私には2人の子供がいます。長男は今大学4年生、長女は大学2年生です。
学費に関しては、貯金済みで、粛々と各大学に振り込んでいます。
ここで、概算になりますが、結局どれぐらいかかったかを振り返ってみたいと思います。
Calendar Yearではなく年度ですね |
長女の小学生時代は記憶にありません。たいした負担じゃなかったので。
2人とも小学校、中学校は近所の公立でした。近隣は教育熱心な家庭が多く、中学「お受験率」が30%~40%と言われています。
しかし、その層が抜けた中学校でも、高校受験の時にクラスで上位5人くらい(約35人中)は早稲田、慶応や公立のトップ高校(千葉高校・船橋高校とか)に進学していきます。
同じマンションの妻の友人には兄弟3人全部早稲田高校→早稲田大学という人もいるくらいです(さすがにお父さんは車を手放した、という話も聞いた)。
高校は長男が千葉県内の私立で国公立特別進学クラスに行きました(本人が選択していました)。第一希望の公立に不合格だったので。これは大きな誤算でした。
この特進コースは、スパルタ教育で、1年から放課後補習が週4日(英語2日、数学2日)あって、2年の確か11月ごろから「校内予備校」が開催され、ほぼ全員受講していました。
校内予備校とは、予備校の講師が高校まで出張して、予備校授業を高校で受講させる、という仕組みです。通常の予備校(河合塾とか)の学費の50~60%程度で済みます。
予備校から見れば、学力の似たような学生に広告宣伝費と地代家賃が不要で、コストは講師の人件費程度という低コストでできるメリットがあります。
高校側は、とにかく、「うちの高校のカリキュラムで大学に合格できる」と言いたいようで、学校の敷地内で生徒の勉強習熟度を把握できるメリットがあるようです。
とまあ、このようなスパルタが実って、何とか今の国公立大学に進学が出来ました。高校での学費のかかった分を取り戻してくれました。
高2、高3はその予備校代と併願した私立大学の入学金が入っています(センター入試だけの受験を含めると、確か13戦2勝11敗と本人は2月下旬には相当焦っていました)。
あとは修学旅行の積み立てとか定期代です。
大学は初年度の入学金を除けば4年で200万ちょっとです。その他には通学定期や教科書代などが含まれています。3年、4年はリクルートスーツとか4年で家を出ていった場合を想定して、引っ越し代(アパートでの家電代とか)などを考慮しています。
長女の方は、高校で公立に進学してホッとしていたのですが、将来医療系の資格を取りたいと言い出して(医者と薬剤師なら国公立以外ダメ、と言ったけど)、理学療法士の資格が取れる私立大学に進学しました。私立文系だろう、とタカをくくっていたので、想定外でした。
この子は中学・高校と近所の塾に通っていて、その他がやや多めになっています。
こうしてみると、累計で2100万円、ピーク時は年間300万円程度の教育費がかかったことになります。
下宿だけは絶対に譲りませんでした(文系の場合、下宿するに値するような大学は首都圏に住んでいる限りありません。断言できます。家から通える大学で十分です。仮に京大に行ける頭があったら東大でも一橋大でも行け、と言いました。私立でも明治や立教に行けるのなら、関関同立に行く意味は、ほとんどの場合、ない。また、自分の健康もあまり自信がなかったので、万が一を考えると下宿費用まで捻出できないとも思った)。
家が、地方にあって、地元大学への進学では物足りない場合はやむを得ないと思います。
どこまで子供の意見を取り入れるのか、というのは各家庭の考え方、経済事情などによります。
大学時代から一人ぐらしがいい経験になった、という話もよく聞きます(自分は自宅生だった)。
個人的には、そこまで親が責任を持つ必要はないと思いました。親の所得水準が上がらない上に(社会保険料の実質負担増額も考えるとむしろ減っている)、学費は結構上がっているので(アメリカのように学生自身がローンを組むというわけでもない)、やっぱり教育費の家計に占める割合は、結構重たい、というのが正直なところです。
長女は比較的、やりたいことが決まっているようなので、特段何も言いませんでした。理学療法士と言ってもスポーツリリハビリとかそっちの方に興味があるようです。
が、入学後は、アルバイトにボーイフレンドに学校に楽しそうに学生生活を過ごしているようです。夜はバイトで遅くなったりして、晩御飯など週に1回一緒になるかどうか、という感じです。会うたびに髪の毛の色が変わっているので、お父さんの頭は「???」になってしまいます。
長男が不器用でちょっとボーっとしているのに対し、長女は要領よく、かつ、結構自己管理がしっかりしていて、2人を足して2で割れば、まあまあいい感じになるのになあ、といつも夫婦で会話しています。兄弟ってそんなものなのでしょうかね。特に下の子は上を見て育つ、そんな感じがします。