2019年8月10日土曜日

がんの生存率について






国立がんセンターが発表しました。
がん診療連携拠点病院等院内がん登録2012年3年生存率 

がん診療連携拠点病院というのは、超大雑把に言えば、各都道府県に、がん治療を専門的にする病院を予め指定しておいて、診断された患者を集約して治療する病院です。

その方が、専門医を配置でき、治療器具も揃えることが出来、症例数・経験値も高くなって、誤診や失敗する確率を減らそう(医療費も効率的になる)という発想からだと思います。


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国立がんセンターが全国の拠点病院に調査した結果をまとめたものです。



発見が難しい、膵臓がんを除けば、ステージ1期なら高い確率で生存できる事になっています。

なぜ5年なのか、という点は、これも超大雑把に言えば、がんは約1cm大の大きさになると画像診断(CTとか)で見つけることが可能と言われています。

1cm大になるまで、約5年かかると言われています。

したがって、治療から5年経過しても、発見できなかったら、そのがんは完治したということになるそうです。

つまり、5年生存率は、一応の完治率ということが言えます。
(ただし、部位や型によっては10年間寛解をキープしなければならないものもある)

3年生存率は、多分、その時期をすぎると再発(再燃)する可能性がぐっと減ると統計的にわかりつつあるので、寛解後の「第一関門通過」的な意味合いがあると思われます。

上記の数値でも、全体で3年生存率が72.1%で5年生存率が66.1%なので、4年後・5年後に死ぬ確率は単純に言えば6%になります。

ちなみに、全部のがんの5年生存率は前回調査の66.0%から66.1%に若干アップしたようです。

残念ながら、血液がんは発表されていません。私の罹患した悪性リンパ腫や白血病などはわからない。

これを読んで、客観的に見ると、やはり医療技術の進歩が見られると思います。

高齢化に伴い、罹患者の平均年齢もアップしていることが予想されますが(現代の様々な生活習慣の変化により、若く罹患する人も増えているとも言われているが)、それでも治療成績が改善しているという点が個人的な根拠です。

やはり、高齢になるにつれ、そもそも体が衰えているので、治療がうまく行かないケースが多くなるそうです。

しかし、これは単なる(というと膨大な作業の上、集計された関係者の方に失礼だが)統計データに過ぎず、仮に自分が罹患した場合、例えば、5年生存率80%とわかったとしても、自分が80%の側にいるのか、20%の側にいるのか、5年経過しないとわからない点に留意する必要があります。

なぜ特定のがんになるのか、という点は実はブラックボックスで(タバコを吸う人は肺がんになりやすいと言わますが、因果関係というより、相関関係:つまり肺がんになった人に喫煙者が多い、から原因を推定しています。かなり高い推定ですけど)、医者も患者が完治するかしないかわからないはずです。

(もし、「あなたは大丈夫」とかいう人がいたら、単に励ましているか、ヤブ医者かいずれかだと思う。医者の経験則でなにか言うことはあるかもしれないが、お見通し出来る医者はいないはず)

個々の患者の年齢や健康状態や遺伝子の状態など様々な要因が複雑に絡み合ったことなので、今の医学じゃ、誰にも予後はわからないのは仕方ないと思います。

あと、1期で発見出来るのはがん検診などを受けている人ぐらいで、調子がおかしくなって、診断してもらって、がん、と言われると、多くは3期以降の進行がんの可能性が高いと思ったほうが良いです。

私の場合は、調子がおかしくなって、見てもらって、2期と診断されました。ただし、悪性リンパ腫の場合、確か4期でも50%近くの5年生存率があった(限定的なサンプルでしたが)と記憶しています。

がん、と告知されて、パニックになるマグネチュードをできるだけ小さくする一つの方法は、がんに対する予備知識があることだと思います。
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