2024年7月25日木曜日

アメリカ大統領選挙と株式相場、しかし注目は大統領選挙だけではない

 


4年に一度のアメリカ大統領選挙。まるでオリンピックのようですね。

大統領選挙がアメリカ株相場に与える影響が話題になり、米国株投資をしている多くの人はそのアノマリーなどを耳にすると思います。

ぶっちゃけ、アメリカ株は戦後ほぼ一貫して上昇しているので、どういう切り方をしても株価はプラスになる可能性が高いですが、、、。

 

一応、誰が大統領になるとこんな政策を打ち出すから、株価はこういう影響を受ける、という話はいろんな「専門家」さんはペラペラ述べてくれます。

 

一応、記憶しておいた方がいい株式相場アノマリーは、逆算すると、

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今回は115日が選挙日のようです。

その前に、どちらが大統領になるか世論調査などで分かってくるので、それがわかれば、上記の「誰が大統領になれば、政策はこうなるので、株価はこうだ」という反応に乗りやすく、株価は上昇になりやすいです。したがって10月中下旬ごろから上がりだす。

 

一方、それ以前は、まだ投資家は様子見気味なので、売り込みがあっても買う人がいない状態が続くため、株価は下がりやすくなります。

 

しかし、このロジックは、毎年のクリスマスラリーと結構重なっており、結局米株は秋から年末年始がもっとも上昇しやすい時期というのと変わりません。

 

あと、選挙は大統領だけを決めるのではなく、アメリカの議会選挙も含まれています。上院議員の3分の1、下院議員全員です。したがって上下両院の過半数をどちらがとるか、も注目ポイントになります。

 

一番あり得るパターンが、大統領の所属政党と議会の多数派政党が違うケースです。

現在は確か、大統領:民主党、上院:民主党、下院:共和党です。

今回、仮にトランプが大統領になった場合でも、

大統領:共和党、上院:民主党、下院:共和党となったとしましょう。

この場合、大統領の打ち出す政策(法案)が上院で否決されると、法案が成立しなくなります。

このパターンとなった場合、投資家は「従来と変わらない」ということで安心感を持つので株価が上がる、という点です。これが2016年から2017年にトランプが大統領に決まった時に発生した「トランプラリー」の実態です。

 

したがって、議会選挙の趨勢、特に上院議員、も大統領選とともにウオッチしておくとよいでしょう。時折「専門家」さんは議会選挙に触れますが、大統領選ほど注目度が高くないので、忘れがちになりますので。

個人的にはなんとなく上院は民主党がそのまま過半数を維持しそうな気がしています。大統領、上院・下院の過半数を全部同じ政党がとるのは珍しいです(2020年はこの3つを民主党が取ったが、わずか2年後の2022年の中間選挙では共和党は下院を奪い返した)。

アメリカは大統領・議会・裁判所の三権分立です(日本も一応三権分立ですが議院内閣制)。裁判所は別として、行政(大統領)と議会のパワーバランスの行方も注意しておきましょう。

しかし、11月から12月は選挙があってもなくても株価が上昇しやすいのが例年のパターンです。


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