2021年6月23日水曜日

バブル世代がバブル期を振り返る 1989年 その3、アメリカ留学中に見た日本





 1989年も今回がラストです。

ご参考

その1 バブル世代がバブル期を振り返る 1989年 その1 プライベートなこと

その2 バブル世代がバブル期を振り返る 1989その2 1989年の出来事

留学生活中の日本の出来事に関しても、いろいろ考えさせることがありました。

よく海外に行くと日本文化を見直すいい機会、と言いますが、私もいろんな経験をしました。


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一番ショックだったのは、パーティーで知り合ったアメリカの女子学生に、舞子さんの絵葉書を見せたら、すごく彼女はイラついて、「日本人は女性を馬鹿にしている。総理大臣は女性売春で総理大臣を辞任したじゃないか!」と嚙みつかれたことです(宇野さんが芸者スキャンダルで総理大臣を辞任したのですけど、米国で生活していると、インターネットもない時代なので、日本で政治経済がどうなっているか、すぐにわからず、私もアメリカの新聞で、3段記事程度でちょっと知った程度でした。その程度のことをこの女性はしっかり理解していたというのも怖いですが)。

ただ、舞子と芸者の違いをうまく説明できなく悔しかったです(舞子も男から金もらって男の前で踊るという意味ではストリッパーみたいなものだ、とか言われたがうまく反論できなかった)。

 

ウイスコンシン州の政治の授業で、その教授は授業の前に「クイズ」という時事的な問題を出します。そのクイズも成績(AとかBとか)に15%程度加算する、という結構大事なものでした。

ある日、教授が「このクラスには熱心な日本人がいる」(最前列で録音して聞いていたからかな)「したがって、今日は日本に関するクイズです。今、日本の首相大臣は誰でしょうか?名前を書きなさい」という、日本人なら(ふつうは)小学生レベルの問題です。

しかし、1989年は消費税導入と刺し違えて竹下さんは辞任。後任の宇野さんは上述の通り芸者スキャンダルで辞任、その後海部俊樹さんになるのですけど、海部さんって、確か大穴中の大穴の人物だったはず?で、かつ、カイフって初めて見たら読めないですよ。

多分「KAIBE(カイベ)」と書いた記憶があります()

そもそも日本で総理大臣が代わることも、同じ日本人留学生が「週末、実家に電話したら、また総理大臣が代わったらしいよ」と聞いて、その人が実家から定期的に送られる日本語の新聞をもってきて、日本語で読んで、「へえ~」と理解するような情報伝達手段ですから、臨場感や時事性が格段に落ちています。

何をやってんだよ。と思いました。

 

アメリカ人学生のパーティーに呼ばれて、その人の実家に行きました。ウイスコンシン州の小さな湖の近くにある非常に立派で素敵な家でした。その家にはホームビデオがありました。そのビデオデッキには「NEC」とロゴが入っていました(今は生産していない)。

彼女は自慢げに「日本にはこんないいビデオデッキはないだろう?(あるのかと質問したかもしれない)」と言われ、なんて回答すべきか、と思ったのですが、日本製だよ、と答えたと思います。

中西部の片田舎では、日本というのは遠い存在、というより、アメリカ人の多くは海外で起こっていることに興味はほとんどなく、近所の出来ことにしか興味がなさそうだ、ということがちょっと残念でした。

もっとも、当時から食事に関しては、寿司、てんぷら、鉄板焼きなどは有名で、アメリカ人の人に、日本食レストランで食事をごちそうになることもしばしありました(そういう人は元米軍在籍で沖縄にいた、とか、仕事で日本にいた、とか、親戚が日本人女性と結婚したとか何らかの関係で日本とつながりのある人が多く、いったん日本人と親しくなると日本ファンになってくれる人が多い、ということを理解しました)。

当時はバブル絶頂で(確か日経平均最高値を付けたのも1989年でしたね)、アメリカで日本脅威論が盛んで、米議会が「対日強権」に傾いて、半導体や牛肉・オレンジなどの貿易戦争とかいろいろ言われていました。

普通の米国人からみた日本は、映画「ブラックレイン」(これも1989年公開で高倉健、松田優作、マイケルダグラスが主演したハリウッド映画)で高倉健が演じた不器用だがまじめで芯の強い誠実な男性像、若山富三郎や松田優作が演じた任侠やくざの流れがメインでしょう(ちなみにミルウオーキーの映画館でこの映画を見ました。ガッツ石松がアップで出てきたときに大笑いしてしまいました。しかし、アメリカ人的にはそこは笑いのポイントではなく、一人でウケてしまった。アメリカ人的には高倉健がそばを音を立ててすすっているシーンが奇妙なようで、松田優作が暴れるシーンがミステリヤスだったようです)。

あとは「空手キッド」と「ダイハード」(初作)で高層ビルを建築した成金日本人経営者とかで見る日本人像などでしょうか?

(それでも当時は日本を題材とした映画はいまと比べれば多かったような気がします)

最後に、1989年のダウ平均

1013日ごろに急落しています。13日の金曜日ということぐらいしか急落原因はわかりませんでしたが、11月以降にやっぱり盛り返していますね。

 

激動の1989年にお付き合いいただきありがとうございました。


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