2020年10月25日日曜日

新型コロナと世界経済と株式投資雑感




 

現状の世界経済状況/企業業績と株式市場の状態にまだスッキリとした腹落ち感がありません。

これだけの経済ショックでも株式市場が堅調なことに、、、

といっても、自分の勝手な想像で市場に参加しても仕方がないので、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」のノリ?で投資を継続している状態です。

市場のコンセンサスが、「経済混乱→国債発行→中央銀行が買い取り→金利は低下→よりハイリターンな株式へ」という感じらしいです。

だったら債券代替投資銘柄の配当株に人気が出てもいいのになあ、と思うのですが、どうもマネーはIT系に流れるようで、S&P500の時価総額の2割前後にGAFAGoogleAmazonFacebookApple、そしてMicrosoft)が集中しているようです。また、この5社の時価総額合計は東証1部上場企業の時価総額を抜いたとか、、、。

SNSプラットフォームやクラウドプラットフォームに話題が集中していますが、資金決済系のプラットフォーム(VISAMasterCardPayPal )もPERがぐんぐん伸びています。

PayPal はビットコインの取り扱いを開始するということで、さらに注目を浴びています。ネットワーク効果がさらに強化されますね。

 でもやっぱり主流の企業では、コロナによる業績落ち込みが大きいセクターが目立つため、今の株価水準はちょっと気持ち悪い。

スポンサーリンク



どこまでアテになるかわかりませんが、IMFの世界GDP成長率予測です。


世界のGDP2020年に大きく落ち込んで、2021年は20年のマイナスを取り戻すような前提になっています。

しかし、この前提は非常に脆いことは少し注意深く見ればすぐにわかると思います。

そもそも、日米欧の先進国が20年のマイナス幅を取り返せないのに、21年に20年の落ち込みを取り返す、っておかしいですね。

 

成長率を指数に置き換えます。2019年のGDPを各国100として、この成長率に掛け合わせました。


先進国も新興国も21年になっても19年のレベルに回復しない、という予測ですが、なぜか中国だけ8%成長という「独り勝ち」状態で推移するような予想になっています。

 結果、世界経済は21年には19年レベルにキャッチアップするといっています。

中国の経済統計の信頼性、米中貿易戦争(貿易から政治まで発展しそうですが)、そもそもじゃあ輸出はどこにするの? 諸外国はマイナス成長なのに? とか突っ込みどころ満載です。

 

また、ワクチンができたら、コロナは終息に向かう、というなんとなくコンセンサスを感じますが、果たしてどうでしょうか? 

今、最も信頼性の高いワクチン(中国やロシアの臨床試験がやや雑なものは省く)は米国やドイツが開発中のもので、早くても11月下旬にFDAが承認するだろう、と言われているそうです。

承認から流通まで、量産があり(ファイザーが受け持つ)、とてもこれ一つでは世界中に普及しない。

今開発競争が盛んで、うまくいってもやはり流通までには来年の春から夏ぐらいではないでしょうか? ということはこの冬はまだコロナ警戒が必要。

20年よりは回復するでしょうが、19年のレベルまでには届かないし、下手すれば21年の半ばまで現状が継続する可能性もあります。

 

また、新興国が結構ひどいとなれば、フィリップモリスやJTといった自分のポートフォリオは我慢が必要かと思います。

念のためにマンダム(インドネシアでよく売れる)の株価チャートを見てみます。


過去5年のTOPIXとの相対比較です。インドネシアで好調な新興国銘柄で対TOPIX比でアウトパフォームしていましたが、コロナ以降、アンダーパフォームしています。

かつて蝶よ花よと言われていた新興国銘柄も、地域経済や為替などで逆風を受けています。

そう思うと、いまもてはやされているプラットフォーム系(注:独占禁止法的に分割説がある中で米大統領選挙に関し、民主党に不利なツイートや画像投稿が閲覧制限されている、という疑惑がある)、や資金決済系も「いつか来た道」をたどるのかなあと思うと悩ましいです。

株式市場特有のチキンレースかもしれないし、今のIT系はテンプルトン卿がいう「楽観とともに成熟し、幸福感の中で消えていく」なのかもしれない。

先行き不透明なので株式市場だ、と言ってしまえばそれまでですけど。


応援お願いします。
にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
スポンサーリンク








0 件のコメント:

コメントを投稿