2019年10月17日木曜日

最近のサラリーマンの雇用状況に関する雑感 バブル世代として一言







日本企業は業績が好調・不調に関わらず、ミドル世代(つまりバブル世代)のリストラを行う事例が増えています(例:富士通、キリンビール(ホールディングス)、武田薬品工業etc.…)。

一方、若い世代のサラリーマン(正規社員)が入社後数年で退職することも話題になっています。

こういう動きをみて、「終身雇用制の崩壊だ」と騒ぐ人達が多いようです。

個人的な感想は


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「いや~、何をいまさら」

というものです。特に、同じミドル世代で「突然リストラを言い渡されて、青天の霹靂」的なことを真顔で言っている人は、めでたすぎる(言いすぎかもしれないが)。

過去に銀行融資、コンサルタント他、他人の会社の様子(外から経営内部を詳しく知ることが出来る立場)を見ていると、たしかに、会社によって規律というかマインドというか空気?の違いが大きいのは事実ですが、「終身雇用制の崩壊」なんて20年以上前から言われていましたよ。

金融危機による不況に陥った90年代後半から2000年代前半でよく言われていました(プレースメント事業だったか、在職しながら次の就職先の斡旋を行うようなこともこの頃から)。

若者の離職率が高い? エッ? 私の頃から(バブル世代なので簡単に入社して簡単に辞めたのかもしれませんが)3割が相場だったような気がします。
(転職デューダが30周年とか言ってますよね。昔、「とらばーゆ」という言葉が流行ったのもその頃か?)

ただし、日本的なことに、変化のスピードが遅い、ということだと思います。経営者のマインドも従業員のマインドも。

このスピードに対応しようとしているのが、好業績のうちにリストラを行う企業でしょう。業績がいいうちに辞めさせることが出来ると、本人も次が(比較的)見つけやすい、割増退職金も出しやすい、つまり(お互い)良い条件でリストラできます。

経営も就職(転職)活動も後手に回ると、確率的にうまくいきません。といっても、むやみに転職活動に走っても仕方ないので、ある程度情報を得ておくべきでしょう。

私の場合は、90年代なかばから転職を考えていて、2000年に転職しましたが、流石に初めての転職のときに終身雇用なんて捨てましたよ。

もちろん、大企業で「逃げ切り」を考えている人もいるし、それができなくなったわけでもありません。

また、自分の現状をバブル世代のせいにする少し若い人も同様で、我々を恨めしく思っても何も始まりませんし、逆に自分たちの世代の層が薄いので、現在の勤務先では貴重なはずで、デメリットがメリットに転嫁するんじゃないかと思います。

銀行も大手商社も定年まで「本体」に在籍する人は僅かで、皆ミドルになると自分の行き場を自分で見つける努力をやっています(これは昔から)。

仕事は人生の中で非常に大きなウエイトを占めるものなので、他人の話を受け身で聞くのではなく、客観的に自分の立ち位置を分析して行動・備えをするべきだと思うだけです。まさに自分に投資するようなものです。

株式投資でも環境変化に対応して経営戦略を軌道修正出来る企業と、出来ない企業とどちらに投資しますかね? 環境変化がない企業がいい? いや~公務員でもそれはないでしょ。
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1 件のコメント:

  1. いつも楽しく見てます。
    ロスジェネ世代の公務員ですが、公務員でもなにもしない人は仕事にあぶれると思えるので資格をとって専門性を身につけようとしたり、50代くらいからの次の職場を探せるよう目を光らせてます。
    今回の記事はとても同意できました。

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