤っているはずです。

一方、固定金利選択型は国債金利に連動しますので、よく藤巻さんがおっしゃる「ガラガラポン」が起こると、金利期間の継ぎ目の年には高騰するリスクはあります。ユーロで一部の国の国債金利が上昇したからと言って、ECBは利上げを行っていません。

長期金利は市場で決まり、短期レートは日銀が政策的に決めるものです)

そこで、もう8年以上も使っていたカバンを買い換えました。円高の最終局面なので、輸入物価の上昇が今後起こると思ったからです。カバンのような買回り品は、たぶん在庫回転月数が3から4か月程度なので、春先から1ドル90円程度の価格で販売されるリスク?を考えました。

TUMI(これ最近ニューヨーク証券取引所に上場したんですが、TUMI HoldingsTUMI)のバッグを楽天市場で買いました。
 
 

丸の内仲通に直営店がありますが、ネット通販で買えば、半額以下で買えます(アメリカからの並行輸入品)。2万円程度でした。

「資産効果」?で財布のひもが緩んだのでしょうかね?(投資資産から個人消費にお金を移したわけではないですけど)

一応、TUMI Holdingsを投資対象として紹介(まだ無配なので、当分買う予定はありませんが)



いわゆる成長株の一味でしょうか。30倍を超えるPERの企業の将来性は私にはわかりませんが…。売上高は約4億ドル(360億円)、時価総額約15億ドル(1350億円)の小型株になります。

CoachCOH)は時価総額が約一桁大きい企業ですが、こういったところとの比較でしょうか?(先日の決算が悪かったので、株価が急落しています)

ラグジャリーブランド企業なら欧州でしょうか。 いずれにせよあまり配当する感じではないので、NIKETIFFANY以外の消費者買回り品系企業は個人的には大してマークしていません。
 


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2013年1月20日日曜日

日本のモノづくり;ワコール


ワコールと言っても、おもにモノの話です。

近所のヨーカドーで偶然見つけたワコールのパンツ。「クロスウォーカー」というもの。

 

こんな感じ


これを履いて16000歩以上歩くと、脂肪燃焼効果が出てくるというPOPを見て、試しに買ってみた。

1日6000歩以上、週5日間を最低1ヵ月継続すると効果が出てくる、という触れ込みだった。したがって複数枚を買って、交代で履かなければならない。

13500円前後もする高価な機能性下着(注:その後楽天市場で見たら2000円台から売っていたと知ってがっかり)。ちょっと迷ったけど、えいやっ、でまずは2枚ほど買った。まあまあイケそうなので、月2枚程度を買い増ししていきました。ユニクロで同じようなパンツが1/3程度の価格であったので、こちらも2枚ほど買いました。


それから半年ほど経過して、健康診断を受け、待望の体重増加に歯止めがかかりました。

前年比▲2.5キログラム(投資と違って体重は減るとうれしい!!)。

この程度の減量では、本当に効果があったのかわかりませんが、今なお着用中です。

ちなみに私は、家から駅まで片道約25分、約2600~2700歩を歩いて往復通勤しています(週に一度ぐらいはバスに乗りますが)。

業務中の歩行を加えると、1日約10,000~12,000歩を歩きますので、「たったの6,000歩で効果が出るのか」という印象で始めました。

(毎日万歩計をつけていますので、歩数は概ね把握しています)

最初見たとき、これは直に履くのか、パンツの上から履くのか迷った(直に履くのが正解)。

私は今回の「クロスウォ―カー」でワコールデビューなのですが(ワコールさんに男性用下着があることを知らなかった。「ピーチジョン」ならM&Aで知っていましたけど)、履き心地はさすが、ワコール、と言うだけあって、いいですよ。

活字ではうまく言い表せませんが、何と言うか、圧迫感もなく微妙な「落ち着き」を与えてくれます。今までパンツなんて31,000円程度のものをはいていましたので、別世界のようです。また、通気性も結構いい。日本のモノづくりの良さに感心いたしました。ちなみにブラジャーの様に試着は出来ないようだ(女性の読者の方、失礼)。

ユニクロとのはき心地の違いは、さすがにテキメンで、ワコールが断然いい(トイレに行けばわかる!)。但し価格差はもう少し縮小して欲しいなあ。

 3500円が高いのか安いのか、正直2000円を切って欲しいなあと思いますが、効果が出たとなると、31000円の物よりも、断然買う気になる、というこの心理はなかなか微妙ですね。


ついでに投資の情報も

ワコールの基礎情報

ワコールホールディングス






株価は割安とは言えず、業界トップ企業だからでしょうか、それなりにフェアバリューであるような気がします。競争が厳しいのか、企業のコストコントロールがまだ甘いのか、利益率が低く(せめて営業利益率で10%は欲しい)、ROEが小さすぎる印象がある。ROEが低いのは過去の株主還元が低すぎたか、レバレッジを嫌っているからだろう(投資機会を見つけられない?)。

製品力から言って、もっともっと成長できる余地は残っていると思う。M&Aが万能薬とは思わないが(むしろ大型買収はあまり成功しない)、たとえば、大物女優やスターと専属契約を結んで、宣伝してもらうとか(たとえば思い切ってマドンナ、ブリトニーやレディガガあたりと契約して、彼女らが歌っているときにワコールのブランドマークが見えるようにするとか)、オリンピックメダリストと契約してスポーツウェアにもっと積極的に進出するとかで知名度を徹底的にあげるとか、日本版NIKEぐらいには十分なる製品力はあるのになあ。

海外比率はたったの13%。この辺がポイントだろう。要は経営戦略と経営者次第だろう。

株式投資、配当投資の観点からみると、惜しいなあ(ブランド力があるので、CFがたまりやすいのに)。

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2013年1月12日土曜日

2012年の配当増加要因分析と2013年の計画


2012年度予想受取配当金の増減分析


2010年末=100としている。

1月~12月の増減要因を分析しました。

買い替えと売却は、売却したお金で新株を買っているのですが、配当利回りが高くなる前提で買い替えしていますが、多少大雑把な計算になっています。

ニューマネーと配当金再投資については、昨年の新規株式購入資金の資金調達源が各々6535だったので、この比率で按分する。

というルールを課しました。

 

この結果、円安が12.3でもっとも大きく貢献(約9.3%)、ニューマネー(11.5)と増配(13.2-2.211)がほぼ同じ(約8.3%)、配当金再投資が5.9%となりました。


2013年の計画

 
 
なんとか200に持っていくことを最低限の目標としたいと思います。全体で+14.6%の増加が必要になります。

ニューマネー&配当金再投資は新しい株を配当利回り2.5%で計算。

増配はポートフォリオ各社の増配を積み上げ予想して、全体で7.7%の増加を前提としています(注;計算の都合上、Annaly CapitalNLYの減配予想約-28.5%を含んだ計算となっています。したがって減配欄はゼロになっています)

2013年はフォードがすでに配当金倍増を発表しており、幸先の良いスタートとなっています(ただし、上記計画には織り込み済み)。

また、既にP&GJohnson & Johnsonを少し買い増ししています。


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2013年1月6日日曜日

2012年末のポートフォリオ


一応、年に2回更新しています。今回は年末ということもあり、全銘柄を一挙公開。(追記;資産評価は、年末の為替レートで計算。外国株の配当利回りはドルベースです。)

ちなみに、

 

は、各々を参照


1位、2位は不動です。3位、4位は2009年の冬(つまり大底圏内)に買ったターンアラウンド狙いの銘柄。売却目的でホールド中。

5位のNTTは従来のREIT-ETFの入れ替えでランクイン。日本株第一位ですね。

昨年頑張って買ったKinder Morgan7位。

タバコ3銘柄(PMMOJT)の3社合計で20.5%と前回(2011年上半期;23%)より低下。

「財政の崖」議論もあったので、含み益がたまっていて、配当課税強化の動きもあったようなので、たばこ株のような配当株を売却する動きが年末に加速したのだろう。

1位から10位のPF57.8%とこれも前回の58.4%より低下。

全体的には分散化が少し進んだようです。

日本株関連では、5NTT8JT9位アドバンスレジデンスとおおむね前回同様の顔ぶれ。円安が進んだので、米国株の評価が高くなっているかもしれません。

Yield on Costベースで、利回りが7%を超えた銘柄


PF31%を超えています。

リーマンショックのドサクサに紛れて買ったJ-REIT(たぶん200811月ごろに買っている)や同じく20091月~3月にかけて買った(株価大底圏内)、米国株が名を連ねています。


新興国債券(トルコやブラジルなど)に分散する必要性を全く感じません。


セクターアロケーション ベンチマークはS&P500としています。



REITは日米とも金融として扱っている。昨年は金融が大きく伸びたであろうと想定されることからS&P500比較で米国株PFは大きくアンダーパフォーム。

タバコ銘柄比重がなお大きいので、Consumer Staples(生活必需品)のオーバーウエイトは解消しませんが、TechnologyEnergyHealthcareあたりは解消余地が残っている。

できるだけ、S&P500並みの株価上昇率を狙い、配当はS&P500をはるかに超えるパフォーマンスを出すことができれば、トータルリターンでは市場平均に確実に勝てる、というのが理想。

実際にはTOPIXJ-REITそしてドル/円相場にも左右されるので、S&Pと同じ動きにはならないですけど…。


Pat Dorsey氏によると、この5年間でTechnology セクターが最も配当を出すセクターになっているとの分析があり、かつての成長株セクターだったハイテクは今や配当株になっている点が米国株全体の増配基調を加速化させているとか。

確かにMicrosoftIntelもかなり高い増配率で増配を継続しています。Appleも配当を出し始めましたし、Cisco でも配当をドーンと出しました。OracleIBMも根っこがソフトウエアなので、CFを持て余しているように見えます。もともと巨大産業なので巨大勝ち組ハイテク銘柄が配当を増やすと、全体へのインパクトが大きいのでしょうね。

 個人的には石油・天然ガス関連のEnergyも配当セクターではないか、と思っていますが。

 TechnologyEnergyHealthcareConsumer StaplesTelecomServiceUtilities(公益株)など配当株セクターは澤山あります。

 2013年は新規銘柄を23銘柄程度とし、既存株の買い増しに力を入れていきたいです。


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