2018年2月10日土曜日

アルトリアグループ(MO)投資してから10年がたちました。



「あれから1年経ちました」(小林幸子)ではなく10年です。年を取ると月日の流れは早いものです。

アルトリアグループ(MO)に初めて投資したのが2008年12月(2009年の1月だと勘違いしていました)。
リーマンショックのどん底で買っていましたね。


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2008年12月10日 約15ドルで120株買っていますね。
最近の暴落でちょっと割安な水準かもしれませんね
MOを買ったきっかけは、当然、「株式投資の未来」をちょうど2008年の10月ごろに読んでいた、というのがありました。

そこで、フィリップモリスがすごい、ということがわかりました。

しかし、さかのぼること1年ちょっと前、アルトリアグループは現MO事業、現PM事業(海外たばこ)、現?元クラフトフーズ事業が傘下にありました。

たばこ訴訟がすごい、ということで、クラフトフーズをスピンオフする、というニュースを知りました。当時、MOは確か世界最大の食品企業ということだったと思います。

それがPM事業もスピンオフすると聞いて、アメリカは大胆だ、という思いがありました。

リーマンショックがあって、株価が急落する中、MOはリーマンショック前に買収を決めていた、アメリカの無煙たばこシェア1位の企業の買収代金の決済のために社債の発行を考えていました。

当時は流動性危機とか、だれも資金の出し手がいない中、確か金利7%~8%で社債を発行せざるを得なかったと思います。

MO株は暴落してしまったと思います。ただでさえ、リーマンショックで相場が崩壊していて、高金利の社債を不透明な経済情勢で発行せざるを得なかった、ということだったと理解しています。

当時、配当は確か年$1.28ぐらいで、株価が15ドル、配当利回り8.5%、という感じで、マーケットで売っていました(日によってはDPSが9%になったこともあった)。

10年でざっくり、株価は+360%、配当は約2倍のリターンです。年平均で株価は約18%、配当は8.8%の成長率になっています。株価はボトムがひどかったので、今後低成長するかもしれません。今は金利高で下落圧力が大きいです。

PMとMOで迷っていました。アメリカの株式情報をネットで収集すると、「新興国マーケットの成長を取り込めるPMがいいに決まっている。米国市場は成熟化、訴訟リスクでイマイチ」というのがコンセンサスでした。

しかし、ジム・クレイマー氏が、「絶対MOがいい」と言って、自身が運営するチャリティーファンドにMOを組み入れた、とCNBCで言っていたのを聞いて、従ってみることにしました。
(しかし、その後、やはりBRICS、インドネシア経済の成長に魅せられて、PMにより多くの資金を注いでしまったので、今のPFの基礎が出来上がってしまった)

そのあとは、たばこはエースがPM、サブがMO、次点はJT、という方針でBuy & Holdしていこうと決めたのですが、MOの調子が一番でしたね。

訴訟リスクもミニマム化(以前にたばこ会社と被告側がものすごい額で和解して以来、現在、原告側は、たばこによる被害を定量的に証明しないと、裁判で却下される)していること、配当利回りが魅力(債券代替投資銘柄と言われる)、確実な増配、アメリカ経済の回復などで株価は上昇していきました。

たばこ会社の収益構造をおおざっぱに言うと、喫煙人口減→販売本数減→コスト削減の一方、たばこ税の引き上げ→便乗値上げによる売上高の維持を繰り返します。

すると、売上高横ばいから微増、一方、コストは削減され、利益はアップします。

最近でこそ電子たばこなどへの投資が必要と言って騒がれますが、投資はほとんど不要なので、キャッシュがジャブジャブになります。それを配当や自社株買いで還元します。

値上げができるところがミソ。

さらに、先進国は特に、たばこに対する規制が厳しすぎて、新規参入がありません。寡占化しています。その規制のおかげで? 広告宣伝ができません。

アイルトン・セナの時代のF1は各チームのレース車の車体の大半がたばこブランドでした。

今は、規制により消えてしまいました。その分広告宣伝費が削減できました。

一応、MOとPMを買う前に、こんな本を読んで、業界をチェックしたりして、これらの状況から考えても、たばこがなくなることはないだろう、と腹をくくって買った、という感じですかね。


今後、株価は金利上昇にネガティブな銘柄(債券代替投資銘柄)や競争環境が変化するかも(無敵だったマルボロのシェアが伸び悩んでいる。インペリアルタバコ、レイノルズを買収したブリティッシュアメリカン・タバコが訴訟リスクが小さくなった米市場に乗り込んでいる)、一方、米法人税減税の恩恵をかなり受ける銘柄であること、いずれFDAはIQOSを何らかの形で認めて、加熱式たばこが米国で流通するであろうことなどを考えると、まだ楽しみが残っている銘柄だと思っています。

減税でボーナス3000ドルですか。AT&Tは1000ドルでしたね。
Altria Group giving $3,000 bonuses with tax windfall (AP通信)
Altria Group Inc., one of the world's largest tobacco and cigarette makers, is giving its employees a $3,000 bonus with a fraction of its windfall from the federal corporate tax cut.

長期金利が上がるわけだ。
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