さて、いよいよピョンチャンオリンピックが2月9日から開幕します。いろいろ政治色が濃くなっていますが、競技に注目したいですね。
今回は、世界新記録を保有するスピードスケートの小平奈緒選手を始め、やはり?女性のほうがメダル候補の人が多いような気がします。
(小平選手の圧倒的強さが光るのですが、人気はスキージャンプの高梨さんが上ですね)
そんな中で、なんと8回目のオリンピックという信じられない出場記録を保有するご存知、スキージャンプ男子の「レジェンド」葛西紀明さんの著書です。
この本も、御多分に漏れず、「最初に」も「目次」も見ずに、サッと買ってしまいました(笑)。なんとなく、「これは!」と思う健康本は盲目で買ってしまいます。かつ、あの葛西氏の本とあっては。
投資の本ならあり得ないですね(爆笑)。必ず、どんな人が書いているのか、目次、はしがき、などを確認して買っていますね。
内容は、多少違いますが、ほとんど私が実践していることが重複されていますので、方法論としては大きな新鮮味はありませんでした(だからと言って私がオリンピックに出られるわけではないですけどね)。
ただし、レジェンド葛西氏が言うと、説得力が倍増しますね。
ざっくりこんな感じです。
- 疲れない体を作るには、代謝を上げること。
- 折れない心を作るには、無理をせず、笑顔を絶やさない
これを継続すること
代謝を上げるには
- 適度な運動を無理せず継続すること(下半身と体幹を鍛える)
- 正しい姿勢を保ち続けること
- ストレッチを行うこと
- 汗をかいてスッキリすること
- 太り過ぎないこと
- そしてこれらを年齢に応じて、無理をしないこと、継続すること
折れない心を持ち続けるためには
- 脳を疲れさせない
- 笑顔を保って、プラス思考を引き寄せる
- 好奇心を持ってわくわく感を保つ
特に、脳を疲れさせない、ということは「やらないことを決める」ことでストレスをなくして、心に余裕を持たせることが大事、と言っています。
と、これだけエッセンスを書くと、当たり前のように聞こえますが、そこはレジェンド葛西氏。
彼は、高校生時代から注目されていて、確か19歳ぐらいでワールドカップ初優勝を果たし、当時不振のジャンプ界にあって、若手ホープでした。
ちょうどV字ジャンプが流行りだして、彼の飛び方は怖いもの知らずで風を切っていたので、「カミカゼカサイ」という異名が付いたほどだったと、当時大学生か社会人1年目ぐらいの私は記憶しています。
同じ年の荻原兄弟とともに、同世代がオリンピックやワールドカップで活躍している姿を見て、励みになったものです。
当時は、「明るく笑顔を絶やさない」なんてイメージではなく、同じ代表メンバーでも、自分以外はみなライバルだ、というストイックなイメージのインタビューだった印象があります。
葛西選手が笑顔でインタビューなんてここ数年ですよ。当時笑顔を絶やさなかったのは原田雅彦選手で、だから彼に人気があったんですから(涙も人気の秘訣だったが)。
長野オリンピックでは、かなりいい成績で来ていましたが、団体メンバーを外されて、ノーマルヒルだけに出て(このころ選手層がものすごく厚かった)ちょっとかわいそうでした。当時のメンバーはみな和気あいあいとしていましたが(原田、船木、斎藤、岡部)、葛西さんはちょっと斜に構えた印象があって、団体のムードになじんでいなかったようにも思いました、。
髪の毛も金髪で、なんか個人的にいいイメージがありませんでした。
その後、成績が低迷して、もう引退だろうなあ、と思っていたのですが、日本のジャンプ陣も船木・原田の次世代が育たず、葛西に頼まざるを得ない状況だったように見えました。
この間、かれは努力を継続し、成績がまた安定して上昇しだしたので、「え? まだやってんの?」という感じになってきました。
そして、ソチ五輪のころにはまたワールドカップで勝つようになったので、びっくりした次第です。
一時は終わった選手だと思っていたのですから。
そんな彼が、笑顔を絶やさないさわやかな感じで「折れない心」というのですから、説得力がありました。
こんな彼が「自分はメンタルが弱かった」と告白していますので、強気一辺倒の御仁の人の本とは違う何かを感じざるを得ませんでした。
具体的な代謝力アップなんかより、一時は天才と騒がれながら挫折を経験し、中年を過ぎても第一線に返り咲いた人から元気をもらったことがこの本の収穫でした。
ピョンチャンオリンピックでも、またメダルを期待したいものです。
応援お願いします。
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