2020年7月21日火曜日

財閥系企業の社風の違い






大学生時代、就職活動をやっていたころ、時々この手の話を聞いたりしたことがありました。

ちょっとOBに会った程度で、あたかも知ったような気分になって、友人同士でうんちくかったった記憶があります。

サラリーマンになって、30年ぐらいたちますが、なんとなくこの話をぶり返してみようと思い立ちました。


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学生時代との大きな差は、今は社会人経験を通して、実際に三菱系、住友系、三井系の人々と仕事をした経験値が積み重なっている点です。

もっとも、商社と銀行、メーカー、素材系や産業系と民間系(あんまりないけど)、など業種・業態による違いがある点と、すべての企業を網羅できるわけでもなく、あくまで独断と偏見になります。

三菱系
三菱商事の方と何回か仕事したことがありますが、固い、石橋をたたいて壊す、というイメージです(銀行もそんな感じ)。

しかし、現サントリーの新浪さんが、旧ダイエーからローソン株を買収した時は一週間足らずで、丸紅から逆転M&Aに成功させたといわれています(当時の下馬評は、ダイエーグループの商流を掌握し、「食品に強い」という評価だった丸紅でした)。

社内政治力次第では、このような臨機応変さもある、ということでしょう。

あとは重厚長大系の方はプライドが高く、上から目線というか敷居が高い、という印象も強い。コンシューマービジネスが向いていない、という世間の評価は当たっていると思う。
(財閥とあまり関係ないけど、高炉メーカーもこんな感じ)

一方、組織的で、やるべきことを粛々と行っているケースが多い(Not Alwaysですが)。リストラ、選択と集中など比較的他の企業より進んでいるという企業もある(三菱電機はB to B FAに早期に進出電機業界では、安定している部類。もっともMHIは飛行機に固執してボロボロですし、自動車は風前の灯火)。

なんだかんだいって、経営基盤は盤石、堅実でしっかりしている。


三井系
これもよく言われることだが、とっつきやすい(敷居が低い)。社風が比較的おとなしい。このため、業界でトップになる企業が少ない印象(物産と不動産くらいか?)で、これから先、大丈夫? という企業も(ビール会社、造船会社など)。

緩やかな連携というべきか、東芝やソニーも系列に数えられることもある。

実は、自宅は三井不動産がデベロッパー、銀行も旧さくら経由の三井住友銀行を利用するなど、個人的には最もつながりが強かったりする。


住友系
正直銀行ぐらいしかイメージがない。

浮利を追わず、というのが「家訓」らしいが(住友電気工業など有価証券報告書に思いっきり「住友事業精神」って記載してありますね)、バブル世代に銀行に就職した元銀行員としては「向こう傷を恐れるな」のイメージが強い。

銀行は、メガの中では最もリーズナブルという印象。「銀行はここまでならリスク取ります。」とか、良い提案をしてくれることや、本部との交渉段取りなどはしっかりしています。

しっかりしている分、条件も「しっかり」している。よく言われるが、「商売上手」の印象。

ただ、財閥系というのは、日本の産業を支える基幹産業で地盤が強い企業が多く、先端技術系にはどちらかといえば弱いし(住友商事がIT系に少し強いが)、コンシューマー系にも弱い(ビール会社ぐらいか)。

これから先、職場や投資先として魅力的か、と言われると、「う~ん」というのが個人的な意見です。

振り返ってみれば、学生時代に言われていた財閥評価に近い印象を持っていたようだ。

ちなみに自分の投資先でこれらの系列企業に投資しているものはありません(アサヒビールの株価が1200円ごろに買おうか迷った時期があったけど買わず、やや後悔しているが)。特に財閥云々を意識したわけでもないですけど。

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