2月の最大のサプライズはJTが減配を発表したことでした。非常にショックで、もう日本企業は信用できない、というのは確信に変わりつつあります。
据置はあっても減配はないだろう、と思っていましたが、甘かったですね。
多分、あっちこっちリストラして、配当だけ据え置くとなると社内の政治力学上まずかったんじゃないかと邪推しています。
筆頭株主が、国ですからねえ(国庫への収入にも影響するんですけど)
JTへの投資方針をレビューしております。比較的閑散とした3月に配当金が入る貴重な銘柄だけに、全面撤退はありませんが、米国株投資に拍車がかかるような気がします。
それ以上にJTの困った点は、成長ドライバーが見当たらない点です。加熱式たばこで国内はPMにやられっぱなしでシャア奪取ができません。そっちの方が課題かな。
今月の売買
買い;なし
売り;PayPal Holdings 一部 少し現金が必要になるかもしれないので、下落前に一部売却
今月の増減配
ロイヤリティーファーマ(RPRX)はしばらく2桁増配を期待しております。昨年IPOしたばかりの銘柄です。製薬企業の特許を保有し、特許料が収益ベースなので、非常に固いビジネスモデルです。
次の特許への投資も順調の模様です。製薬特許投資会社です。
エンブリッジ(ENB)も、社会主義米民主党政権の犠牲になるのかならないのか、微妙になってきました。
バイデンが大統領に就任して、真っ先に大統領令を出したのが、Keystoneパイプラインの建設中止でした。これは、トランスカナダ社のパイプラインです。
エンブリッジはメインラインという別の完成済みのパイプラインをカナダアルバータ州からアメリカ五大湖の州にオイルサンド由来の原油を送っています。もう30年~40年ぐらい原油を送っているのですが、老朽化と米国側の需要増加でパイプラインの一部の交換(リニューアル)をやろうとしているのですが、米ミネソタ州がなんだかんだとケチをつけてなかなか建設の承認をしません。もうかれこれ5年以上はすったもんだしていると思います。
エンブリッジ側にも10年ほど前に、ミネソタ、ウイスコンシン辺りで、パイプラインの漏洩事故(原油が湖に漏れてしまった)という汚点があるので、ナーバスになっているようです。
ENBの株価が不振な原因の一つでもあります。
なかなかポンポンと連続増配といかないものです(それでも増配していますけど徐々に増配率が落ちている)。