まあ、食べ比べもニューヨーク旅行の目的の一つだったんで、またお付き合いください。
まさかこのブログの読者でタコ・ベルを知らない人はいないだろう、たとえ食べたことがなくっても。
なぜなら、そう、あのピーター・リンチ大先生のテンバッガーだったからだ。
もちろん、同社はその後ペプシコに買収され、ペプシコから外食産業として独立したヤム・ブランズという会社の1事業部門として現在は運営されています(KFC、ピザハットそしてタコ・ベルがヤム・ブランズ社の大黒柱)。
今年日本に再上陸するらしい。
私は1989年~90年の初頭にかけて、アメリカで少し留学をしていましたが、80年代はメキシコから大量の移民(不法も含めて)がやってきはじめた時期なので、メキシコ料理はアメリカでもブームだったことを覚えています。
私もそのころ大学構内にあったメキシコ料理の屋台で、タコス、トスタダプレートにナッチョチーズといった食べ物が好きでした。残念ながら当時、大学近くにはタコ・ベルはなかったし、ピーター・リンチさんの現役時代の運用も知らなかった(そもそも金融で働くとは思っていなかった)。
丁度、ビルボードヒットチャートで、ロスロボスの「ラ・バンバ」という歌が大ヒットしていたのも、メキシコブームに火をつけていたと思う。メキシコ人と酒を飲むと必ず、ラ・バンバの合唱となった(歌詞が単調なので誰でも歌える)。
メキシコ料理はヘルシーさがアメリカ人に受けていたと思う(タコスって、レタス・トマト・豆にミンチ肉をコーン製のシェルでくるんだ食べ物です。時々トルコ料理やギリシャ料理との基本的な違いがよくわからないことがあった)。
当時は、コカコーラと言えども、コーク、ダイエットコーク、カフェインフリーコーク、カフェインフリーダイエットコーク(同じようなバージョンでペプシもあったのでスーパーの店頭のコーラコーナーに行くとめまいがした)とアメリカ人が健康管理に気を遣い始めたことが話題となっていました。
(したがって、アメリカ人が食にこだわったのは今に始まったことではないと思うのだが・・・)
しかし、シェイク・シャックにチポトレなど、素材にホンモノの有機素材やメニューにストーリー性をもたせるなどの路線が今ウケている。
一方、タコ・ベルでも抗生物質問題などが表面化しているらしく、アメリカでは人気が下火らしいです(NYの日本人ガイドさんに聞いた話)。
実際、アメリカに行って、タコ・ベルとチポトレを比較すると、歴然とした差がありました。
この写真は、現地時間3月28日土曜日午後1時ごろにおける、ワシントンDCのペンタゴンシティのモールのフードコートで食事をした時のものです。両社が隣り合わせで店を構えていますが、タコ・ベルは閑古鳥が鳴いています。一方、チポトレは行列ができています。
私は、そうとは知らず、またツアーの待ち時間もあったので、つい、すいているタコ・ベルで注文してしまいました。
タコス、ブリトーそしてナッチョチーズをオーダーしました。息子と2人で食べました。息子はおいしいといっていました。特にナッチョチップは評判良かったです。
一方のチポトレ(下)。私はウォール・ストリートの近くにある店でやはりタコスを注文しました。
私と子供2人はタコス、妻はミートブリトーを注文。
正直タコスの味はタコ・ベルの方が食べやすかったが、ミートブリトーはボリュームも多く、おいしかった。
これはチポトレのタコス。タコ・ベルと比較すると、素材のホンモノ感が伝わってくるかな?
シェルは柔らかかった(なんとなくインドのナンを薄くした感じ)
タコ・ベルは、日本風に言えば、如何にもファストフードしているって感じがして、チポトレは(あくまで比較論ですが)、こだわり感があるイメージです(個人的にはたぶん、日本の「サガミ」という名古屋のうどん屋さんや、「丸亀製麺」の方が、よりホンモノ感に浸れる気がするが.)。
とまあ、今更ながらに、ホンモノ感にこだわり始めたアメリカ人。マクドナルドやヤム・ブランズが飽きられてきた、若い世代の嗜好が変わってきた、という可能性もあるが、マックやヤムの巻き返しも期待したい(マックのサーロインバーガーって売れているのかな)。
モスバーガーはアメリカでウケないのか? とか、スシローやくら寿司はダメなのか? とか、つい思ってしまいました。
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