ドル円相場がついに114円台に入りました。株式相場(S&P500)が年初来高値を更新しない中、ドル相場が上昇するので円換算の株式資産も堅調に推移しています。
(強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく)
- サプライチェーンの混乱
- 中国不動産市場
- コロナ変異株
- 債務上限問題(12月まで繰延)、インフラ整備と増税
ただ、木曜・金曜で一気に相場が回復して、「あれっ?」と思ったが。
ドル円がジワジワと上昇しているのは、バーナンキ発言もありますが、「黒田バズーカ」のインパクトもあったと思います2013年5月就任)。
もちろん、ドル円は安倍さんが自民党の総裁選に勝利して(2012年9月)、金融緩和を政権公約と掲げたあたりから、ドル高が進行し始めていていたこともありました(したがって、バーナンキ発言ごろはかなり円安が進行していた。確か安倍さんが自民党の総裁選挙に勝ったころは70円台だったはずです。
毎朝、円ベースの株式資産を見るのが楽しみでしたから、、、
したがって、完全に当時と状況が同じではありませんが、ドル円相場は比較的冷静な動きをしていたように思います。
(ちなみに14年の円安は「バズーカ第二弾」が日銀から放たれたため、日米金融政策の違いがはっきりしたので、ドル相場が勢いづいた)
今回は投機筋もドル売りポジションが大きそうだし、そろそろ反転してもおかしくない頃?
(外為どっとコムのIMMポジションから)
「投機筋のポジション(円買い)」とは、投機筋がドルを売って円を買うポジションと円を売ってドルを買うポジションの差額(ネットのポジション状態)」を指します。
現在(と言ってもこれは確か10月12日現在だと思う)、この円買いポジションがマイナス80,000程度になっている(左軸はマイナスが大きくなるほど上にグラフが向くように設定されている点に注意)ので、円を売っているポジションが大きいことを意味しています。したがって円安に振れやすいことになります。
このポジションが▲100,000ぐらいが相場の転換点と言われているらしいので、来週の土曜日あたりでこのラインに到達しているか見ものですが、ネットのポジションがプラスの幅は結構小さいですね(+50,000ぐらいで円安に転じている)。
とりあえずいったんは115円を付けたりするのかな?
ただ中長期的には、日米インフレ率の格差がガンガン広がるので、黒田総裁の後に白川氏のような円高論者が日銀総裁に就任したら、、、、と思うとぞっとしたりもします。
とはいっても、上の図などからは向こう1年程度で105円を割るようなことはないように見えますね。100円をキープしていると、危機感が薄れるのは、なんでだろう?
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