久々にリリースされたシェール(Cher)のニューアルバム、「Closer to The Truth」を聞きました。
これを聞いて、「年齢なんて関係ないや~」と思わざるを得なくなりました。
女性の年齢を聞くのはよくないことなのですが、どうしても、そこに目が行ってしまいます。
御年なんと、67歳!!! それでこれです。まずは、全米1位になったシングル「Woman’s World」を聞いてみてください。
確かに、昔のシェールと比較すると高音の声域が小さくなった感があります。それでも十分です。
(ビデオが、なんとなく、マイケル・ジャクソンのBlack & Whiteに似ていますね)
テクノポップをパワフルにしっかり歌いこなすあたりは、さすが実力派。
彼女は、その露出好きのショットの多さから、女性からは「Bitch」呼ばわりされることも多かったのですが、90年代後半からは、女性ファンがさらに拡大して、この曲で、その層がさらに厚くなりそうな気がします。
アルバムのジャケットがこれ。さすがにリリースに合わせて撮影したのかな?だとすれば、とても「高齢者」に見えませんねえ(もちろん整形は過去から何度もやっていると思いますが)。
Cherは今年で芸能生活が50年になる業界の御大です。1960年代から全米1位の曲を送り込んで、2010年代でも1位を獲得するとなると、これも記録でしょう。
(実は2003年ごろ、第一線から引退するといっていたのですけど)
元ビートルズのポール・マッカートニーやローリング・ストーンズのミック・ジャガー(ミックは今年、曾おじいさんになったそうだ!!)は、登場するけど、懐メロ化してしまっています。しかし、Cherはまだ現役で、第一線で挑戦し続けています。
Cherは1998年のスーパーヒット「Believe」以来、ダンスミュージック路線が定着しましたが、何をうたっても、それになりきって、こなしてしまうのは、プロですね。
このCherさん、実は女優でも成功を収めた人で、「月の輝く夜に」では、アカデミー主演女優賞を獲得しています。Believeでは、グラミー賞を受賞していますので、アカデミー賞とグラミー賞の両方の賞を獲得したアーティストとして、金字塔を打ち立てています。最近でこれを成し遂げた人はいないのではないか??? それぐらい、何でもできる人なのです。
個人的には、80年代の映画「MASK」や「「イーストウイックの魔女たち」などで知るようになりました。
1989年に「Heart of Stone」というアルバムが出て、当時はLPレコードで買って、聞き始めたのが、歌手Cherとの出会いです。
このアルバムには、ボンジョビのギタリスト、リッチ―・サンボラが出ていて、彼が作ったといわれる「Heart of Stone」というタイトル曲は、ボンジョビの曲のようです。
このアルバムからの最大のヒット曲になった「If I could Turn Back Time」は、アメリカ海軍の戦艦ミズーリで、Tバックスタイルでロックを豪快に歌う有名な曲となりました。
(当時、米軍は、ベトナム戦争でイメージダウンしたので、トム・クルーズの「Top Gun」などで撮影協力して、イメージの回復に努めていました。そこで、海軍はCherに戦艦の艦上でロックを歌わせる、という手段に出たそうです。当時は今より男女平等概念が低かったので、アメリカでも賛否両論があったそうです)
ショウビズも環境変化への対応が必要ということでしょうね。
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