2012年7月17日火曜日

ポートフォリオ概況 第一位フィリップモリス・インターナショナル






自分のまとめの意味もあって、保有株式に付いてまとめてみようと思います。今回は第一弾、第一位銘柄のフィリップモリス・インターナショナル(PM)です。以下の枠組みは暫定的で、今後変更を加えるかもしれません。言うまでもなく、投資は自己責任で。


私の場合は、財務を細かく分析するよりも、投資ストーリーに重点を置いています。経営戦略とその実行状況に比重を置いていますね、結果論ですけど。財務分析に重点を置くと、PMなんて買わないでしょう。




項目

コメント

会社名(ティッカー)

フィリップモリス・インターナショナル PM

本社所在地

ニューヨーク(財務上)、スイス・ローザンヌ(業務上)

何をやっている会社?

①     タバコの製造販売。中国・アメリカ合衆国を除き、マルボロ、パーラメント、ラーク、フィリップモリス、L&Mなどのタバコの製造販売。

②     アルトリアグループ(MO)からフィリップモリスの国際部門が2008年に分社。米国内のたばこ訴訟から株主のリスクを分離する目的で分社。したがって、PMは米国外で、MOは米国内でフィリップモリスたばこポートフォリオを製造販売することとなる。

③     現在、上場しているタバコ会社では販売数量ベース世界1位。

④     ちなみに、スイス・ローザンヌのレマン湖の畔に本部があり、湖を挟んだ向かい側のジュネーブには皮肉にもあのWHO(世界保健機構)の本部があります(グーグルマップで確認すると約60キロ、車で45分の距離にあります)。健康問題でいつもWHOから文句を言われています。CEOルイス・カミレリは経営はおもっきりアメリカンなスイス人です

⑤     昨年ぐらいまで、欧州での売上と利益が最も多かったのですが、アジアがついに逆転しました。インドネシア、日本、フィリピン、フランス、ドイツ辺りがドル箱マーケット。

   マルボロといえば、かつては「マルボロマン、マルボロカントリー」の埃っぽいイメージや最近でも、F1レース、マルボロ=アイルトン・セナのイメージがありました。しかし、1950年代に初めて米国で販売されたときは、貴婦人向けのブランドだったようです。女性向けはその後バージニアスリムに変わってしまいました。

投資時期、平均購入価格

2009年冬から2010年春にかけて。約$43 「株式投資の未来」では過去最もトータルリターンに優れていた銘柄というデータになっている。今なお実感しています。

現在の株価、バリュエーション

以下、Yahoo! Finance USAより

通貨は米ドルベースです()はドル=80円とした場合



株価

7月16日 $90.8

2011年EPS

$4.85

2012年予想EPS

$5.18

予想EPS成長率

6.8% (ドル高により、約5%下方修正された)

時価総額

$155B (約12.4兆円) 参考:(JT:4.7兆円+キリン;0.9兆円+アサヒ;0.8兆円)×約2倍です。

国内の食品たばこセクターではJT、キリン、アサヒは時価総額1.2.3位です。

実績PER

18.1x

予想PER

15.9x

DPS

$3.08 

配当利回り

3.4% 

過去の増配率

2010年9.6%、2011年20.3%

EV/EBITDA

11.56

年初来暴落率

+15.6%

投資ストーリーは何か?

新興国に広がるたばこ需要。先進国での収益性改善により増益を確保。徹底した配当収入狙い。どこまでも長期保有を想定。

経営陣の投資家へのコミットメント

買収を除いて、年平均1%程度の数量増加、年平均5%程度の売上高の成長、年平均10%程度のEPS成長。ただし、為替中立ベース。今季もドル高なければ+12%程度のEPS成長率だった。

今後何を期待するのか?

持続的な年率10%程度のEPS成長と、EPS成長率並みの増配、つまりコミットメントを実行してくれればOK!

強みは何か?

①   マルボロのブランド力。グローバルにバランスよくシェアがある。

②   最近はインドネシアで好調。同国で35%程度のシェアがある。

③   タバコ会社共通だが、価格決定権はメーカーが握っているため、値上が通り易い、Pricing Power。

④   何といってもFCFの創出力。FCF/売上高の割合(FCF Yieldという)は食品・たばこ業界屈指。これをテコとした自社株買い能力。

⑤   中国を除き(中国はたばこへは未だ外資規制の鎖国中)、ほぼ全世界に展開しているが、どの地域でも一定以上のシェアを獲得しているそのグローバル展開力もすごいと思う。

弱みはあるのか?

①   あまり思いつかない。業務は単純だと思う。

リスクは?

①     世界中でソブリンリスクが巻き起こり、財政立て直しのためにたばこ税増税が好まれる傾向。

②     しかし、無秩序かつ目先の利益を追いかけるような増税はかえってタバコの「密売買」(違法販売;政府未公認の売買のため、たばこ税を控除した価格で販売が横行する)が行われる土壌を養成している。結果的に、PMの様なタバコメーカーの売り上げが落ちて、政府の税収も落ちるという結果を招くケースが国によっては横行している。

③     豪州・英国・カナダで議論されているプレーンパッケージ問題(全社のたばこを薬のように、統一したパッケージで販売すること。そのようなパッケージにすることが各社の商標権の侵害に当たるか否か、さらに、タバコの喫煙率の低下につながる合理的な根拠があるのか、という点が争点になっているようです)。

成長機会

①     当然、新興国での成長余地。筆頭有望格は東南アジア。インドネシア、フィリピンを始め勢いがいい。フィリピンのシェア90%超!!!

②     インドネシアにも該当するが、実はイスラム圏国家でシェアを伸ばしている。イスラム人はたばこ好き(トルコなどは葉タバコの名産地らしい)。中東戦争後に生まれた世代の人口が多いので、購買力もついてきている。原油高も後押し。

③     M&A期待。M&Aで買収した企業をテコに各国市場に深くシェアを浸透させている。見事なマネジメント。

④     たばこに関して中国は鎖国状態。しかし、いつかは解放されるだろう。世界最大のたばこ消費国である。

競合先

ブリティッシュ・アメリカンタバコと日本たばこ産業。JTとはロシアで激しく競合、JTやや有利。一方、日本ではPMがJTを追い上げモード。

売るとすればどんな時?

考えたこともないが、健康キチガイの団体や政治家に徹底的にいじめられて、タバコがこの世から撲滅することがはっきりしたような時

個人的な今後の方針

現状、買い増しは考えていないが、ポートフォリオ中エース格で、今後ともわがポートフォリオのダルビッシュか香川のような存在。

その他

現在の株価は相対的にやや高めだと思います。えっ?売るわけないでしょ。



株価チャート


過去の業績推移


(単位;百万米ドル)

タバコ銘柄はディフェンシブだ、という下馬評とは裏腹に、新興国でのM&Aなどをうまく織り交ぜて、しっかりと売上高・利益とも成長している点を見逃してはいけないと思います。ボストンコンサルティンググループの「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」で言うところの“CASH COW”(カネのなる木)です(競争が激しくない成熟市場で、これと言った技術開発のための投資が必要なわけではないのでFCFがジャブジャブ溜まる残存者利益の様なもの)。

当社は08年にアルトリアグループから上場しましたが、05年12期以降(07年12月まではプロフォーマベースのもの)、その後売上高は7.6%、営業利益(Operating Income)は9.5%で年率平均ベース成長しています。

営業利益率(Operating Margin)は実に40%を超えており、強力な収益力を誇っています。マルボロというナンバーワンブランドを抱えているため、低コスト、プレミアム価格で販売できます。

リーマンショック後の世界不況の中でも、値上を実施しています(地域によってはトレードダウンで苦戦していますが)。

更に、その収益力をフル活用して、自社株買いを強力に推進しています。発行済み株式総数は年率4.5%で減少しています。上場後、たったの4年で17%ほど株を買い戻しています。

結果、一株当たり当期利益(Earnings Per Share)は年率14.2%の成長を果たしています。

一株配当(Dividends)も年率平均22.3%で増加しています(注:2012年の一株配当は$3.08)。






配当株が流行っており、当社のような企業は格好の投資対象となっているような気がします。株価はちょっと高いように個人的には思います。

「たばこなんて」とかこだわりなく投資できる人には、ポートフォリオに1つあれば重宝するような気がします。


応援よろしくお願いします!!

にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
にほんブログ村

2012年7月8日日曜日

2012年上半期ポートフォリオ状況


一応半年に一度振り返っています。

まずはTop 10 Holdings


私のポートフォリオ(PF)の特徴は、たばこセクターに集中している点です。1・3・5位にそれぞれ、PM・MO・JTと入りました。相対的なタバコセクターの株価上昇からMOとJTは順位を上げています。

3銘柄ともそれぞれ現地通貨ベースでは買ったときから株価は2倍前後になっていると思います。私が初めてアルトリアを買ったときは確か株価14ドル台で配当利回りは9%台だったと思います(2009年2月ごろかな)。それが今、株価34ドル、配当利回りは5%を切ってしまいました。

当時は毎日のように、「今日買うべき株はこれ!」というような案内がありましたが、最近では「過剰評価」と言われていますね…。

 タバコと言えばディフェンシブと思われますが、しっかりと利益成長(EPS)している点も見ておくべきでしょう。最近JTも経営指標にEPSの成長と増配と言っています。キャッシュ創出力が株高のけん引力なのです(設備投資なんてほとんどしなくてもいいし)。

 この3銘柄と2位のIBMを合わせた4銘柄でPFの約32%を占めており、分散している様で実は集中投資と言えると思います。

現在はできるだけタバコ色を薄めるべく、タバコ以外の株しか買わないようにしています。但し、リバランスのようなことはやりません。うまくいっている銘柄を売る必要性はどこにもありません。

 順位の変動では、タバコ銘柄の上昇と年内に会社分割を予定するアボットラボラトリーズがランクインしたことはうれしいことです。ただ、割安感がちょっとなくなってしまった点は残念。アボット株を持っている人は、分割後のアボット本体に期待しているんでしょうねえ、私を含めて。

 REITのETFは一部売却してNTTに切り替えたことが理由でランクダウン。

 フォードは米国外のクルマ市場がイマイチで、株価もパッとしません。国内でのクルマの売れ行きは悪くないが、株はさっぱり売れません。売り時を逸したかなあ。リンチさんのクライスラーの2番煎じを狙ったんですが…。超割安株になっています。

アロケーション的には米国株が67%となっており、Top 10も7銘柄が米国株で、こんなところでしょう。


投資残高推移

投資資金は証券会社に振り込んだ総額(送金・両替手数料等すべて込)、投資時価は証券会社評価額(6月末レート円換算ベース)で、配当金込です。過去1年ぐらいは結構憂鬱な推移で来ましたが、今年に入ってやっとOrganic Growthがみられるようになりました。

 S&P500指数は参考程度ですので、これを超えるからと言って、アウトパフォームしているというわけでもありません。しかし、総資産の推移はよく似ているなあ、と思います。

よく観察すると、やっぱり逆張りなんですね。株価が下落すると、せっせと振り込んでいるようです。


応援よろしくお願いします!!にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
にほんブログ村


2012年7月5日木曜日

消費税増税に思う 造反とは?


このままいけば、実現しそうな雰囲気になってしまいました。

官房機密費をたっぷり吸っているマスコミに流されてはいけませんぞ!
彼らは政府に買収されているのも同然なのですから。

政治家が能力なく、だらしない(能力のみならず、百万円単位の自分の資金の帳簿すらまともにつけられないくせに兆円単位の国家予算を語るなよ)、というのは小泉内閣退陣以降、嫌というほど見せつけられてきました。「超党派」で。

したがって、ムカつくけど、政治家に大きなことを期待しないほうがよいと思います。
そもそも、そんな連中を選んだ有権者が馬鹿だったのです。私を含めて。

しかし、馬鹿な有権者・国民との約束事を全く反故して、増税となれば、次回選挙の時に我々は判断基準がなくなってしまいます。マニュフェスト選挙だ、と言って、その通りにできないのは仕方ないとしても、180度方針が変わっているのなら、信を問えと言いたいです。

子供でも部下でも、お客さんでも、ぶっちゃけ、馬鹿だけど憎めない奴というのは誠実で正直な人だと思います。馬鹿でウソつきで憎まれてしまっては、終わっています。

民主党政権が支持された理由は、行政の無駄を削って、財源をねん出し、福祉に回す。「コンクリートから人へ」というコンセプトと自民党打破だったと思っています。鳩山政権でも菅政権でも消費税増税は次の選挙をにらんだものでした。

しかし、前回の選挙で民主党の支持に回った有権者が忌み嫌う自民党案を丸のみし、行政の無駄は削れずじまい、にもかかわらずばらまきで財政バランスを崩してしまって、そのつけを消費税増税に、という感じになっています。単に戦略もなく、取り繕っているだけなのです。

官僚の既得権益打破、については、官僚の焼け太りを黙認しています。

個人的に消費税増税は、「反対しない」(賛成する奴はいないだろう)。ただし、社会福祉の受益者負担増加(診療・治療費の引き上げとか)と少子化対策(子ども園の先延ばし)などを事実上葬ってしまい、増税だけで「税と社会保障の一体改革」が「税の改革」だけになってしまいました。
(国民ナントカ会議で議論する、とか言っていますが、その時民主党は与党じゃないよ)。

官僚の書いているシナリオは、すべてが悪いわけではなく、彼らは皆が平等に負担する案を提案し、政治家が選挙上都合の悪い部分を削っている、というのが実態だと推定しています。

解散総選挙で、増税を旗に戦えばいいじゃないか。出来ないのは野田さんに政治力、魅力、知力、能力がないだけ。
頭ないのなら、正義だけでも通してほしかったなあ。

野田さんは、原発事故後のエネルギー政策、TPP・景気対策、尖閣問題等近隣外交、社会保障の一体改革など何もやっていません。ただひたすら消費税増税を念仏のように唱えているだけです。
今までの政治家と比較して、ただ愚直にまじめにやっているように見えるだけです。官房機密費漬けにしたマスコミを活用して。

今の姿はともかく、小沢・鳩山両氏のおかげで政権に就いたのに、(民主党員から見れば)最大功労者を「造反」呼ばわりして、「処分」すると言っています。 小沢さんは野田さんに「造反」したのかもしれませんが、野田さんは国民に「造反」したという認識が必要だと思います。
国民が民主党を 「処分」 する日は間違いなく近いと思う。

小泉政権の時に、道路族議員や郵政族議員を「抵抗勢力」に祭り上げて、成功したのと同じ手を使っていますが、小泉政権は直接国民の支持を得たのであって、野田政権はそうではありません。そこが根本的に違うシチュエーションだと思います。

民主党議員のうち、「造反」しても、服従しても、同じような結末が待っている人が多くなりそうですね。だったら自分の信念で動いてほしかった。散り際を誤ると、悔いが残るだろう。ポリシーがない人にPoliticsはできませんね。橋下大阪市長が言っていますが、意見を言わない国民の意見をくみ取る能力が必要です。

増税は最終的に必要だとは思いますが、信義を貫いてほしかったですね。必ず選挙でしっぺ返しがあると確信しています。結果ではなくプロセスの問題。

応援よろしくお願いします!!

にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
にほんブログ村