2018年2月25日日曜日

「健康という病」 五木寛之著



あの、五木先生の本です。最近、五木氏は高齢者/健康関連の著書が多いことは本屋さんを見ていると感じていました。


なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣

「健康という病」もそのたぐいか、私はタイトルを見た瞬間、買ってしまいました。なんか自分のことかな? っておもちゃった。


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おざっぱに内容を述べれば、

人間は、年齢を重ねれば老いていくので、健康寿命にとらわれ過ぎず、今後は、「老いる」ということを明るく冷静に論じていこうではないか、ということになっている。

もっとも、この結論に行きつくまで、五木氏ご自身の老化との戦い(現在85歳とのこと。足が思うように動かなくなってきたこと)を切実に述べられており、単に、医者が「こうすべき」とか「~が理想」とか言っている健康本とは違う。

一方、典型的な作家生活?(昼夜逆転の生活を送っていらっしゃる。朝の6時ごろまで原稿を書いて、昼すぎまで寝ていて、食事も一日1.5食程度らしく、かつ、締め切り前はこのペースも不規則らしく、どう考えても規則正しい、あるべき健康生活とは程遠いそうです。

そうした自らの実体験や、作家としての鋭い視点などを交えて、現代人は「健康でありたい病」というごもっともなご指摘をされている。

新聞・雑誌・テレビ番組も健康関連情報であふれていて、いかに健康問題に関心が高いかと分析している。

(タブロイド紙はかつて、「ヘルス情報」(風俗系の記事)が多かったが、今では「ヘルシー情報」(医療健康関連の記事)が多いそうだ。

ただし、こういた、健康関連情報はピンキリであり「ヘルスリテラシー」を身につけなければならない。

人の体は遺伝子、生活習慣などで千差万別であるため、万人に有効な健康情報や対処法などはない。
自分の心の声を聴いて、自分にとって何が重要かを判断し養生していかなければならない。
ただし、その判断をするための情報が溢れすぎている。ヘルスリテラシーを身に着け、冷静に老いや死と向き合うということ。

まあ、その通りだと思います。私も入院中に勧められた薬を一つ断りました。医者のほうは最初「えっ?」っていう反応でしたが、何とかなりました(効果の割に副作用が大きいのではないか、と思ったので)。

ただし、まだ??? 50歳。老いていくということを簡単に受け入れられない年頃です。

健康でありたい」病の一人ですが(笑)、85歳ぐらいまで生きることができれば、五木さんのご意見もわかるのかなあ。

死を意識したこともありましたが、まだまだ健康でありたいですね。

最後に、五木氏は、結局人間はいくら長生きしても、死ぬときは、①寝たきり・介護状態になる、②認知症になる、③ピンピンコロリの突然死になる、の三つの選択肢しかない、とつづっていました。

今の政府の指導はピンピンコロリですね(笑)。私もそれがいいなあ。まあ、そんなことを考えた一冊でした。

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