2022年9月11日日曜日

長男の就職の内定



うちの長男は現在大学4年生。春頃からせっせと就職活動をしていました。

ただ、少しおっとりというか、ぼーっとしているところがあって、大丈夫かなとも親としては思っていました。

1月下旬に、長男と2人で夜、焼き肉を食べながら就職に関してアドバイスをしました。

私と妻が銀行で知り合って結婚したからか、金融・特に銀行は嫌だとはっきり言っていました。

これが、斜陽産業の銀行と考えていっているのか、親と違う道を歩みたいからか、わかりませんでしたが、彼は何か形に残るモノをつくれる産業がいい、と言っていて、私は結構意外な感想を持ってしまいました。

あまり干渉しすぎても、と思ってその段階ではあまり言いませんでした。


その後、プラント業界とゼネコンがいいと言ってきました。

私は、プラント業界はやめた方がいい、と。特に総合商社系は数年に一度の大赤字で経営が安定しない。

10年~15年程度の業績をしっかり分析しろ(一応長男は経済系の学部)と言いました。

ゼネコンも、我々の世代は政治とのかかわりや談合などの独禁法的なコンプライアンス、業界の成長性、そして何より保守的というか古臭そうな社風が、、、と思っていました。

3K(キツイ、汚い、危険)の先入観があります。

(古臭そうな社風、って、私も銀行から転職した後は比較的新しい会社ばかりで、日本の会社でも、いわゆる大企業のような古臭いというか堅苦しさはなかった)

今の時代は企業に応募する際、リクナビとかマイナビを通じて、長々と文章で志望動機とか自己アピールを書くようで、結構大変そうでした。

面談も最初はWeb面談で、その時間帯の家族はお通夜のようにすごしていました。

Webで絞り込んで、次のステップはIn Personで面談するようです。

 

ただ、長男が考えているゼネコン業界は西松建設の村上ファンド騒動など業界再編が少しずつ迫ってきていることもあり、そういった「ボケッとした経営者」が多いので、そういう会社に入ると、社長とかは株主対応が忙しく、部下は白けるのではないか、つまり従業員は「俺たちこの会社で大丈夫かな?頼りないな?」って思う可能性が高そうだ、と釘を刺しました。

そしてスーパーゼネコンから受験したようですが、最終的に中堅どころの〇〇組といういかにもゼネコンという社名のところに内定をもらったようです。

 

本人は営業が嫌で管理系の職種に就ける企業、というのもゼネコン・プラント系を志望した理由のようです。

ただ、大学院卒のエンジニアが幅を利かせる(と思われる)業界なので、大卒文系ってどうかなあ?

 

長男と就職に関する会話をして、感じたことは、本人の性格なのか時代の流れなのか、ものすごく保守的で、安定を優先しているようでした(さりとて仕事以外に何かに打ち込んでいきたいようでもない)。

統計的にはゼネコンは比較的給与水準が高く(製造部門のような労働力は必要なく、ざっくり言えば商社が設計をやっているようなもの)、なんやかんや言いながら安定している(ように外部からは見える)し、本人が希望すれば管理系の仕事でやっていけるようです。

 

営業が嫌だ、というのが非常に残念で、営業の良さをとくとくと説いて、「20代は好き嫌いせず、営業もやってみろ。それでだめなら管理系を志望すればいい。その代わり営業をやりながら簿記とか社労士他の資格の勉強などをしてアピールしておけ」と言いました。

どうも営業という職種を売り込みの意識が強すぎて、売込みじゃなく相手の問題解決をするのだと言いました(ただ、ゼネコンの営業はきつそうですが)。

私は普段、30代~40代のstart upベンチャーの経営者とか、投資銀行系の若手とか、フリーランスのITエンジニアや独立した会計士・税理士などの接触機会が多いので、安定第一の就職活動ってのがちょっと意外というかさみしかったです。

 

自分の就職活動のころと比べても、まあ、真剣に将来を考えることができていない(自己分析が足りない)と言うことだったと感じました。

 

その後、舞浜のヒルトンホテルで家族と内定を祝ってあげました。

私も親のとしての役割の1/2が終えました(娘が今大学2年生)。就職に関して、私はあんまり影響力がなかったようでした。あとは本人の人生、親の出る幕は彼にとって緊急事態に陥った時ぐらいでしょうか。本人にとって平時の場合、親は不要ということでしょう。それが一人前になったということかもしれませんね。


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